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【読書感想】医師が教える幸せな人がやめている36の習慣/西多 昌規

「医師が教える幸せな人がやめている36の習慣」こちらの本、読みました。

以前読んで記事にした『「集中力」を高める技術』と同じ著者の本です。

著者の西多昌規さんは多作なようで、たくさん本を出しています。
その中から本書をチョイスしてみました。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

働き方、休み方、食べ方、姿勢、運動習慣、人づきあい、お金の使い方、ながらSNS・・・今すぐ、その不幸習慣をやめなさい!

こんな感じの本です。

「今すぐ、その不幸習慣をやめなさい!」とありますが、本書はそこまで攻撃的な文体ではないです。

個人的に、この著者の文体は読みやすいなと感じています。
定期的に読みたくなります。

著者情報

本書の著者である「西多 昌規」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

いくつか引用と感想

週末に寝だめをする人は不幸せになる?

起きている時間がどれだけ充実しているかのほうが大切で、睡眠は二の次の問題なのでしょうか。そういうわけでもないようです。
スイス、バーゼル大学の研究グループは、約45人の老若男女を対象に幸福度と睡眠との関連性を調べ、寝つくまでの時間、睡眠に対する満足度、夜中に起きている時間など、睡眠に関するさまざまな要素に分けて、分析を行いました。
その結果は、意外なものでした。全体の睡眠時間や寝つくまでの時間、夜中に目を覚ましている時間などは幸福度と相関はなく、幸福度と関連があったのは、
「毎日同じだけの時間を眠っているか」
「自分自身として、睡眠に満足しているか」

というふたつの項目でした。
たとえば、平日は早朝出勤・終電帰宅で、週末は昼過ぎまで爆睡。このように日によって睡眠時間がバラつく人は、あまり幸せではないということになります。

平日と休日で睡眠時間は同じ方が良いというのは、なんとなく感じている部分です。
とはいえ、やはり休日はちょっと長めに寝てしまいます。

次の日が休日なら、その日はちょっと夜更かしして翌朝はダラダラと昼近くまで寝てしまうことがよくあります。
夜更かししなければ翌朝もダラダラせずに済むのに、つい夜更かしの誘惑に負けてしまいます。

そういった状況の自分にとって、今回の引用はちょっと気になる研究データでした。

以前の記事でも、寝だめを防止するために金曜早寝を推奨している内容を引用していました。
その引用と今回の引用を組み合わせて、寝だめをなんとか防ぎたいなと思いました。

「やらされてる感」を減らすだけで仕事は楽しくなる

「仕事をさせられている」と感じている人が、いちばん不幸
いつも仕事をしている、いつも忙しい、なかなか休めない、という人でも、「仕事が好きだから」と自信を持って言えればいいのでしょうが、本心から言える人は、やはり少数派なのではないでしょうか。それでも、仕事に何らかの意義を見出している人は、不幸から一歩遠ざかっていると言えそうです。
東京大学の研究グループは、2000人弱の労働者を対象に、仕事中毒の性質や程度と心身の健康度、仕事のパフォーマンスや満足感などを検討しました。その結果、「やらされている」「やらないとまずい」「楽しくない」という感覚を抱いて仕事をしている人は、仕事のパフォーマンスや幸福度が下がっていることがわかりました。
反対に、「仕事に意義がある」「自分でコントロールできる」などと、ポジティブな感覚を抱いて仕事をしている人は、仕事のパフォーマンスだけでなく幸福度も高いという結果でした。

「仕事をさせられている」感覚が強い人の幸福度が低いのは、なんとなくイメージが湧きます。
また、仕事にやりがいを感じている人の幸福度が高いのもイメージが湧きます。
そして、幸福度が仕事のパフォーマンスと連動しているのもイメージが湧きます。

はたして自分は「仕事をさせられている」感覚がどの程度なのか。
徐々に影響のあるポジションに配置されることが多くなり、やりがいはあるものの責任も大きいです。

今回の引用からすれば「仕事に意義がある」「自分でコントロールできる」部分はけっこうあります。
ですがどうしても、それによって幸福度が上がっている感覚はあまりありません。

試しに今回の引用から考えてみると、「やらされている」「楽しくない」という感じはあまりないです。
ただ、「やらないとまずい」という感じはあります。
「やらないとまずい」と考えすぎているのかもしれません。

