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経営とPRを効果的に紐づける方法

皆様、こんにちは!令和PRの代表とHELP YOU広報の小澤です。2024年が始まって、皆様いかがお過ごしでしょうか?私自身は、HELP YOUと令和PRの二足の草鞋を履きながら、てんてこ舞いになっておりますが、様々な縁がつながって、毎日、エキサイティングな仕事をさせていただいております。
さて、そんな中、noteに関しては、すっかりご無沙汰になってしまって、大反省です…。

◆2024年の行動目標(の一部)
・note→毎月2本書く
・Voicy→平日の朝、毎日発信する

もう1月後半…。noteも頑張って書いていきます!Voicyは、”ほぼ平日毎日”発信しています!Voicyでは、時事ネタや身の回りの気になる広報ネタを中心にお話しています。広報のみならず、経営者やマーケティング・営業担当の方まで、良かったらお時間ある時に、是非聴いてくださいませ!

さぁ、今日は、2024年最初の回。
令和PRのビジョン「経営をPRで加速させる」とはどういうことか?このビジョンを実現させるにはどのようなことをしていく必要があるのか?これらを記していきます。どうぞ、最後までお付き合いください。


「Vision:経営をPRで加速させる」の背景

令和PRは、丸山と2人で、2023年5月に立ち上げました。私たちは、お互いに、「営業出身×大手~ベンチャーまでの経験×BtoB・ベンチャーの広報部署の立ち上げ経験」という共通点があり、更には、PRを通じて、会社や事業を支える経験をしています。したがって、「PR=メディア露出」といった概念は変えていきたいですし、経営者の皆様とともに、「経営戦略を実現するためのPRを推進していきたい」といった気概で事業を推進しています。

後述しますが、広報PRの範囲は相当広い。メディア露出、SNS運用、オウンドメディア運用、インナーブランディング、危機管理…。その全てを少ない人数で達成するのは、到底不可能です。私自身も、HELP YOUの広報部署を立ち上げてから、1年ごとに目的を修正し、半年ごとに目標を変えながら推進しています。世の中が移ろいゆく中で、常に広報の在り方を見直し、目標を修正し、走ることで、確実に、「経営をPRで加速させる」ことは出来ると信じています。今日は、その具体をお話します。

PRとは経営機能である

釈迦に説法ですが、日本広報学会が、2023年6月に、広報の定義を刷新されましたね。

【広報の定義】 
組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。

日本広報学会

この概念には、私も非常に共感しています。特に、上記の太字にした部分。会社という単位だけではなく、【個人】が広報活動をすることも重要な時代になっている。広告予算やPR会社に莫大な金額の払うということではなく、会社や個人が、自らの言葉(UGC)で発信することが大事だ、と。更には、多様なステークホルダーというのもまさにで、PRはメディアとの関係性構築だけではなく、以下のように、会社をど真ん中にした時に、関わる全ての人との、コミュニケーションや言葉のキャッチボールを、演出するプロデューサーのような役割を果たすべきだと感じています。

広報の仕事

よくあるのが、一方通行に言いたいことだけを発信している状態。それで会社の認知→ファン化はできません。社会的に、「あの会社、いいよね」「あの会社、好きだなぁ~」と思ってもらえる状態を作るのかが大事。そして、経営機能である、と。これは、私が考える経営者と広報との思考がリンクする背景をお伝えします。

経営者脳と優秀な広報の脳は、すごく似ている

◆経営者の脳
常に世の中のトレンドや現状の課題を探っていたり、誰かとの会話から、世の中の隙間を見つけて、そこに事業機会を見つけ、判断をしていく。

◆優秀な広報の脳
ステップ①:常に世の中のトレンドや日常のニュースに敏感になり、誰かと会話する中で、自社の魅力や優位性、ユニーク性などを端的に伝えている。
ステップ②:①を踏まえて、自社の事業や組織にもっと価値を装着するために、広報自らが組織を動かし、創っていく。
ステップ③:②で出来たものを通じて、社内外の様々なステークホルダーに対して、双方向なコミュニケーションを通じて、更に事業を加速させる。

したがって、広報としては、「単にあるものを発信する」ということだけではなく、「外と中との架け橋になるPR(パブリックリレーションズ)になれるかどうか」が重要で、そこまでいくと、経営者と同じ行動をしていることになります。

経営者脳と広報脳

経営者からすると、外の情報をたくさん持っていて、内部に影響してくれるような広報の存在は、相当心強いに違いないですよね。私の周りの優秀な広報さんは、経営サイドに異動している印象があります。

PRにおいて重要なことをりんごの木で捉える

私たちはPRにおける重要なことを、よく「りんごの木」に例えています。

PRで重要なこと

「PRをやりたいけど、何からやったらいいの?」「メディア露出って、うちでもいけます?」「SNSって意味ある?」そのようなご相談をいただくことがよくあります。それは全て、枝葉の話で、最も大事なのは、根の部分:会社の存在意義です。会社は、何のために存在して、どんなビジョン・理念を描き、そんな未来を創っていきたいのか。その存在意義の言語化なしには、何も始まりません。

広報が、会社の創業ヒストリー、会社のビジョン・ミッション、経営方針、事業戦略、サービスの顧客提供価値、組織優位性…などを会社の存在意義を知らずして、意味ある仕事はできないとすら感じています。

そして、その存在意義の元、「○○といえば令和PR」といった、第一想起を何の言葉で取って行くのか?いわゆるブランディングの設計をする。これは、広報担当者1人でやるべきことではなく、経営者とともに言語化をしていく。経営者の頭の中にあることを形にしていく必要性があるからです。

