☆本#122 「結婚式のメンバー」カーソン・マッカラーズ著を読んで
12歳女子が主人公。村上春樹が大学時代原書を何度も読んだらしく、この本の翻訳もしている。それが、読むきっかけという訳ではないけど。
途中までイマイチ引き込まれず、しばらく放置。やっと中盤までいったら、家出もどきやいろいろあって気付いたら読み終わっていた。
後半の方が動きがあって面白かった。といっても、エンタメ系ではなく、文学。
少女は13歳になって、身近な人の死を経て、物語は淡々と終わる。このエンディングがよくて、何とも言えない寂寥感や、なにか普遍的なものが感じられる。
著者は短命で、1967年に49か50歳で自殺した。この人の人生にも興味をもった。
ちなみに、本の表紙の真ん中にいるのが著者。
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