この「やらないとまずい」という感覚を薄めれば、幸福度は少し上がるかもしれません。
ということで、次の引用は仕事で幸福度を上げるヒントに関してです。

では、忙しく仕事をしながらでも幸福であるために、どのようなことができるのでしょうか。
まず、「やらされている」という受動的な感覚を減らすことです。自分のためになること、自分の能力が活かせることなどを仕事の中から見つけ出し、そのことに自分を積極的に巻き込むチャレンジをすることが大切です。
「上司は聞いてくれないかもしれないけど、意見を言ってみよう」
などと、不満を前向きな結果につなげるための提案をしたり、つらい仕事が重なって「やらされてる感」に振り回されているときにも、
「これを乗り切れば、キャリアとしても重みが出る」
といった考え方で自分に引き寄せて気持ちを立て直すことができれば、仕事に意義を感じることができ、一歩、不幸から離れることができたと言えるのではないでしょうか。

少し物足りない内容に感じるかもしれませんが、自分としては少しだけヒントを得れた感じもします。

「これを乗り切れば、キャリアとしても重みが出る」「自分に引き寄せて気持ちを立て直す」といった部分は、個人的には良いヒントになりました。

とはいえ、不幸から幸福に一気に転じるのはさすがに難しいです。
今回の引用にも書かれているように、少しずつ不幸から離れることができたらと思います。

「そもそも今、幸福なのか不幸なのか?」と自問自答してみても、ハッキリ不幸とも言えないし、ハッキリ幸福とも言えない曖昧なところです。
ただ、本書のタイトルは「医師が教える幸せな人がやめている36の習慣」です。
少なくとも幸せに感じている人は本書を手に取らないかもな…とも。

ランチタイムウォークは健康と幸福への第一歩

ランチタイムこそ、ウォーキングのベストタイミング
食べながら歩けというわけではありませんが、ランチタイムこそ「歩く」時間を作って、座りっぱなしの時間を減らすチャンスです。弁当を持参したならば、飲み物を買いに行く、食後に少し散歩するなど、イスから離れて歩く時間を取るようにしましょう。
イギリス、バーミンガム大学の研究グループは、「ランチタイム・ウォーキング」の効果を実験してみました。最初の10週間は、ランチタイムにインストラクターの指導のもとに、30分のウォーキングを行います。その後は、参加者の自主性に委ねられ、16週間後に健康面でのチェックを行いました。
結果として、ランチタイム・ウォーキングを10週間行うことで習慣化され、指導がなくても自主的に散歩を行うようになり、16週間後の精神的な幸福度や身体の状態、たとえば血管年齢もウォーキングを始める前に比べて改善しました。継続は力なり、です。

私の場合、リモートワーク主体で昼食をデリバリーで済ますことがあります。

また、昼寝を実践しているので食べた後は昼寝の時間を確保したいところ。
午後のパフォーマンスを上げる目的で昼寝をしているので、外すわけにはいかないなと。

ですがよく考えると、座りっぱなしになっていますね。
座りっぱなしは以前の記事で引用した「ミルキング・アクション」にも関連しそうな内容です。

座りっぱなしは体の疲労にも繋がるようなので、なんとかランチタイム・ウォーキングの時間も捻出したいところです。

昼休みは1時間なので所要時間はそれぞれ、

  • 昼食:15分

  • 昼寝:15分

  • ウォーキング:30分

といった感じでしょうか。

ただこれだとあまりにも時間がタイトすぎる気もします。
ウォーキングの時間はもう少し短くして、とりあえずお試しの気持ちで始めてみようかなと思います。

「買い物で不幸な自分をリセットできる」という勘違い

心配性な人、自分は不幸だと感じている人は衝動買いに走りやすい
「毎日ストレスフルなことばかりで、なにかで発散しないと我慢できない・・・」
仕事のストレスをはじめ、人間関係のストレス、生活のストレス、将来に対するストレス、家庭のストレス・・・多種多様なストレスを発散する、あるいは跳ね返そうとする行動のひとつとして多くの人に採用されがちなのが、「衝動買い」です。
もちろん、衝動買いに走りやすい人もいれば、財布のヒモが固い人もいます。
衝動買いしやすい人は、心配性で、自分は不幸だと感じており、そして計画性がなく流されやすいタイプ、といった特徴があるのではないかと思います。
心配性の人はストレスを溜めやすく、かつ、「このバッグ、あとで品切れになったら、多分後悔するだろう」などと後悔する自分の姿をイメージして、「それくらいなら買ったほうがいい」と自分を正当化し、目の前のモノを買うことで不安を紛らわそうとします。
不幸な感じにいつもとらわれている人も、買い物に走りやすい傾向があります。買い物で、不幸な自分をリセットできると勘違いしてしまうのです。

