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イタリア旅行(ローマ〜ヴァチカン市国〜ナポリ編)2023.4.29

前回👇

朝食 @ホテル

ここの朝食ビュッフェは料理の種類が多くて選び放題!
イタリアでは絶対に生トマトを食べたいと思っていたけど、ここにくるまで全然食べる機会がなかった。ようやく食べれるも、一切れしか残っていなく残念…!でも青臭い感じがなくて美味しい。太陽を感じるトマトだ…。

ホテル出発

ホテル周辺は治安悪いから気をつけてね!と言われていたけど、トラブルなく済んだし、宿泊客が連れてる犬は可愛いし、モダンで(比較的)清潔なホテルだった👋

ヴァチカン市国 サン・ピエトロ広場

\ヴァチカン到着/
私がイタリア美術で最も好きなベルニーニが設計した広場。広場を囲む円柱の上には聖人の彫刻が並ぶ。
先程の写真だと彫刻が米粒サイズになっているけど、実際に見ると「こんな大きい彫刻があんな高いところに!?」と驚く。地震大国ではあり得ない設計。整然としているのに量による圧がすごい。
広場中央の噴水。周りにはカモメ?が飛び回っていて優雅。
4本の円柱が、ある特定の場所から見ると1本に見えるという仕掛け。
\ここです/
ベルニーニ・ポイントと呼ばれるこの仕掛け。少しでもずれると奥に並ぶ柱が見えてしまう。テキトーの国イタリア(正確にはヴァチカンだけどね!)の、超人的な本気を見せつけられる。
サン・ピエトロ大聖堂。ルネサンスの巨匠ミケランジェロからバロックの巨匠ベルニーニへ手渡された末に完成した。ここに至るまでにイタリアの超一流芸術家が関わっていて、アベンジャーズもびっくりのオールスターっぷり。
あの鐘を鳴らすのはあなた……?
ずいぶん立派な鐘を鳴らしていますね
聖パウロ像に見下ろされながら、サン・ピエトロ大聖堂の中へ…

サン・ピエトロ大聖堂

まず入って右手に、ミケランジェロ《ピエタ像》がある。キリストが十字架にかけられた直後の、悲しみにくれるドラマティックなシーンを、三角形の静謐な構図に収めた。超有名作品なので遠くから眺めるのみ。
ジュゼッペ・ファブリス《教皇レオ12世像》。石なのに布の素材感まで伝わってくるような、細かい刺繍の表現を見て……
ベルニーニ《マチルダ伯爵夫人の墓》。実際の制作にはベルニーニ以外の彫刻家たちが手伝っているとはいえ、ベルニーニの作品数の多さよ。
カミーロ・ルスコーニ《教皇グレゴリウス13世の墓碑》もデカすぎて全体像が入りません。グレゴリウス13世の家紋にいるドラゴンが、写真下部にチラ見えしている(この写真だと顔しか見えてない)。グレゴリウス13世さん、暦を作ってくれてありがとう。
《教皇グレゴリウス13世の墓碑》の右側。この女性は「崇高」を表しているそうで、教皇グレゴリウス13世の家紋にいるドラゴン(先程の写真下部)を露わにしている。
《教皇グレゴリウス13世の墓碑》の左側。こちらは「宗教」の擬人像。この彫刻家をはじめて知ったけど、ポージングがかなり好きだ。
ベルニーニ《教皇アレクサンデル7世の墓碑》。ベルニーニの晩年にして、その作家性が顕著に出てると思う作品。写真だと凄さが完全に伝えることができず悔しい。柔らかい布にしか見えないこの装飾がガチガチの大理石だという事実に、脳が混乱する。
フィリッポ・デッラ・ヴァッレ《インノケンティウス12世の墓碑》。カトリックの悪習を途絶えさせようと努めた人。天秤を持つのは正義の擬人像。
ピエトロ・テネラーニ《ピウス8世の墓碑》
\すしざんまい/の社長の像もこれくらい精巧だったら、客層の裾野を広げられるはず(?)
ベルニーニ《バルダッキーノ》は、ブロンズが使用されている。金や大理石を使用した作品が多いなかで、黒に近いブロンズの色が一際目立つ。
装飾がとにかく細かい。ただのまっすぐな柱にすれば楽なものを、螺旋状にする一手間(一手間どころではない)に恐れ入る…。ちょうどミサが行われていて厳かな雰囲気(と言っても観光客が多すぎて各国の言語による解説の声が響き渡っている😂)
大聖堂の正面一番奥に玉座があって、この写真はその玉座上部にある窓。こんな金ピカ集中線の下に座るの少し恥ずかしいくらい仰々しい。しかしこれがバロックなんですね…❤︎
ラファエロ《キリストの変容》。この作品のデカさを、写真下部に見切れている人間の頭の位置と比較して実感してほしい。
高〜い天井に大迫力の絵。美術に興味ない人でも圧倒されるはず。
こういう天井画を見てしまうと、日本にある似非天井画を受け入れがたくなってしまうので危険⚠️
スイス衛兵。ミケランジェロがデザインしたという俗説ありのこの制服。黄色、赤、青をここまで大胆に配色できるの、下北沢でもたぶん見ない。斜めに被る帽子とか小技が効きすぎている。ヴァチカンでストリートスナップしようにも彼ら以上のファッショニスタはたぶん居ない。

