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【ネタバレ有】映画「BLUE GIANT」ジャズってなんか、いいな!!

◆「ジャズ?カフェとかで流れてるゆったりしたあれのこと?」

ミュージカルは好きですが、狭く深く好きになるので、とんと音楽全般の知識がありませんでした。
なので最初、映画に誘われて、「ジャズのアニメらしいよ」と聞いた時の正直に思いついたのはタイトルの通り。
このジャズを題材とした「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」は、アニメ映画という事もあり、『映画館の音響で聞けるだけでもきっと迫力満載だろうし、いつもはサブスクで観ちゃうからたまには劇場で観てみようかな〜』という程度で観ました。

今回は友人からチケットをもらい、急遽観る事になったので前情報ゼロで挑んだところ、
結論①めーーーーーーーーっちゃくちゃジャズって良い!!!!燃える!
結論②ブルーノート行きたい!!!また一つ願望が増えました。

全力でジャズ界にぶち当たっていく3人の人物、観ているあなたは必ず誰かに自分が当てはまって、感情が震わされます。

◆個人的に感動&共感ポイント!(ネタバレ有り)

主な3人物に二つ名をつけるなら、こんな感じだろうなあと考えてみました。
(1)情熱と成功しか見えていないサックス宮本大
(2)冷静沈着な実力家ピアニスト沢辺雪祈
(3)圧倒的な努力量で開花したドラム玉田俊二

それぞれの人物に魅力があります。

個人的に一番印象的に残っているのは、
雪祈がジャズの頂点”So Blue”のオーナーに出演を断られたシーン。

着実に実力をつけてきた3人のバンドJASS、長くピアニストとして経験も積んできた雪祈としてもチャレンジングな場面だ、、、!と生唾を飲みながら出演依頼をお願いしたバーで、まさかの
『鼻につくフレーズ。ありきたりだ。それに注文をする際の人を見下した態度!君は臆病なのか?自分をさらけ出していない。』
まさかの”So Blue”のオーナーは、演奏技術ではなく、出演を依頼しに来た雪祈の人間性に言及し、出演NGとその場で言い渡したのです。
さらには、バンドメンバーである大からも「ビビってるやつには何もできない」と突き放されます。

そんなオーナーの言葉に対して、雪祈は「あそこまで言ってくれるのか!So Blue…!」と素直に受け取り、突き放した大も「雪祈なら乗り越えられます」と信頼から、あえて元気づけるのではなく、雪祈が殻を破れる時間を設けたのです。
言い訳をせず、『どう自分が変化したら上手く行くのか?』ただその一点にのみ、集中していた雪祈だからこそ、劇中では限界突破した姿を見せ、正式に"So Blue"への出演が叶うのでした。

もし自分だったらどうするだろう?
何でそんな事で断られなきゃならないんだ!と怒るのか、
「まあ元気だしなよ」と慰めるのか。
ただここで書きながら気付いてしまったのですが、こんな言動をした先に果たしてJASSの目標である『日本一のジャズクラブ“So Blue”のステージに、誰も成し遂げたことのない10代で立つこと』は達成するのだろうか。

求めている目標に対して、「やっぱりやーめた。」と言える中で、どこまでも自分に矢印を向けて、変化していこうとする雪祈に心と目頭がアツくなりました。

◆願望が増えました!ブルーノートで生のライブを聞きたい♪

劇中では"So Blue"というお店が日本一のジャズクラブとして描かれますが、実際には東京・南青山に【BLUE NOTE TOKYO】が元ネタのようです。
作品を観るまで知らなかったのですが、ジャズクラブには<ミュージックチャージ料(!)>が存在します。
アーティストのライブやミュージカルの舞台で1万円弱を払った経験はありましたが、至近距離での生演奏を聞ける【BLUE NOTE TOKYO】ではミュージックチャージ料だけでも、2万円超えのアーティストが毎晩のようにパフォーマンスしているのです。

出典: https://moviewalker.jp/news/article/1128015/image11579592/

世の中にはまだまだ知らない世界があるのだなあと思うと同時に、「人生一回きりなんだから経験したいな!」という私の好奇心がくすぐられまくりました。
写真を見るだけでも、【BLUE NOTE TOKYO】めちゃくちゃカッコイイ!!!
こんな一流の場に自分が居るシーンを想像しただけで、ドキドキ!
ちょっと背伸びしていた風景を日常にするって、すごく達成感もありますし、何よりそんな場を大切な人らとシェア出来るようになった自分ってどんなオトナになってるんだろう、、とワクワク!
目標達成をした時の<ご褒美リスト>に早速追加しました。

余談ですが、映画を見た直後に近所のジャズバーに1人で行ってみようかしてみました。
ただ流石に人見知りしない私も、”ジャズバー”に対しての心のハードルが高く、結局店前を3往復して諦めたのですが(笑)
ドアの間からおじさまの声で「BLUE GIANT観た!?あれ面白かったよ〜!」と声を聞いて、『ああ、ジャズを聞き慣れている人も認める作品だったのだな。』と名作を観ていたのだと気付かされました。

原作である漫画「BLUE GIANT」は映画の続きも描かれているそうなので、時間を作ってそれぞれ3人物がどう成長していくのか、見届けつつ、「ビビってるやつには何もできない」という大のセリフを心に刻んで、日々チャレンジします。
まだ観てない!という方は、是非!


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