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☆本#215 良書「プーと私」石井桃子著を読んで

児童書関係の業界にいるひとは、児童書のある意味パイオニアで明治生まれの著者のこのエッセイは勉強になると思う。

彼女の評伝よりも、こっちのほうがなんだかよかった。評伝とエッセイじゃ、主旨がまったく違うけれど。

著者はアメリカやヨーロッパに、地元の図書館と児童書の研究で行く。アメリカの編集者の中には、高齢だと70代のひとがいたり、著者を歓迎してくれて、楽しいディナーを彼女らはちょっと酔っぱらいながら過ごしりとか、リアルなエピソードが面白かった。編集の仕事は長年するほどよいとか。1950年代後半で、アットホームの印象。

アメリカの貧困層が行く図書館で、当時1日の貸し出しが500冊以上。ひとりが複数借りるとしても、かなり多い印象。図書館員は子どもの希望の本をすぐ提案するのも優秀。

いつも思うけど、著者は101歳まで生きた。すごい。明治生まれは結構長寿が多いようだけど、よく歩いてたってことも大きいのかな。

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