見出し画像

☆本#190 世界が近かった頃 「ももこの世界あっちこっちめぐり」さくらももこ著を読んで

テレビで紹介されてるのを見て、読んだことなかったので読んでみた。

行ったことがある国や都市でも、行く人が違うと興味も視点も違ってて面白い。

バリの絵と絵描きに会う話は、印象的。著者の気に入る絵は、どこか本人の絵にも近い印象。写真入りで、絵を描いた人もとてもいい人な感じ。実際、著者に手頃な価格で絵を売ってくれたようだし。
そういえば、ニューオーリンズで絵を買ってしまったことがあるけど、こういうのはその時の出会いというか、探してないから出会うような気がする。

それにしても読んでて、改めて、コロナ前の旅はよかったよな〜と思った。

そして、著者がもうこの世にいないことにも気付いた。
短くとも太い人生だった気がする。
20代で自身の作品がアニメ化され、エッセイ本がベストセラー連続で、この本のときは30代前半で芸能界の交友関係が広いのもわかる。
この本の旅では比較的堅実な買い物をしているけど、多分30代で富裕層入りしたので、したいことして欲しいものはほぼ買ってきたので、物欲についてはおそらく後悔がなく、だから癌の延命治療を避けたのかな。副作用等怖いってのもあったかもだけど。
確か別のエッセイで、かなり健康には気を遣っている印象もあったから、病名を知った時は驚いたけど。

この本で著者は、身の丈を知ってる人という印象を受けた。そういう人は、自分を幸せにする方法を知っていると思う。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?