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女性のキャリア ー35歳限界説は本当か?ー

8月23日に、35歳になりました。たくさんのお祝いメッセージ、ありがとうございました!35歳という節目の年ではあるので、今日は【女性のキャリア】と【35歳という年齢】について書きたいと思います。キャリコンの資格をとった時も、この「女性のキャリア」についてはとても興味津々のテーマでした。女性のマネジメントに悩んでおられる方、バリキャリを目指したいけどどう考えていこうかと悩んでおられる方などに、何かしらのヒントとなれば幸いです。では参ります!

35歳限界説

という言葉を、ご存じですか?転職マーケットでよく使われる言葉で、35歳を機に転職成功率が下がるという、転職市場での定説のことです。特に未経験の職種や業種の場合、35歳を超えてから転職することは難しいと言われます。企業側としても、社内の従業員との仕事の進め方や給与に関するバランスを取るのが難しいため、他の企業の色に染まっていない20代の人材を求めがち、ということが多いからです。しかし最近では、この通説を打ち破るようなデータや動向も出てきており、“転職の常識”に変化の兆しが見えはじめているように思います。

2012年度上期は3社合計の転職紹介人数が1万6,999人、そのうち「36~40歳」「41歳以上」の区分を合わせた36歳以上の転職紹介人数は3,202人。36歳以上のシェアは18.8%。それに対して、2018年度上期の3社合計の転職紹介人数は37,275人。うち36歳以上の転職紹介人数は8,500人。36歳以上のシェアは22.8%と約4ポイントの増加。全体の転職紹介人数が増加するなかで、36歳以上の転職はそれ以上の勢いで増えていることが報じられています。

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◆働き手の減少 〜15年間で800万人近くの労働力人口減少の予測も〜
最近では団塊世代が70歳を超え始め、日本は5人に1人が75歳以上、 3人に1人が65歳以上という超高齢社会になる「2025年問題」がよく議論になっていますよね。2010年をピークに日本の人口は減少しており、2015年から2030年で約800万人もの労働力人口の減少が予想されます。

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したがって、企業が存続していくためには、年齢に関係なく、労働力としての人材確保は大命題であり、副業が当たり前になっていく中で、どれだけ従業員のマインドシェアを奪えるか、ということの戦いになっていくと思っています。それに、人生100年と考えた時に、定年の概念ももはやなくなるかもしれませんね。だからこそ、働き手としては、35歳とか、年齢とか、関係なく、新しいことにどんどんチャレンジしていったら良いと思っています。


35歳から高齢出産

とはいっても、【女性の身体】という物理的な問題は、また別の話です。35歳以上の初産婦を高齢出産と呼ばれます。仕事、結婚、出産…あらゆる物事の中で、唯一、タイムリミットがあるのは、出産。最近では、医療の発達も目覚ましいので、40歳を超えて出産される女性も多いですが、やはりリスクも大きくなります。だからこそ、この35歳というのは、出産においての一つの節目である、ということは事実だと思っています。


男性よりも女性の方が選択肢が多い

ザックリではありますが、女性には、12通りの選択肢があると思っています。

◆【仕事】×【既婚or未婚】×【子ありor子なし】
①バリキャリ×既婚×子あり
②バリキャリ×既婚×子なし
③バリキャリ×未婚×子あり
④バリキャリ×未婚×子なし
⑤ゆるキャリ×既婚×子あり
⑥ゆるキャリ×既婚×子なし
⑦ゆるキャリ×未婚×子あり
⑧ゆるキャリ×未婚×子なし
⑨仕事なし×既婚×子あり
⑩仕事なし×既婚×子なし
⑪仕事なし×未婚×子あり
⑫仕事なし×未婚×子なし

もちろん、男性にも同じく当てはまりますが、女性の場合、子どもを出産するまでの妊娠期間や出産後の体力回復といった物理的な身体の負担があります。それに加えて、家事・育児をどうしていくのか?ということもまだまだ女性の役割という概念が強いのも事実。子どもの人数によっても、負担は変わってきます。仕事・家事・子育てのバランスをどうしていくのか?ということは家族間でも重要なポイントですね。


