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☆本#238,239,240,241 軽くて深い「きみはポラリス」「まほろ駅前多田便利軒」「まほろ駅前番外地」「舟を編む」三浦しをん著を読んで

すでに評価されている作家の本は外れが少ない。どれも軽さと琴線に触れる部分があり、子供からシニアまでの男女が描かれていて深い。

ポラリスは短編集で、表題作はない。著者曰く、本のタイトルはあくまで短編のタイトルらしい。まほろはシリーズ。舟は長編。

短編集は、著者がテーマを決めて書いたもので、後ろにそれぞれ書いてある。内容もバラエティに富んでいて、異性愛だけじゃなく、男女それぞれの同性愛、誘拐未遂的な話、殺人まである。
この殺人は、犯行への結末が追及されてなくてそれがちょっと気にはなるけど、ポイントはそこじゃない。ので、読後は然程悪くなかった。

まほろは映画化されていて、主人公の役者2名がとてもフィットしてる。シリーズはこの2冊以外にもう1冊あり、それは「映画」のほうを見た。そっちは、けがしてるのに担架が来なかったり、突っ込みどころがあり、小説のほうはたぶんそういう隙はないのではとなんとなく思う。

「舟を編む」は本屋大賞に選ばれたのでタイトルは知っていたけど、当時ビジネス書とか行動経済学関係の本を中心に読んでいたので未読だった。
辞書を作る部署の話で、語り手が章ごとに代わる。それぞれ面白かったけど、辞書編集という仕事は向き不向きありだな。性格的に。けど達成感は大きそう。classyに連載ってのが意外だった。

そういえばどれも悪な人が出て来ないのは良かったな。

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