プロダクト開発への想いを秘めて。ビックテック企業を離れ、“新天地で切り拓く道”
こんにちは!Micoworksの採用チームです。
今回は2024年2月にジョインしたイノベーション&エンジニアリング統括本部でDirector of Engineeringを務める駒原雄祐(こまはら ゆうすけ)にインタビューを実施しました。
サイバーエージェントやAWSといった名だたる企業でキャリアを積んだ後、なぜMicoworksに参画することになったのか。入社の経緯や今後の展望などについて話を伺いました。
成長段階にある組織で、再び「プロダクト開発」にチャレンジしたくなった
ーこれまでのご経歴について教えてください。
2010年にサイバーエージェントに入社し、メディア事業に配属されました。課金プラットフォームやコミュニティサービスの開発・運用を経験した後、2015年ごろから自社メディアに配信する広告配信プロダクトの立ち上げと、同プロダクトの開発責任者兼バックエンドエンジニアとして、開発・運用に携わっていました。大変なことも多かったですが、無事ローンチを迎えることができて、非常にやりがいのあるプロジェクトでしたね。
そのプロダクトは、その後ビジネスとしても短期間で急成長して、サーバーの増強や機能拡充が必要になったんです。それに伴って部署のメンバーも増え、チーム規模も大きくなりました。私が持っていた権限も少しずつメンバーに委譲し、プロダクトの事業成長に耐えうる開発組織を構築してきました。
ーメガベンチャーから、Amazon Web Services(以下、AWS)に転職をしようと思った背景は?
理由は2つあります。まず1つが長く担当したプロダクトを離れたタイミングであったこと。もう1つが年齢も当時40歳で、今後のキャリアを一歩引いて考えたときに、これまでとは全く違う目線で仕事をしてみたかったからです。
AWSに転職してからは、ソリューションアーキテクトの業務を行っていました。具体的な業務としては、お客様の課題をヒアリング・分析し、AWSが提供するサーバーやデータベース、マシンラーニング、コンタクトセンターといった多様なサービスから、ソリューションとなる構成を考え、提案し、導入の支援を行う役割になります。そのほかにも、カンファレンスの企画、運営や進行、AWS公式ブログをはじめとした、技術記事執筆など、情報発信業務も行っていました。
サイバーエージェントの頃は、エンドユーザと直接顔を合わせる機会はほとんどなく、主にPVや売上といった数値から課題の仮説を立て、施策を決めて開発に落とし込んでいくことが多かったのですが、AWSではお客様のビジネスを支援していく立場でした。そのため、さまざまな事業組織・ビジネス環境のお客様と直接顔を合わせ、会話をすることで、ビジネスやエンジニアリングの現場で発生するリアルな課題と向き合う経験ができました。そこに、ソリューションを提供して課題解決やビジネス拡大に貢献できる手応えは大きく、やりがいもひとしおでした。
ーそんな中で、なぜMicoworksに転職をしようと思ったのでしょうか?
サイバーエージェント時代に広告プロダクトを一緒に立ち上げた、当時の私のマネージャでもあり、いわば戦友でもある小越(現・Micoworks株式会社 VPoP)からMicoCloudのプロダクト開発について話を聞いたのがきっかけとなりました。
実は、AWSに在籍しているときは明確な転職意欲はなかったんです。ただ、サイバーエージェント在籍時と違って、AWSでは主にサービスチームがサービスの開発をしており、私自身は開発に直接携わる立場ではありませんでした。日々の仕事には充実感を覚えていたものの、サイバーエージェントから離れて時間が経つにつれ、「もう一度、プロダクト作りをしたい」という想いが芽生えていました。そんな時に、小越からの話を聞いて、新しい環境でのチャレンジをしてみたくなったんです。
ーMicoworksに入社した決め手を教えてください。
入社の決め手としては大きく3つあります。1つめが会社・市場としても急速に変化・拡大しているフェーズであること。私自身「変化を楽しむ」特性があって、あまり会社規模にはこだわらずに、とにかく変化のある環境に身を置きたかったんです。Micoworksならきっと楽しめると率直に感じました。
2つめが、経営陣の人柄ですね。例えば、代表の山田は前向きでエネルギッシュだけど、シビアに数値をみて地に足のついた経営をしています。そこから、「この会社は、勢いだけで勝負しているわけではないんだな」ということが伝わってきて。掲げている戦略に対する信頼性も高いと感じました。
3つめが、これから“グローバル化していくフェーズ”であること。当然ですが、AWSはすでにグローバル化された組織でした。そこから得られる学びは非常に大きかったですが、そこに至るまでどういう変遷をたどったのかを私自身は体験していません。Micoworksは、まさにこれからグローバル化していく組織で、その過程を体感できることにワクワクしたし、俄然興味が湧きました。
▼「開発組織のグローバル化」についてはVPoP小越のnoteでも語っています
ー入社前と入社後でギャップはありますか?
