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1日20分で心が晴れる「モーニング・ページ(ジャーナリング)」のこと

雨の季節になりました。

外へ出るのもなんとなく億劫で、心がモヤモヤしてしまうこと、ありませんか?

今日は、そんなときにおすすめしたいモーニング・ページ(ジャーナリング)のことを書きたいと思います。

1日20分、3ページくらい、心に浮かんだ言葉を書くだけで、瞑想の後のように、心が軽くなる効果を感じられるモーニング・ページ。

私は10年以上続けているのですが、長く続けると、自分が本当にやりたいことのほうへ、人生を運んでいってくれる効果も期待できます。

本当に簡単で、慣れるとすごく楽しいので、よかったら試してみてください!

用意するもの

「書くだけ」なので、準備もあっという間です。

書きやすくてテンションが上がるペンとノート。以上 笑

慣れてくると、けっこうスピードを出して書けるようになるので、万年筆や和紙など繊細な道具より、どんどん書けるボールペンと滑りのいい紙がおすすめです。

私は「LIFE」のノートとドクターグリップを愛用しています。

何を書くの?

「頭のなかにあること」をそのまま言葉にして、紙の上に書いていきます。

「あ、今日ゴミの日だ」「仕事が憂うつ」「いい天気で気持ちがいい」など、本当に何でもいいのです。

意味のある文章にしようと考える必要はないです。むしろ、「面白く書こう」なんて思考が入り込む隙がないように、頭の中に勝手に浮かんでくることを、どんどん写し取っていくほうが効果的です。

(イギリスの作家、ヴァージニア・ウルフは「意識の流れ」をつかまえて『灯台へ』という小説を書きましたが、そのようなイメージです)

人に見せるための文章ではないですし、日記のように、出来事を記録することが目的ではないので、意味が通じない部分や、誤字があっても全然だいじょうぶです。

慣れてくると「あ、今日はここまでだな」と書き終えるタイミングがわかるようになりますが、最初は「20分間」「1ページ」など目安を決めておくと続けやすいかもしれません。

いつ書くの?

これは、できれば朝がいいです。

起きたらすぐ、何も考えずにノートを広げて書き始める、というのが一番おすすめです。

起き抜けは、脳が無意識に近い状態なので、雑念が入り込みにくく、書いているうちに、自分でも思いがけない本音が紙の上にあらわれたりして面白いからです。

「朝は忙しくて、ノートを広げるどころじゃない!」という方は、夜でも、お昼休みでも大丈夫です。

気が向いたときに5分書くだけで、十分な効果が得られます。

私も、昼夜の区別なく赤ちゃんを育てている時期や、仕事の締め切りに追われててんやわんやの時期は、時間帯にこだわらず書いていました。

(深夜に授乳しながら、片手でノートを書いていたこともありました)

そして毎日書けなくても、罪悪感を持たないでください。

3日ぶりでも、1ヶ月間が開いても、ノートはいつもあなたを待っていてくれます。楽しくできる範囲でのんびりやってみる、というのが一番です。

どんな効果があるの?

1日1回、モーニング・ページを書き始めると、早い人で3日、時間がかかる人でも2週間くらいで、変化を感じられると思います。

それはたとえば、こんなことです。

☆仕事や人間関係の悩みを、客観的に見られるようになった

☆子どものころに大好きだったことを思い出して、もう一度挑戦してみたくなった

☆そういえばここ数日、イライラすることが少なくなった

☆朝、起きて1日を始めるのが楽しみになった

☆仕事のアイディアを思いついた

最近の心理学では、「書く」ことには瞑想のように心を整える効果があるという研究も出てきているそうです。

モーニング・ページ(ジャーナリング)には、心に引っかかっている不安や悩みを掃除して、親友のように緊張を解きほぐし、人が本来持っている創造性を高める効果があると、私自身も実感しています。

人に見せてもいい?

モーニング・ページのノートは、できれば人に見せない方がいいかもしれません。

人の目を意識することで、恥ずかしくて本音が書けなくなったり、背伸びして上手に書こうとしたりすると、モーニング・ページが持つ本来の効果が薄れてしまう可能性があります。

モーニング・ページの中で思いついたアイディアをもとに、人に読んでもらうための文章を書くことはもちろん大丈夫ですが、モーニング・ページそのものは自分自身と対話するための聖域として、心にとどめておくのがおすすめです。

特に最初の数週間は、自分でもノートを読み返さない方がいいでしょう。

私たちは「わかりやすい文章」「ポジティブな文章」が善であるという教育を受けて育っているので、意識の流れをそのまま記録したノートを読み返すと、自分の頭の中に棲んでいる「検閲官」が目を覚まして、「こんなごちゃごちゃしたネガティブな文章、無意味だよ」などとささやきかけてくる可能性があります。

一定の時間が経って、モーニング・ページが習慣になるまでは、読み返したくてもぐっと我慢するのがおすすめです。

長いあいだ続けると、何が起こる?

3日間、1ヶ月間書くだけでも、十分にその効果を実感できると思いますが、さらに長いあいだコツコツ続けると、モーニング・ページは私たちを驚くほど遠い場所まで連れて行ってくれます。

一緒にいたい人、住みたい場所、かなえたい夢など、湧いてきた考えをノートに書きとめておいたら、数年後にそれが実現するという不思議な現象を、私自身もこの10年間で何度となく経験してきました。

モーニング・ページに書いたことで満足して、その場ではすぐに忘れてしまうのですが、実現してみて初めて「これ、あの日あのときノートに書いた通りになってる……」と驚くことが、1年、2年と続けるうちに、きっと起こると思います。

もっと知りたい方へ

私がモーニング・ページを始めたのは、ジュリア・キャメロン氏の『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本がきっかけでした。

モーニング・ページについてもっと詳しく知りたい方はもちろん、創造性を高め、「アーティスト」として生きていきたい方にぜひおすすめしたい1冊です。

さいごに

noteやSNSなど、人に読んでもらうための文章を書くためのデジタルな場所が、私たちの周りには、かつてないほどたくさんあります。

それは本当に素晴らしいことだと思うのですが、だからこそ、あえて誰にも見せない、自分だけの言葉を綴るためのアナログなノートを1冊、鞄に忍ばせておくというのは、すごく贅沢な愉しみなのではないか、と思うことがあります。

モーニング・ページやジャーナリングで、自分との対話、始めてみませんか?

読んでいただきありがとうございます! ほっとひと息つけるお茶のような文章を目指しています。 よかったら、またお越しくださいね。