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エッセイ・コラム

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感じた事をいろいろ書いていきますので、読んでみてください。
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#俳句

一語一語が育てた文芸

一語一語が育てた文芸

秋の季語に桐一葉と言う言葉がある。
桐の葉が一枚散る様を見て秋の訪れを知る。季節の移ろいを受け入れて黙って落ちる姿に、衰微の兆しを感じると言った意味を持つ。

人の心の機微を内包した情緒豊かな言葉が季語には多い。
季語に定まらない言葉にあっても、豊かな表情を持つ語句が、日本語には多く存在する。

日本人が俳句と言う文芸に行き着くまでには、長い長い歴史が存在する。
実際に節をつけて歌われていたであろ

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気まぐれなるままに俳句

気まぐれなるままに俳句


鍋かこみ手酌の顔もほころぶか

マグカップつつむ両手に寒茜

*古語と現代語

現代語俳句の会のタグを付けて俳句を詠むようになって一年ちょっと。句会にも参加させていただくようになった。
その前段階として、短歌を通して和歌を知りたいと思い古語使いを勉強、挑戦してもきた。
これはどうしても古語で行きたいと思った筆頭が、この矢口さんとのコラボだ。

古語は調べながらでも難しい。これも一点間違いを見つけ

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ふるさとーいちごつみ俳句

ふるさとーいちごつみ俳句

「ふるさと」
その思い出は、理屈抜きで「暮らし」の中にこそあるもの。そしてその背景には、厳しく美しい四季が黙って静かに寄り添っているものではないでしょうか。
 

今回「ふるさと」をお題に、草笛さん悠凜さんと三人で現代語俳句による「いちごつみ」(一語摘み)を詠みあげました。全九句と全六句です。

いちごつみ
前の人が詠んだ句の中から一語をいただいて詠んでいきます。noteのコラボは極力noteの中

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