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☆本#174 「素敵な日本人」東野圭吾著

短編9話。

どれも一捻りあって、伏線もちゃんと回収されていて、ポジティブなエンディングもあれば、ハートウォーミングなものもある。

「十年目のバレンタインデー」は意外な展開だった。恋愛じゃなく殺陣。「レンタルベビー」は子育てのシミュレーション・仮夫という設定が新しく、赤ちゃんロボットは現実化できそうな気もする…。「サファイアの奇跡」は文字通りミラクル。女子と野良猫の。

良かったのが、「水晶の数珠」。不思議系。勘当されていた主人公は、父親の愛情を彼の死後知り、再び挑戦の道を選ぶ。ほとんど諦めていたのに。

幸せは、自分のためより誰かのためにする方が大きくなる。というのを思い出す。

著者はデビューが20代だったけど、直木賞を獲ったのは意外と遅かったんだな。

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