最近、要らなくなったものを大量に処分しました。
要る/要らないの選別をしている時は「これなんで買っちゃったんだろう?」と思うものがたくさんありました。

「なぜたいして使わないものを買ってしまうのか?」
それはきっと様々なストレスを発散するために、衝動買いに走ってしまった可能性が高いです。
引用にもあるように、買い物で不幸な自分をリセットできると勘違いしてしまった可能性も大いにあります。

今回の引用部分にも裏付けとなるような研究データが書かれていたら良かったのですが、残念ながら書かれていませんでした。
ただ、衝動買いしやすい人の特徴として「心配性」「自分は不幸だと感じている」といった項目を挙げていたのには妙に納得感がありました。

今は使わなくなったものを大量に処分してスッキリした状態です。
今後はなるべく衝動買いを防ぎたいところ。
ということで、次の引用は「衝動買いを防ぐ3つのコツ」です。

衝動買いを防ぐ3つのコツ
ひとつ目は、財布にお金を入れないこと。日本はまだまだクレジット社会ではなく、現金での買い物がメインです。不必要なお金を入れないことで、物欲担当の側坐核の興奮を抑えるためのワンテンポを置くことができます。
ふたつ目は、「いったん家に帰って考える」習慣をつけること。「今日買わないと、売り切れて後悔するのでは」という不安が、衝動買いのもうひとつの動機です。そんな後悔が、果たして何ヶ月も長続きするでしょうか。何度も言いますが、モノの与える心理的幸福感は、思いのほか小さいものです。
最後に、「夏休みは海外旅行」「二年後はマンションを購入」など、近い将来に向けて計画性のある出費予定を持つことです。そしてなるべく、自分だけでなく家族や友人とプランを共有しておきましょう。そうすれば他人からの目もあり、安易な買い物はできなくなるはずです。これは、理性担当の前頭前皮質を強化するという意味合いもあるからです。

ひとつ目の「財布にお金を入れないこと」は正直、今あまり効果を発揮しないような気がしました。
現金以外にも電子マネーやクレジットカードなど支払い方法は様々です。
本書が発売された当時(2016年)ならまだ効果的だったかもしれませんが、今となっては効果は薄いかなと。

ふたつ目の「いったん家に帰って考える」は、個人的に効果が大きそうに感じます。
ネットショッピングの場合は家に帰って考えるのも難しいですが、すぐにポチらずに一晩寝かせてみると同じような効果になるかなと思います。

衝動買いは、ポチる時が幸福感のピークの場合もあります。
注文したものが届いた時にはそこまで幸福感がないというのも、これまでの経験から納得できます。

少し時間を置けば衝動買いのテンションは多少なり落ち着いているはずなので、これは実践したいところです。
ネットショッピングでいうとカートにとりあえず入れておいて、注文するか否かは翌日に持ち越す感じでしょうか。

そして、持ち越した翌日に改めて欲しいかどうか判断する。
結果として欲しい気持ちが変わらないこともあるでしょうし、やっぱり不要だなと踏みとどまれることもあるかなと思います。

おわりに

ということで「医師が教える幸せな人がやめている36の習慣」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • 週末に寝だめをする人は不幸せになる?

  • 「やらされてる感」を減らすだけで仕事は楽しくなる

  • ランチタイムウォークは健康と幸福への第一歩

  • 「買い物で不幸な自分をリセットできる」という勘違い

の4つでした。

「やらされてる感」を減らすのは簡単ではないですが、自分の心持ちである程度は減らせそうだなと思いました。
それにより、幸福感が多少でも高まれば良いなと。

あと、衝動買いの件も印象的でした。
最近要らなくなったものを大量処分したこともあり。

大量処分で部屋からモノがどんどん減っていくのは妙なスッキリ感がありました。
ですが今後は、そもそも大量処分する必要が無い状態が一番良いなと。

ミニマリストを目指すつもりはないですが、衝動買いを防いで部屋にモノがたくさんある状態は避けたいなと思いました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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