女性は「いやいや」を3回言いたい生き物

上記の通り、女性にはたくさんの選択肢がある。だからこそ、迷ってしまうんです。

上司「来期、マネージャーを任せたい」と言ったら、
男性A君「っしゃ!ありがとうございます!」
女性Bさん「いやいや、私なんて…」

という反応が返ってくることもしばしば。上司としては、そういう反応が返ってきたら、「そうかぁ、じゃあA君にお願いしようかな」と思ってしまいますよね。でも、そこで諦めてはいけません。

上司「Bさんなら出来るよ。何が不安なの?」
女性Bさん「いやいや、彼氏と結婚するかもしれなくて…」
上司「彼氏もきっと応援してくれるんじゃないかな?」
女性Bさん「いやいや、彼氏は保守的なんで…」
上司「Bさんには期待してるんだ。一緒に出来る方法考えよう!」
女性Bさん「そうですか、、、そこまで言ってもらえるなら頑張ります!」

こんなに単純なことではありませんが、基本的に、3回は「いやいや」を言いたい生き物なんだ、ということを念頭に置き、「期待」を言葉にしてあげることで、女性も気持ちをセットできるようになっていきます。そして、腹を括った女性は、相当強いです。絶対にやってやる!という闘志に燃えていきます。そういうパワーアップした女性を何人も見てきました。

期待している女性には、どんどんその期待を言葉にしてあげることが大事。言葉にしなくちゃ、思っていないのと一緒です。


20代:生理が止まった2年間

コザワの20代は、リクルートでまさに、バリキャリでした。「30代で選択肢を増やすために、20代は死ぬほど働いて力を付けたい」というのがリクルートへの入社理由の一つ。だから、目の前のことに必死でした。仕事が最優先。3日連続徹夜もしましたし、2年間生理が止まりました。婦人科に行って先生に怒られながらも、結局は仕事をセーブできず、脳内シェアは「仕事90%、彼氏5%、友人5%」という状態。当時、お付き合いしていた彼とのLINEは2日連続の未読スルー。「俺と仕事、どっちが大事なの?」というフラれ方を3回連続でしました。

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今思うと、相当酷いな…と反省していますが、当時は、それでも毎日楽しかったです(おいおい、反省しろよ…ごめんなさい(´;ω;`)ウゥゥ)。HRの営業はとても奥深いし、お客様のことを考えるのは寝食を忘れるほどだったし、他のメンバーからの刺激もたくさん。そんな毎日が文化祭、と言えるほどの猛烈な雰囲気の中で、仕事をするのは最高に楽しかったです。

また、29歳でマネージャーになった後は、突発的なクレーム対応やメンバーからの相談がバンバン入って、自分の時間をなかなかコントロールできないために、睡眠時間はどんどん削られていきました。1年で一気に老けたとも思います。それでも、リクルートというHR最高峰の会社で、マネジメントを学ばせていただいたことや「メンバーの成長」を見るのはとても楽しくて、すごく有意義な期間でした。この時に、「HRの概念を、社外ではなく、社内で創っていくことに貢献したい」という気持ちが強くなり、「いつか、ベンチャー企業で、人が活き活きと働ける組織を創ってみたい」と思うようになっていきました。


31歳:本気の婚活

やっぱり、ちゃんと結婚しよう!と思い、ゼクシィの縁結びのカウンターへ行って、源泉徴収と独身証明書を提出し、本気で婚活しました。ただ、「婚活の本気」って、どうなるかというと…

◆本気の婚活
①行動KPI:週1新規アポ+週1既存アポ
②CVRアップ:プロフ→1次→2次→恋愛→プロポーズ

①は分かりやすいですね。②はまずはプロフィールからの連絡が来るような母集団形成から始まり、その後の歩留まりを上げるために、写真や文言変えたり、1次面談の通過率を上げるために服装や話す内容を工夫したり…とまぁ、結構頑張りました。

当時の学びは
「婚活は、気合が気迫になるからほどほどに」

そうやって出会った人で、結婚を考える人もいましたが、自分の中であまりしっくりこなくて、婚活にも疲れてしまったのが当時です。そこで、「結婚は、自然な出会いの中で、良い人がいたら…」という気持ちになっていきました。


