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豪州の酒事情についてモノ申す

アルカホールの過剰摂取は
胃酸の流出を
増加させると同時に

自己客観をマヒらす
時には自分にとって
都合が悪い事象を紛らわす

ZAZEN BOYS『WHISKEY & UNUBORE』 作詞作曲:向井秀徳

酒は飲むべし、飲むべからずと賛否両論ありますが、やっぱり飲むとより人生は楽しいのである。絡み酒の癖が悪い僕は迷惑かけることもたまにゃあるけどね。迷惑かけれる人がいるってだけで幸せだ。愛してるぜ

酔えば、人は誰でも大統領であり総理大臣であり神様でありロックンロールスターである。酒により自意識が強くなった状態でZAZEN BOYSを聴きながら家まで歩いて帰るなぞはいとをかし。

日本でも鳥貴族、新宿ゴールデン街、ゲイバー、人んち、路上と場所を選ばず酒を飲み、多くの思い出を残してきた私。酒を飲み、脳みそトランスフォームド状態。お互い意味の分からん言葉で人と会話を交わすひとときは心地が良い。

現在私が暮らしているこのオーストラリア。ハイボールなど日本でポピュラーな酒がなかなか見当たらない場合もあるものの、ビールやワインなどの種類が豊富なのが特徴だ。

が・・・

正直なところこの国は日本に比べると気軽に酒が飲める環境というわけではないのである。今回はその豪州の酒事情について書いていきたいと思う。

酒の値段が高い

まず前提条件として、オーストラリアは物価が高い。

その分賃金が高いため賄っていくことは可能なものの、無駄遣いしていればあっという間に100ドル単位使ってしまうこともザラである。

そして酒を購入する際には、それに加えていくつかの税金がかかってくる。

まずアルコール度数税。アルコールの度数が高いほど割合が増える税金だ。飲み過ぎを防ぐ観点で良いとされている。

そして、ワイン均等税。日本酒や、ワインといった特定の酒には通常の酒税とは別の税金もかかってくるのだ。その割合なんと29%・・・一升瓶を買おうものなら日本のおおよそ倍ほどの値段がかかる場合もある。特別な時以外は控えた方がよさそうだ。

屋外で飲めない

オーストラリアでは、特定のバーベキューを行うエリアなどを除けば、路上で酒を飲むことは許されていない。街中にアホな酔っ払いが多く蔓延ると、物騒な事件に発展しかねないからだろう。これは治安の維持を考えるととても良いルールではあるのだが、酒、特にビールはカンッカン照りの炎天下、太陽に当たりながら冷えたのを飲んだときが一番美味いんだよなぁ・・・せめて昼だけでもこのルールは一時的に停止になったりはせんのか。私的ベストな酒の味わい方をできないというのはなかなかに残念である。

夜通し空いている店が極めて少ない

街に繰り出し朝まで飲もう!というのは学生時代誰しもがやった経験があるだろうが、オーストラリアはそもそも店が大抵すぐ閉まる。多くのレストランは9時頃、酒が飲めるバーは比較的遅くまでやっているものの、0時までには閉まる店がほとんどだ。3時、4時まで飲もうとなれば、もうクラブへ行くしかないが、当然音楽がガンガンになっているためまったり会話を楽しむ空間とはいえない。

特に学生時代にはオールで飲んで、友情を育んだなんて経験が多くあるので、夜通し飲める店がないというのはやっぱり寂しいね。というか5時6時まで営業している日本の居酒屋が世界からすると珍しいらしい。改めて日本の素晴らしいサービスに脱帽。夜夜中まで、時にはめんどくせぇ酔っ払いの相手もしながら、長いこと働いている日本全国の居酒屋のスタッフさん方々、ホントにありがとな。今度ブルーアイズホワイトドラゴンあげるよ。

おわりに

とまあここまで豪州の酒事情の不満点を述べてきたが、主観だと同じ酒でも日本で飲むより豪州で飲んでるときの方が酒が美味いように感じる。これは飲む頻度が少なくなったが故に一杯一杯を味わって飲むようになったからか、豪州の空気がそうさせているのか、より人生が楽しくなっているが故に味覚も合わせてパワーアップしているのか、理由は分からんが、アルカホールという私自身のガソリンを摂取するにおいて素晴らしいことだといえるだろう。

私はこれからも酒を飲み続け、そしてまた許容されるほどの迷惑をかけるのだろう。酒と周りに感謝。人間関係、そして酒が豊かな人生を作るのだ。


ということで最後はZAZEN BOYSボーカル、向井さんのライブの締め台詞で締めよう。

乾杯。

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