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ポケモンなのか?柴犬さん!?

ウチの柴犬さんは今年の夏、7歳になる。あっという間の7年だった。

子犬時代は出かける度に声を掛けられ、よく犬種を聞かれていた。パリでやっと日本犬が認知され始めた頃のこと。南仏ではまだ柴犬の存在を知らない人が大勢いた。

そんな未知の犬種の子犬があどけない顔をして尻尾フリフリ歩いているものだから、老若男女問わず、大勢の人がかわいいかわいいと声を掛けてきた。

生後数ヶ月の柴犬ミアちゃん

もちろん成長した今もかわいい。でも犬種を聞かれる回数は減ったかな。柴犬の認知度が上がったからだ。

もうすぐ7歳になるミアちゃん

あれから7年、今ではすれ違い際に「シバ!シバ!」と言ってくる人が多い。柴犬を知っていることをアピールしたいのか?柴犬に会えて嬉しいのか?理由は定かではないが、声に出して「シバ!シバ!」と言ってくる。

もしかしたら南仏特有の現象で、思ったことを即口に出さないと気が済まない人たちが大勢いるからかもしれない。

という訳で、「シバ!シバ!」と言われたら、「ウィ、ウィ、セ・シバ」とオートマチックに返答する癖がついてしまった。

近頃ではウチの近所でも柴犬を飼っている人が増え、散歩に出かけると大抵2~3シバには遭遇するほどになっている。だからもうそんなに珍しいもんじゃないのかと思っているのに、相変わらずこの街の人たちは柴犬を見かける度に、「シバ!シバ!」と言ってくる。

まるで昭和の小学生が、フォルクスワーゲンのビートルを見て「あ、ビートル!」と叫び、黄色を5台見たら良いことがあるとか、赤いのは縁起が悪いとか言っていた頃のようだ。柴犬に遭遇すると何か良いことでもあるのだろうか?

いや、ないと思うけど、そんな風に疑ってしまうくらいこの街の人たちの柴犬に対する想いは特別のようだ。

ヌンッ。
ドアップはこんな感じ。

さて、道行く人たちからかけられる言葉で「シバ!」の次に多いのが「キツネ!」だろうか。

「ねぇねぇお母さん、キツネがいるよ!」と子供に指をさされたり、「これはキツネだろう」とか、「あなたはキツネを飼っているのか」なんて聞かれたりもする。

特にウチの柴犬さんは、ウンチがしたくなると頭部を下げて低姿勢でサササッと小走りするので、それがまるで狩りをする野生のキツネのように見えるらしい。

色も同じだし。

専門的には赤柴と呼ばれるこの色はどう見ても茶系のキツネ色だ。

そしてごくたまに、「ピカチュー!」とも呼ばれる。こちらは黄色。

いやいや、犬とポケモンを一緒にされちゃー困るわ。しかも「チュー」ってことは、ネズミでしょ?

黄色いネズミと柴犬を一緒にされちゃー困るわ。。。なんて思いながらスマホで撮った写真を見返していると、コロッと丸みを帯びたフォルムがピカチューに見えなくもないポーズの写真を発見した。

黄色くはないけど見えなくもない?

おや?

犬だと思っていたきみはポケモンだったのか?

※ちなみにピカチューのモデルはネズミではなくリスなのだそうでチュー。

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