ローマ街歩き

ポポロ門を外側から眺める。市内側のファサードはベルニーニが携わったそうなので、次また来たときはじっくり見たい。
ただの通りだと思うけどローマも「街を歩けば美術作品に当たる」のでもう分かりません🤷🏻‍♀️
『ローマの休日』の舞台になったことで有名なスペイン広場付近に到着!写真はトリニタ・ディ・モンティ教会。スペイン広場の上に位置する。
「スペイン階段」のこと、うっかり「スペイン坂(渋谷)」と言ってしまわないように気をつけたい。ちょうどツツジの時期だった。東京の道端にもたくさんツツジあるから庶民的な花だと思っていたけど、ローマにあるとバラくらい高貴な花に見えてくる。実際、花の状態が萎れたりしてなくて見栄えが良い。
階段から見下ろす。スペイン広場の人混みがすごい。多くの観光客がオードリー・ヘプバーンのようにここでジェラートを食べ散らかしたせいで、現在ではジェラート禁止地帯になっている。
《バルカッチャ(舟)の噴水》はジャン=ロレンツォ・ベルニーニの父・ピエトロの作品。技巧の凝らし方は息子の方が緻密な感じがする。
これはこれで、ゆる可愛い。
こちらもスペイン広場にある《無原罪懐胎の柱》。聖母マリアの腕にかけられた花輪は毎年交換されている。
作品が続きすぎたので小休憩。いかにもヨーロッパ感ある、雰囲気の良いバー(中に入らず)
ローマの陽射しを目一杯浴びる。
街中は割とゴミが落ちている。本物の暮らしがここにある。
さすが都会、交通量が多い(のに信号切り替わるのが早い)ので横断歩道を渡るだけなのに小学1年生の頃みたいにドキドキする。
トレヴィの泉に到着!人混みを掻き分けてなんとか泉の前に出る。泉に背を向けてコインを1枚投げるとローマに再訪できるという言い伝えがある。5年前にここへ来たときも1枚投げたから、いまこうしてローマに戻って来れたのかもしれない。これを無限ループにしよう。ということで今回も1回投げてみる。するとどういうわけだか、コインが泉に落ちるどころか、勢いつけすぎて一周まわり(?)右足の近くに落ちていた。もしかして、ローマにもう来るなってこと…??トレヴィの泉に嫌われているっぽい。懲りずにもう一度投げておいた。
東京でもこんな人混みはないってくらいに人混みだったから、彫刻の拡大写真が撮れず、こちらのみ5年前に訪れた時の写真。ニコラ・サルヴィによるこの彫刻が大好きで、現実逃避したい時にはこの写真をよく眺めていた。堂々とした立ち姿と、翻る布から伝わる勇ましさ。
トレヴィの泉すぐ近くにあるジェラテリア。「コン・パンナ!」と言って無事生クリームのトッピングをもらう(正確には、最初自分で言ってみたもののうまく伝わらずガイドさんに手助けしてもらった😂)。砂糖が入っていないのか、甘すぎない生クリームでとても食べやすい。
コロッセオをバスの車窓から眺める。街中にドーンと大きい遺跡が現れるからローマはとんでもない街だ。いずれは中に入ってみたい。

お昼 @Ristorante Romano La Lupa

お昼はモダンなレストラン。
ローマ名物のカルボナーラ。サーブまで40分以上(!)かかったうえに、厨房から顔出したシェフに「これ運んで〜」と頼まれる(※セルフサービスの店ではない)。自由すぎるイタリア。客と店員が対等(もしくは店員の方が上)のイタリア。お腹減りすぎて困ったけど、こういうところが面白くて、結果良い体験だったと思うチョロい観光客ですよ……。味は、日本のカルボナーラのような生クリームを使用したクリーミーさはなく、ぽろぽろの卵が混ぜられている。個人的にはローマの方が、味に飽きがこなくて食べやすい!
サルディンボッカとコロコロポテト。相変わらず盛り付けが雑だけど、見た目以上に美味しい。
チョコのジェラート。チョコなのにシャーベットみたいにさっぱりしていて美味しい!

ナポリに向かうよ

昼食を食べ終えたらすぐナポリに向かう。ローマからナポリまで、バスで3時間程度。
途中のサービスエリア。観光客向けのお土産もありつつ、スーパーっぽい身近さもあってちょうど良い。
またしても夕方にカプチーノを飲んでる。ココアをハート型に振りかけてくれるの可愛い。これを真似してカプチーノ上級者になろうかな。
サービスエリアのお姉さんが、ナポリ伝統のお菓子・スフォリアテッラを分け与えてくれた!パイ生地がさっくさく。焼き立てなのかとても温かい状態で、美味しさ倍増。マリトッツォの次に日本でも流行らせたい。

ナポリ到着 
夕飯 @Le Due Palme

ナポリに入ってすぐに夕食を食べるレストランへ。なんとちょうどこの時期イタリアサッカー・セリエAで、ナポリが33年ぶりの優勝をする目前だった。手前に立ってる水色と白の旗はナポリチームの旗。
入り口も可愛らしい。
前菜のサラダ。今まで前菜はパスタのことが多かったので、ようやく野菜をしっかり摂れた!
マルゲリータ。ナポリピッツァは耳がふわふわタイプ。日本だとピザといえば数人でシェアして食べがちだけど、ここでは1人1枚が基本。かなりお腹いっぱいになってしまい、お持ち帰りに…。
レモンケーキとフレッシュオレンジジュース。ピッツァの後のケーキはずっしりくる……!

ホテル着

3日間泊まるホテルに到着。外観はビジネスホテル並にシンプルなのに、内装はアンティーク調で可愛い。なのにホテル入り口にある火山の絵しか撮ってなかった🫠


移動が多くてクタクタになった観光3日目、終了。
この旅も後半戦になってしまい、既に寂しくて仕方ない。
しかし翌日は待ちに待った青の洞窟!
雨の予報もあり、とにかく晴れることを願った夜。


つづく👇

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