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食べることは生きること

健康的な食生活と聞き何を思い浮かべますか?
野菜中心の食事?和食?ベジタリアン?ヴィ―ガン?ケトジェニック?ローヴィ―ガン?糖質制限?脂質制限?…

健康的な食生活とは

 世の中には様々ないわゆる「健康的な食生活」の方法が溢れています。
それぞれにメリット、デメリットがあり、体調に合うかどうかには個人差があります。そのため、これをしているから絶対に健康だ、と言えるものでもないし、これをしていないから不健康だ、と言えるものでもありません。

 例えば最近話題のヴィ―ガンやケトジェニック。ヴィ―ガンは、ベジタリアンのように直接的な動物製品(肉や魚、そのエキスなど)を摂取しないだけではなく、その副産物(牛乳や卵、毛皮製品など)も一切口にしない、身に着けないといった生活を送る人を指します。ケトジェニックは糖質を一切断つ食生活であり、穀物はもちろん、砂糖も摂取しません。
 一方で、ヴィ―ガンは糖質や穀物は摂取しますし、ケトジェニックは動物製品や脂質は積極的に摂取します。その他、脂質制限をしている人は、脂質は極力減らしますが、動物製品や糖質など特定の食材を除くことはしません。

 このように考えると、完璧な「健康的な食生活」は存在しません。しいて言うならば、糖質の限りなく少ない野菜・果物しか口にしない生活だと言えるのではないでしょうか。実際に野菜・果物しか摂取しないという食生活をしている人は存在し、ローヴィ―ガンやフルジボア(frugivore:元は草食動物を意味する)と言われています。

 しかし、果たしてそれは本当の意味での「健康的な食生活」なのでしょうか。

 人間は雑食動物です。身体の構造・機能を維持するためには動物性・植物性の様々な食品をバランスよく食べ、必要な栄養素をまんべんなく摂取する必要があります。



自分の話

 私はもともと太りやすい体質です。料理やお菓子作りが趣味で、食べることが大好きです。人生でこれまでに瘦せていた時期はありません。しかし、医療職に就き、食事や運動に代表される生活習慣の乱れの恐ろしさを思い知りました。

 そのため、私は健康的な身体を得るために実際に様々な食生活を試してみました。その中で、気付いたことがあります。それは、

心身共に健康に生きるには、
まんべんなくさまざまな食物を摂取することが何より大切だ

ということです。

 私が実際に取り入れた「健康的な食生活」は、ベジタリアン・ヴィ―ガン・ケトジェニック・糖質制限・低GI食、脂質制限です。それらを取り入れる中で、自分の心身に様々な変化を感じました。
 特定の食品を極端に排除したことで、肌荒れをしたり、身体に力が入らなかったり、倦怠感を感じたり、イライラしたりと悪い影響がありました。一方で、適切な食生活のおかげで代謝が上がり体重や体脂肪率が減ったり、以前のように「食べたい」という抑えきれない欲求を感じなくなったり、頭がすっきりしたり、気分が明るくなったりと良い影響を実感することができました。

 私が実感したように、食事は身体だけではなく、精神的な健康の維持にも役立っています。抱えていた大きな仕事を終わらせたとき、ストレスがかかっているとき、季節の行事やお祝い事などの折に、程度の差はあれ特別な食事をとることで、幸福感を得た経験は誰しもが持っているでしょう。「健康的な食生活」を送ろうとするあまりに、それがストレスになってしまうと、元も子もありません。

 糖質制限をしているけど甘いものが食べたい、動物性の製品を控えたいけどハンバーグが食べたい、などといった欲求を我慢しすぎると、結果的には自分の幸福に繋がらないと思うのです。

フレキシタリアン(flexitarian)

 そこで私は、その時々の自分の身体の声を聴いて、必要な食品を摂る生活を始めました。フレキシタリアン(flexitarian:準菜食主義者)と言い、基本的には菜食主義(ベジタリアン)ですが、時と場合によって動物製品も口にする人を意味します。中でも私は、低GI食(ケトジェニック寄り)にこだわるフレキシタリアンです。

 食生活に気を付けているとはいえ、私の本質である「料理やお菓子作りが趣味で食べることが大好き」な自分自身は変えることはできません。
 そこで、私は様々な食生活を取り入れているフードブロガーのブログやホームページ、動画を見て「今の自分が食べられるもの」を作る楽しみを覚えました。
 


 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、外食はおろか、旅行に出かけてその土地の食べ物を楽しむことも制限されました。その影響も相まって、世界各国の方々が発信する食に関する様々な情報を集め、その時その時に身体が欲しているものを自分で調理して摂取する生活が定着しました。


このnoteについて

 このnoteには、私が日々感じたことなどを記していこうと思っています。
食事のことだけではなく運動や心身の状態、医療職者として考えることなど、様々な内容を考えています。


 また、私の試したレシピについても掲載していきます。
 レシピは日々のリサーチで得た世界各国のレシピを参考にしています。また、皆さんがどのような食生活を取り入れていてもお試しいただけるよう、特定の食生活の方を対象にしていません。それぞれのレシピにどのような食生活の方向けのレシピかという情報を載せていますので、ご自身の心身・嗜好にあったレシピをお試しいただけますと幸いです。

最後に、食べることは生きることです。
自分の身体は食べたものでできています。
食生活に気を配ることは、自分自身を労わる第一歩だと思っています。
皆さんが自分自身を労わる生活を取り入れることのお手伝いに、
このnoteを活用していただけると幸いです。

助産師 Saia


自宅の庭で太陽の光を燦燦と浴びて育つミニトマト

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