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とある日の日記

とある日の日記

11月22日(水)   快晴

朝食 無し
昼食 ホットケーキ、ウインナーコーヒー
夕食 バターチキン&グリーンカレー


この日は予定がギッチリと詰まっている日だったのにも関わらず、スタートは寝坊をしてしまいグダグダだった。

超ギリギリのタイミングでハロワの予約していた時間に滑り込んだので良しとしよう。

今回は前回受けた適正検査の結果発表と解説との事だった。

私がハロワで受けた検査は一般職業適性検査(GATB)と呼ばれるもので、筆記で
知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さといった9つの適性能力を測定するためのテストだった。
早い話が小学校のテストみたいなものだ。

こうやって能力を数値化されるのはどうも好かんなと思いつつ適正検査のフィードバックを受けたが、数理能力は予測していた通り壊滅的。
言語能力はなかなか良い感じだったのでそこが救いになってくれている感じはする。

フィードバックを受ける時に、
「今まで販売の仕事をされてきたということですが、数理能力が低いあなたの適正に合わないので違う仕事をおすすめします。デザインがおすすめですよ」
と言われてカチンと来たので
「数を数えたり計算をするのが苦手なので、電卓を持ち歩いたりダブルチェックを他の人に任せてきているので大丈夫だと思います」
と思わず言い返してしまった。

こちとら生まれてきた時から軽度ではあるがADHDとディスカリキュア(算数の学習障害)と折り合いをつけて来たわけなんで、ある程度は苦手な部分をカバーする工夫はしてきたつもりだ。
そもそもデザイナーなんて、学校に通ってもなれるかどうかわかんない仕事じゃないか。

言い返されたハロワの人は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていた。
なんかすまんな。

こういう業務をするということは心理に関する勉強をしてきたんだろうなーと思いつつも、
公務員の経験しかしてない人に職業相談をするのもどうなんだと思ったりした。
これは高卒で就活をする時に進路指導の先生に対しても思っていたことだけど。
今思えば勉強を教える仕事だけでなく就職指導の仕事をさせられた先生も気の毒だと思う。

とはいえ、この人たちは数字を見て判断するしかないから仕方がないと諦めている部分はしょうじきある。

これで世間が回っているなら別にこれでもいいと思うし。


一日の始まりにケチがついてなんだかなぁと思ったので美味しいものを食べて気を取り直すことにした。
朝食も食べてなかったし。


銅板で焼かれたホットケーキ
ホットケーキのシロップを入れた
生クリームコーヒー

精神的に疲れた時はホットケーキやココアといったもので応急処置を取っている。
みんなも試してみて。


本日の目標は知り合いの個展に行く事だったので、ギャラリーに向かった。
本日は初日なので、作家ご本人もいるはずだ。

2年ぶりの個展だったので、作品の雰囲気がどう変わっているか楽しみだったが、思った以上に変化していて驚いた。


花瓶がズラリ

植物を育てることにハマっているとの事なので、花瓶が多めだった。
その中でも特に作る時にこだわった花瓶をお迎えすることにした。
アンティークの花瓶を参考にして作ったとの事。
植物を育てるのは得意なものの、育てたら育てっぱなしなのでこれを機に花を生ける生活にしていきたいなと思う。

何となく意気投合したので、インスタを交換してみた。
作家とインスタで繋がれる時代って、よく考えたらすごいことだ。


庭に生えていた植物を生けてみた

ちなみに、マーブル模様がめちゃくちゃかわいいカップもお迎えした。
キャンドルホルダーにしたらめちゃくちゃ可愛いだろうなぁ。


少し透けてるのが可愛い

ギャラリーを後にして、
「ええもん見せてもらった」という余韻のままフラフラ歩いていたら怪しい看板を見つけた。


イカした名前

普段の私だったら、なんか面倒くさそうと思ってスルーするのだが今日は芸術的な気分だったので怪しい古本屋に入ってみた。
もし業者向けの本屋だったら謝って出ればいいし。

扉を開けた瞬間に、窯の温度や釉薬について店主らしき人に話しているお客さんがいて「おお」と仰け反ったが、ぱっと目に付いた本を見て今度は違う意味で「おお」となった。

美術書専門店との事なので、美術に関する本を多く扱っていることはわかっていたがいくらなんでもマニアックすぎる。
とりあえずお邪魔しますと声をかけて追い出されなかったので、面白そうな本を片っ端から物色していった。

急にあらわれた物怖じしない謎の女にも関わらず、しばらくしたらお店の人が「お茶でも飲みますか」と声をかけてくれた。

断る理由もなかったし、いい加減座りたかったので「はい、いただきます」と答えてソファに座って待っていると、お店の奥からシャシャシャという音が聞こえてきた。


お茶はお茶でもお抹茶ですかい

とらやの羊羹をお茶請けにつまみつつ、話に耳を傾けつつふんふん言ったりさっき購入した作品を見せびらかせて悦に浸ってるとまた新しいお客さんが入ってきた。

見た瞬間に「ん?」と思っていると向こうもあっという顔をして「さっき個展にいた人でしょう」と言われた。
その人はさっきの個展ですれ違った人だったらしい。
そりゃ見覚えがあるはずだ。

しかしこういう偶然も面白いもんだと話をしていると、その人は岡山の美術館の理事をしている人だということがわかった。

だけどその人が理事だろうが社長だろうが私には関係の無いことなので「話の面白い人だなぁ」と思いつつ美術談義をした。

子供の頃から物怖じをしないふてぶてしいやつだったので、街角にいる野良年寄りに可愛がられることが多かったことを思い出した。
(ちなみに私の占いの先生との出会いもこんな感じだった)

またいつでも遊びにおいでと言われたので「またひとつ縄張りが増えたわい」とほくそ笑みながら家路に着いた。

おまけ


お土産でとんぼ玉をもらった。
この写真じゃ分かりにくいけどラスター彩のようなニュアンスがあっておもしろい。



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