スタートアップと聞くと「混沌としていて、制度や仕組みが整っていない」「一人でなんでもやらないといけない」という印象があると思うのですが、そのイメージとは真逆でした。一番驚いたのは、入社のオンボーディングプログラムで。今まで受けてきた中でもトップクラスに整備されていたかなと思います。
もちろん、オンボーディングだけでなく、ワークフローやドキュメントといった会社を動かす基本的な仕組みも一通り揃っていますし、Micoworksで働くメンバーも「自主的に仕組み化をしていこう」という意識をもった方が多い印象です。良い意味で裏切られましたね(笑)。
グローバル化・組織拡大をする中でも「全員が同じ目的意識をもてること」を大切に
ー担当部門と就任したポジションの役割について教えてください。
イノベーション&エンジニアリング統括本部でDirector of Engineeringを担当しています。当社プロダクトである「MicoCloud」の技術戦略が主なミッションですが、他にも、アーキテクチャレビューや品質改善、開発プロセス改善、開発組織のチーム組成やアサインメント、エンジニア評価、採用活動などなど、多岐に渡る業務を行っています。
ー仕事で大切にしていることを教えてください。
仕事は自分1人で完結するものではありません。いろいろな人の力が組み合わさることで、初めて成果が生まれるものだと思っています。逆に言えば、複数のメンバーが分割されたタスクを実行し、それが組み合わさることで一つの成果が生み出されるわけですが、この時にタスクを実行するメンバーが「自分のタスクが何につながるのかわからない状態」で、ただ作業として行っていたらどうなるでしょうか?目的から逸れた成果物が出てくることが多くなるし、さらにいえば誰も根本的な間違いに気がつかないまま、進むことにもなりかねません。せっかく皆で頑張って仕事をしたのに、誰の役にも立たないものができあがる結末を迎えてしまうのは悲しいですよね。
こうなると誰も幸せにならないので、関わる人全員が「何のために、誰のために行っているか」という目的や背景を共有できている状態を保つことが大切だと考えており、私自身も可能な限りそれらの情報をセットで伝えるように気を付けています。
そうすると、メンバーが自主的に考えて行動・発言することも多くなります。そういう小さな積み重ねが良いプロダクト作りにつながると思っています。これは、サイバーエージェント時代から大切にしている考え方でもあります。
ー今後の展望について教えてくれますか?
Micoworksでは、今まさに組織のグローバル化が進んでいるので、多国籍なメンバーでも良いプロダクトを作っていけるような開発体制を作っていきたいです。
とはいっても、多国籍かつメンバーの数が増えてくると、メンバー全員に同じレベルで目的意識をもって動いてもらうことは難しくなると思います。まずは、私自身が率先して異なる言語や文化への理解を深めることが重要だと考えています。ある種、これがグローバル組織の難しさでもあり、きっとこれまでになかったチャレンジになるのかなと思っています。
“グローバル化しつつある”伸びしろだらけの環境
ーどんな人と一緒に働きたいですか?
1つは会社の価値観に共感してくれる人。世の中やお客様に価値を届ける意識が強い方が良いですね。単に技術的にチャレンジしたいというよりは、自身がもつ能力を使ってお客様の課題を解決したい、世の中に価値を提供したい想いがある方にとっては、存分に力を発揮できる環境だと思います。
もう1つが変化し続ける環境を求める方。逆にいうと安定志向の方にはマッチしていないんじゃないかなと。むしろ、変化を前向きに捉えて楽しめる方はやりがいや面白さを大いに感じられると思うし、一緒に働きたいですね。
ーMicoworksだからこそ得られる魅力・経験とは?
当社は、まだこれから伸びる市場で戦っている段階です。その成長を会社と一緒に実感していける点はMicoworksだからこそ得られる経験かなと思います。
もう1つエンジニアの観点からいうと、大規模なデータや大規模配信を扱う開発に携われる面白さがあります。例えば、Web広告だと平日の日中帯にトラフィックが減少し、昼休みに増加、また夕方から増えて21時〜22時ぐらいにピークを迎えるという一定の法則があるため、サーバーに負荷がかかるタイミングを予測しやすいんですね。しかし、メッセージ配信のプラットフォームは、業界やニーズ、配信数などが特に決まっているわけではないため、把握しにくい面があります。それをどう分析・制御するかが今後Micoworksで開発をする課題でもあり、魅力や面白さになるのかなと思いますね。
さらに、企業と人とのコミュニケーションを提供するプラットフォームであるプロダクト特性として、機械学習やAIとの親和性が高い点も、面白いところです。
ー最後に候補者の方にメッセージをお願いします!
当社は、中期目標として2030年に「Asia No.1 Brand Empowerment Company」を掲げています。グローバル展開している会社は多いですが、“これからグローバルになりつつあるフェーズ”に立ち会えるのは、まさにMicoworksの魅力といえるでしょう。
とはいえ、まだまだMicoworksはやるべきことが山積みで足りないこともあります。当社は率先して手を挙げれば挑戦の機会が多くある環境です。いろいろなことを変革していきたい、さまざまな人に影響を与えたいマインドを持った方に、ぜひ当社の門を叩いていただきたいと思います。
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