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これまでのSDGs投稿まとめ【その2】: 目標4〜6(質の高い教育、ジェンダー平等、安全な水とトイレ)

先日の投稿で、SDGsの目標1〜3に関わる投稿について、概要を説明しました。

本日の投稿では、SDGs投稿まとめ【その2】ということで、目標4〜6(質の高い教育、ジェンダー平等、安全な水とトイレ)に関わる投稿について、それぞれの概要について説明します。

以前の投稿の中で説明した2021年の日本のSDGs目標17の通知表(下図↓)を見ると、目標4(質の高い教育)は「目標達成」、目標5(ジェンダー平等)は「主要な課題が残っている」、目標6(安全な水とトイレ)は課題が残っているとの評価でした。

1. 「目標4 質の高い教育をみんなに」に関わる投稿

1-1)DXでSDGsを実現する:目標4 質の高い教育をみんなに(DXで目標達成に向かう)


目標4は、2021年の日本の通知表では、目標達成とされていました。

しかしながら、日本の教育に関しては、まだまだ、以下のような多くの課題があることも認識しなければなりません。

・小・中・高合わせて少なくとも23万人の生徒が不登校
・7人に1人の子どもが相対的貧困状態で、教育格差につながっている
・学習障がいの生徒へのケアが不十分
・研究者に占める女性の割合はたった12%
・54%の社会人が「時間的」「金銭的」制約によって学ぶ意欲はあるものの学べていない

これらの課題のうち、「不登校の生徒への教育」や「学習障がいの生徒」へのケアについては、リモートやVRを活用することにより、これまで難しかった、現場さながらの教育をリモートでも実施することが可能になる。

さらには、今後、AIを教育に活用することで、個人に合った教育を進めること可能となり、「教育格差」の解消も実現するのではないでしょか。

女性研究者を増やして行くためにも、リモートでなおかつ個人にあった教育の実施、そしてVRによる現場さながらの実習を活用していくことが重要だと考えます。

リモート、VR、AI等、今後さらに発展していくDXが日本の教育の課題にもいずれ対応できるのではないかと思います。

1-2)三井不動産、全社員にDX教育 1800人、事業多角化に対応

以下の投稿の中で、三井不動産のDX教育について触れました。

本投稿は、目標7について記載したものですが、三井不動産の活動が目標4にもかかわっているので、ご紹介します。

三井不動産は、次世代移動サービス「MaaS(マース)」など事業の多角化や生産性向上に向けた業務改革を念頭におき、デジタル技術の人材育成のため、約1800人の全社員を対象にDXの講義を行うとのこと。

この三井不動産の活動のメインターゲットは、「目標4:質の高い教育をみんなに」です。

その教育の結果、「MaaS」の導入や「業務改革」を推進することになり、「目標11(まちづくり)」「目標8(働きがい)」も推進できる点が非常にいいと考えました。

2.「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」に関わる投稿

◆SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」: 日本の衝撃的な現実を直視する

先程、目標5(ジェンダー平等)は、「主要な課題が残っている」ことを紹介しましたが、どのような課題があるのでしょうか。

それは、❶女性国会議員の比率の低さ、❷男女賃金格差、❸無賃労働時間(例:家事、子育て)の男女差の3つのポイントです。

もっと衝撃的なことは、2021年3月に世界経済フォーラムが発表した各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数です。

日本の順位は、なんと156か国中120位。

日本の分野別指標では、「政治」と「経済」が非常に低く、男女間に不平等が存するとの評価を得ています

政治分野においては、国会議員の女性割合9.9%、大臣の女性割合は10%に過ぎないというように、女性の政治参加が少ないとの評価です。

一方、経済分野においては、女性管理職の割合が低いこと(14.7%)、女性の72%が労働力になっている一方パートタイムの職に就いている女性の割合は男性のほぼ2倍であり、女性の平均所得は男性より43.7%低くなっていることが挙げられています。

我々は、まずはジェンダー平等に関するこのような日本の現状を知ることが非常に重要です。

3.「目標6 安全な水とトイレを世界中に」に関わる投稿

◆飲料会社は、なぜ森林保全をするのか?

多くの方が、この目標に違和感を持たれたのではないでしょうか。

日本では、考えられないのですが、世界人口約77億人(2019年時点)のうち、約22億人(約30%)が安全な水を確保できていない。

また、世界人口約42億人(約55%)が安全に管理されたトイレを確保できていないという事実があります。

そのため、世界的に見ると、この目標6は非常に重要視されています。

このように世界的な視点で見ると、日本は「安全な水」に対して、既に対応ができているから、「水の使い方」の開示をしなくてもよいと言うわけにはいかない状況です。

また、昨今の地球温暖化による気候変動により、日本でも、局地的に、または、一時的に水が不足する場合も今後想定されます。

そういう意味でも、企業として、「水の使い方」を開示して、課題がないか確認することにより、今後のリスク回避を行うことも必要です。

そんな中、本投稿で紹介しているアサヒグループは、2025年までに、国内ビール工場で使う水量の100%を自社の水源「アサヒの森」で賄う「ウォーター・ニュートラル」の実現を掲げているとのこと。

4.最後に

本日は、SDGs目標4〜6(質の高い教育、ジェンダー平等、安全な水とトイレ)に関わる投稿の概要について紹介しました。

SDGsの各目標は、世界の誰もが分る基準により作成されています。

そのため、その基準に関して、日本は世界標準から進んでいるのか、または遅れているのかをまず認識することが重要です。

しかしながら、進んでいるはずの目標4(質の高い教育)も、現状を紐解くと、課題が満載です。

一方、目標5(ジェンダー平等)では、日本は世界の劣等生であることが分りました。

何が劣っていて、どうすればいいのかをしっかり見極め、個人レベル、企業として、政府として取り組まなければなりません。

目標6(安全な水とトイレ)については、日本では、自分達には全く関係ないと考えがちですが、今後も継続的に安全な水とトイレを確保するために何ができるのか?もしくは、世界で安全な水とトイレを確保できない地域のために何ができるのか?ということを今一度考えて見ることも必要だと思いました。


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