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耐えても逃げても辛いなら。

自分はパワハラに耐えてうつ病になりました。三年前のことです。

友だちは「我慢しなきゃ良いのに」とか「嫌なら逃げれば良いのに」と言います。確かにそうだと思います。自分でもどうしてあんなに我慢したのかわからないけど、私は今も同じ仕事を続けています。(さすがにパワハラ上司のそばにはいませんが。)

仮にパワハラが嫌で、「こんな仕事こっちから辞めたるわ!」というアクションを取った時のことを考えてみます。一見楽な道に見えるかもしれません。でも、冷静になるとこの道の方が私にとってはいばらの道です。

友だちは嫌になったらそのたびに仕事を辞めて、実家に帰っていました。自分もそうしているから「何でこの子(私のこと)はそんな目に遭ってまで仕事を続けてるんだろう?」と思っているはずです。

友だちと私には決定的な違いがあります。それは、私には帰る実家なんて無いってことです。私は高校生のときから親なしだったので、それ以来自分だけを頼りに生きてきました。だから偉いでしょとか、そんなことを言いたいんじゃありません。でも、友だちと違って家賃を払えなくなったらもう行くところがありません。頼る家族もいません。

「辞めても何とかなるよ」っていう言葉は、私には半分事実で半分そうではありません。確かに生活保護とかいろんな手段があるかもしれないけど、どう考えても気軽に実家に帰れる人と比べたら過酷な道です。仮に転職してもうつ病で満足に働ける体じゃないしね。だから私にとっては進むも地獄退くも地獄なんです。分かってくれる人、いるかなぁ・・・。

結局自分はうつ病になった時、傷を負ってもその道をまっすぐ進むことを選んだのだと思います。死中に活を求めたこの選択が正しかったのかどうかは今でもよくわかりません。でも、まぁいっかって思えます。どうせどっちに進んだって辛いんだし。たまには地獄で仏に会うことだってあるでしょう。人生死ぬまで何があるかわからない。とりあえず生きるだけ生きて、あとは飽きたら考えます。

耐えるのも逃げるのも辛いそこのあなた、私と同じ道にいて迷子になっているようなら声をかけてください。旅は道連れ世は情け、一人旅よりはまだましかもしれないですから。また明日の世界で会いましょうね。今日のところはおやすみなさい。良い夢を。

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