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『松岡まどか、起業します』のスタートアップのヒリヒリ感にちょっとついていけない | 読書日記

東京都知事選で好印象だった安野さん。前作『サーキット・スイッチャー』は、近未来SF小説、サスペンス・ミステリー小説、AIビジネス・哲学書のいろいろな側面から、AIビジネスや自動運転の技術的・倫理的な問題・課題をエンターテインメントとしてまとめあげていて面白かったです。

⬇️『サーキット・スイッチャー』の読書日記はこちら。

本作『松岡まどか、起業します』は、全然テイストが違うビジネス小説でした。

主人公の松岡まどかは、秘書役から彼氏役まで多様なAIを使いこなして生活している女子大生。内定取消になり、悪い投資家に騙され、すぐに起業して1年で時価総額10億円へと急成長を目指す破茶滅茶な展開。お金と人を集めて、高速かつギリギリの状況でお金と人力を燃やし続けて、賭け金をどんどん増やしていく感じ。良き仲間に恵まれ心温まるところもあるが、全体的にはトラブル続きで心身共に追い込まれていく…。
スタートアップのヒリヒリ感が伝わる小説でした。


スタートアップのヒリヒリ感にちょっとついていけない

ぼくは、本業はシステム開発のプロジェクトマネジャーで営業も中間管理職も兼ねてますが、ヒリヒリ度合いで言えば、だいぶん穏やかなほうだと思います。新卒入社から1つの会社しか知らない自分としては、若さやスタートアップに憧れはありますが、(特に創業者や社長としての)このヒリヒリ感が続くと発狂しちゃいそうだなぁと思いました。多少の刺激はあった方が張り合いはあるものの、基本的にはまったりしたいと思っちゃう自分に改めて気づかされました。

あとは、本作でも「世界に価値を残せ」というメッセージがありましたが、自分には急成長を目指さないスモールビジネスのスタイルが合っていると思う。まったりとしたいのよ、まったりと。


さいごに

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ストーリーを語ることが苦手なわたしですが、今後とも面白いと思ってもらえるnoteを継続的に発信していきたいと思います。
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