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☆本#219 特に新発見なく「一兆ドルコーチ」シュミット、ローゼンバーグ、イーグル著を読んで

この本は、アラサーで大企業にいて管理職になったひとや、新卒でスタートアップに入社し、すぐ管理職になったひと向けな気がする。

ジム・キャンベルは、名だたるIT企業のCEOらのコーチングをしてきた。彼は、もともとはコロンビア大学で修士を取り、フットボールのコーチをしていたけど、39歳で転職。アラフィフくらいからスティーブ・ジョブズのコーチングをしたりして、コーチとして成功してきた。

彼のコーチングは、フットボールでのコーチ技術が役立っているのと、IT企業のCEOは若くして成功しているとはいえマネージャーとしての能力が微妙だったので彼のアドバイスが特に役立ったのと、キャンベルは50代という脳が完熟した時期だったことも、成功や尊敬につながったのではと思う。

エピソードの中には、優秀な人間の間の緩衝材的役割も見受けられた。彼の中では対立より、団結が重要視されていた。とはいえ、大企業は母体が大きい分レイオフもシビアだけど、そういう人にこそ敬意を払えとか、人間味あふれてる。

キャンベルの人を見る目は、きっと経験とかいわゆる年の功もあるのだろうと思う。それと、プライドが高くコーチなんて不要と思っている若きCEOらの考えを変える人間力も。

彼は、晩年コーチングの報酬をもらわず(もらっても寄付したり)、自分がコーチしたひとの数を評価の「ものさし」としていたという。
かっこいい。

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