32歳:中米へ移住・海外で起業

その後、縁あって、中米のベリーズという国へ移住し、観光の会社に就職→自分で起業をするという経験をしました。当時、海外に住んでみると、

◆海外の仕事・生活スタイルの驚き
・2歳の娘がいるお母さんでも夜遊びしている
・仕事よりも家族を優先する人ばかり
・親戚も含めた大家族で暮らす家が多い
・あくせく働く人が(ほぼ)いない
・女性社長が多い 等

自分がいかに今まで、自分の固定概念の中で生きてきたかということを感じ、今までの「働く」という概念をいい意味で、ぶっ壊してもらいました。

「百万人・百万通りの色んな生き方・働き方があって良い」

と肌で感じられたことが、人生の収穫です。


35歳の今:35歳限界説をぶっ壊したい

今、私はニットというベンチャー企業で広報をやっています。
まだベリーズにいた2019年3月にジョインし、元々は、昼:ツアーガイド、夕方~:ニットの仕事をリモートワークという生活。そしてCS、営業、人事などに携わってきましたが、ニットの「新しい働き方」を世の中に広めていくことで、世の中の働き方をより良くさせたい!という気持ちがあり、この7月から広報へ異動しました。今、広報は私と優秀なスタッフで運営しています。HELP YOUのサービスに登録しているメンバーで、細かいことを全部形にしてくれたり、先回りで提案してもらえたり、一緒に喜んだり…と今、チームで運営できているため、何とか回っているという状況です。HELP YOUを利用する立場になってみて、お客様の気持ちも分かって良いなぁと思いながら進めています。

ちなみに、ほぼ営業しか知らない私からすると、広報という世界は丸っきり初めてで、凄く独特。今、一つひとつ学びながら、人脈を広げながら頑張っている真っ最中です。でも、今までやってきた営業、HR、マネジメント、起業…等々、活かせるものはたくさんあると感じています。これまでの色んな経験を引っ提げて、35歳の新たな挑戦をどんどんやって行きたいと思っています。それが、結果的に、35歳限界説をぶっ壊すことに繋がると感じています。


もし今、20歳に戻るとしたら?

「学生結婚・出産」をしていたかもしれません。
新卒新人の時代なんて、ものすごいスキルがある訳でもないし、毎日バタバタです。だったら、世間体などを気にしないのであれば、20代前半という体力のあるうちに子どもを産んで、育てながら新人としての仕事も頑張る!ということも、一つの選択肢としてはアリだと思っています。もちろんそういう未来を共にする彼がいることが前提ですが。

そうしていたら、35歳の脂が乗った時期には、子どもは中学生。さぁ、こっから仕事を頑張るぞ~~~!と仕事に集中することが出来ます。私のように、ここから初産を考える者とは、全然状況が違いますよね。もう、私にはその選択をすることが出来ませんが、これからの女性のキャリアとして、そういう考え方もあるとは思っています。

ただ、学生結婚・出産をしていなかったとしたら、今と全く同じ道を選んでいただろうな、とは思います。


最後に

これから先の未来がどうなるかは誰にも分かりませんし、私自身も明確にどう、というものはありません。でも、今、目の前のチャンスを一つひとつ掴み、成果を出していくことで、結果的に成長していたり、繋がりが出来ていたりして、より一層、人生が豊かになっていくんだと思っています。

「35歳限界説」なんていう言葉は、35歳になったコザワ自ら、新しいことにガンガンチャレンジして、その概念を、ぶっ壊しに行こうと思います。

また、女性が【仕事】×【既婚or未婚】×【子ありor子なし】という掛け合わせの中で、どういう選択をするのか、ということは大事。しかし、どれが正解というわけでもないし、人それぞれでいいんだと思っています。

【百万人・百万通り】の【生き方・働き方】を尊重し、その多様性の中で、1人1人がパフォーマンスを上げる方法を、これからももっと研究しながら、発信をしていこうと思っています。

では、本日は、以上です!
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました(^^♪

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