そして、枝となる発信のテーマの引き出しをいくつか作り、葉っぱの施策設計に落としていきます。正直、メディア露出・SNS・オウンド…などの設計は、最後の最後です。

実になるのは、3年後かもしれない。3カ月後かもしれない。しかし、施策から入ってしまうと、結果、そもそもの存在意義すら揺らぐような事態にもなり兼ねません。例えば、「とにかくTV露出せよ!」という目標だけがおりてきて、「”ブラック企業のイマ”のようなTVの特集に出演できました!」というのは、正ですか?正しくないですよね。笑ってしまうほど「そんなことしないでしょ~?」と思うかもしれませんが、広報が存在意義を理解していないと、こういったことは、現実として、本当に起こります。結果として、広報が、会社を危機的状況に陥れてしまうことも、あるのです。

広報が、経営者と同じ視座で、というのは難しいかもしれませんが、経営者の参謀であるという気概を持って、りんごの木の根っこの部分を理解し、育てていくことが大事です。

経営をPRで加速させるために必要な3つのこと

①経営の理想を理解する(To-Be)
②経営の現状を棚卸する(As-Is)
③経営課題を言語化する

以下のシートは、令和PRがお客様と会話する際に用いるシートです。

As Is To Be

そもそも、まず大事なのは「施策(=枝葉)から入らない」ということです。経営をPRで加速させるためには、経営課題を掴めていなければ、経営を加速させるために必要なことの要素分解はできません。

経営リソースである、ヒト・モノ・金・情報の4つの資源の中で、多くの場合、経営課題は、ヒト(=組織コンディション/採用)か金(=売上/粗利)だったりします。その経営課題の要素分解をして、広報の目的・方針・戦略・戦術を設計していきます。この具体例は、丸山のnoteをご覧ください。

広報戦略が必要な理由=広報の役割が広すぎる

▼広報のやるべきことの一例

広報のやるべきことの一例

広報はメディアリレーションズ、SNS、プレスリリース作成、イベント企画、社内報…などなど、どこまでも広報の仕事と捉えられてしまうという危険性があります。ただ、ベンチャー企業において、なかなか広報にリソースや予算を投じられないですよね。だからこそ、経営課題を特定し、ブランディングの方向性(幹)を決めて、広報の目的(実)を定め、クリティカルヒットする広報戦術(枝葉)を設計することがとても大事です。
また、広報の特徴として、「世の中が移ろいゆく」×「事業も朝令暮改で変化する」という変化ど真ん中にいるので、PDCAを回しながら、3~6カ月ごとに、戦略・目標の軌道修正をすることをオススメします。

経営者はどんな人を広報に置いたらいいのか?

とある経営者から、以下のようなことを言われました。

「こんな広報を採りたい」

◆広報の人物要件
・経営的な視座がある
・広報戦略が描ける
・広報戦術が推進できる
・目標へのコミット力がある
・社内調整力に長ける
・訴求力のある文章が書ける
・営業のセンスがある
・部下複数人のマネジメントができる
・部下を評価した経験がある

こんなスーパーマンが広報として入社してくれたら、経営をPRで加速させられるイメージありますよね。こんな人がいたら、どの企業も逃さないでしょう。ただ、こんな全てを兼ね備えたスーパーマンは、正直なかなかいません。絶対に必要な要素以外は、育てる工夫も大事です。上記の人物要件は、大手上場企業でしたが、半年以上経った今でも、採用に苦戦されています。

では、「広報に必要な要素」とは何か?その質問には、いつも、このように答えています。

広報に必要な要素:「物が書ける営業」

▼要素分解すると…
・「物が書ける」→国語力
広報の仕事柄、文章に触れることがとにかく多いです。国語力は学生時代に備わることが多いと思っていて、文章を読んだ時の理解力、文章を書く時の起承転結、相手を魅了する言葉のセンス…。ビジネス文章力は、社会人になってからでも、物を書く筋トレとパターンの習得で、ある程度、得られますが、国語力はそうはいかない。そういう意味では、会社のブランディングにマッチするような文章を組み立てられる人かどうか?ということは見極める上でとても重要だと思っています。

・「営業」→課題設定力、ニーズ把握力、コミュニケーション力、忍耐力、目標へのコミット力
広報は、社内関係者・メディア・制作会社…ととにかく様々なステークホルダーとやり取りすることが多いので、「この人の興味って何かな?」「こんなこと困っていないかな?」といった相手のニーズ・お困りごとを察知する能力は大事です。また、会社のことをプレゼンする機会も多いので、プレゼン力や話術が長けている方が良いですね。そして、メディアアプローチでは、正直、振られることも多いので、タフさ・忍耐力なども大事。そして、最後は、目標へのコミット力。これらのことを総称して、営業と伝えています。

他にあった方が良いスキルでいくと、以下は挙げられますが、これらは後天的に学ぶことが可能です。
・情報収集力
・情報整理力
・美的センス
・クリエイティブセンス
・事務処理能力
・マネジメント能力
・プロジェクト推進力 など

経営をPRで加速させることはできる。必ず

どんなに良い物を持っていても、知られていなければ、持っていないことと一緒。社会に対して、価値のあることをやっているからこそ、会社や事業は存続できていると思っています。そこで働く人がいる限り、そのサービスを利用してもらえているお客様がいる限り、その価値を言語化して、より多くの人に知ってもらい、経営を加速させていく、そんな一助をこれからも担っていきたいと思っています。

PRの経営への価値は無限大∞

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。これからも、皆様によって有益な情報を発信すべく尽力していきますので、是非読んで・聴いていただけると嬉しいです。よろしくお願いしますm(__)m

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