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SDGsもDXも今までと同じことをやっていては何も始まらない!【SDGs目標7、目標4】(2022年2月20日 日経新聞朝刊の記事より)

1. SDGsもDXも今までと同じことをやっていては、何も始まらない!

SDGsもDXもそれらが導入された時に変革が生まれると言われていますが、今日の記事を読むと、まず、活動を始める前に小さくても何らかの変革をしなければ、SDGsもDXも始まらないということを強く感じました。

SDGsとDXに共通して言えることですが、企業や組織のトップが、組織全体でそれらを推進する意志があること、そして、トップに呼応して、明確なパーパス(存在意義)を持つことが成功の大前提です。

そして、体制が整ったら、組織のトップは、活動に対する本気度を組織全体に示すことで、パーパスの浸透や組織全体の活動推進を引き出すことができるからです。


2.今日の日経新聞の記事の事例

 まずは、SDGsの事例から紹介します。

2-1)空港、再生エネ発電拠点に 政府、国有地の規制緩和【日本経済新聞2022.2.20朝刊】

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これは、空港を再生可能エネルギー発電の拠点にするため、政府は3月にも規制緩和し、民間事業者や自治体が国の土地・建物に太陽光発電パネル等を設置することを認めるという記事です。

空港ターミナルや航空機に給電する活用法等を想定しているとのこと。

政府はこれまで、総発電量に占める再生可能エネルギーの比率を「36〜38%」程度に引き上げる方向を示しているが、それを成し遂げるための第一歩(小さな一歩ですが)として、政府が変革を推進していることが分ります。

この記事をSDGsの目標に当てはめてみると、以下のようになると思います。

スライド1

メインターゲットは、「目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」ですが、私は、是非「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」を推進し、政府と自治体、民間企業でこの再生可能エネルギーの拡大を行って欲しいと考えています。

2-2)三井不動産、全社員にDX教育 1800人、事業多角化に対応 【日本経済新聞2022.2.20朝刊】

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三井不動産は、次世代移動サービス「MaaS(マース)」など事業の多角化や生産性向上に向けた業務改革を念頭において、デジタル技術の人材育成のため、約1800人の全社員を対象にDXの講義を行うとのこと。

これは、経営トップから全社員への本気度の発信にもなり、DXによる企業変革のための、最初の変革だと思いました。

DXは、目先のデジタル化推進では、変革には絶対に至らないので、企業全体が意識改革するためには非常に素晴らしい施策だと思います。

これに加えて、DXを導入し易い、組織体制を敷くことが重要なのではないかなとも思いました。

本件はDXに関するものですが、ちなみに、この三井不動産の事例をSDGs目標に落とし込むと下図のようになると思います。

スライド2

メインターゲットは、「目標4:質の高い教育をみんなに」ですが、その結果、「MaaS」の導入や「業務改革」を推進するということで、そこを「目標11」「目標8」と絡めて推進すると非常にいいと考えました。


3.小さくても変革することがSDGsとDXの推進に繋がる

日経新聞の2つの記事で共通するのは、やはり活動に入る前に、前提条件を変革するということではないでしょうか。

導入後の変革を描くことも大切ですが、組織全体を巻き込んだ導入のために、今できる小さな変革をみつけることこそ、活動を前進させることになると思います。

合わせてSDGsとDXを融合させて、シナジー効果を発揮させることで、変革が加速していくことになります。


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