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呼ばれてしまった話。

私は、子供の頃は団地に住んでいたのだが、その団地の北側の入口に向かって、緩やかな坂道が伸びてる場所があった。

その場所は、本当に何の変哲もない道だった。

ある日、何を血迷ったか、夜中に突然家を飛び出して団地の北川入口に向かった。

其処に暫く佇んでいると、坂道の方からコツコツとハイヒールで歩いてくるような音が近づいてきた。

暗くてよく見えないので、目を凝らしてみた。

すると…街灯に照らされて、ちらりとその物体が見えてきた。

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