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2月の読了本とおすすめ(2/3)

こんばんは皆見です🌙
前回(といっても昨日)2月の読了本16冊のタイトルと著者だけを挙げておすすめを出来ませんでした🥲
なので本日は、2月読了本の中から特に面白かったものを紹介させていただこうと思います!

では、サクサクと。

①『サラバ!上下』西加奈子


2月に読んだのはこちらの下巻です。
上巻の方は2020年の12月?に読了済みでした。
余談ですが、上巻を読んでから28冊他の本を挟んで、やっと下巻を読了しました😹
併読常時6冊なんてことをすると、こんな弊害が生まれるんですね。

さて、こちらの本のお話に戻ります。
以下私の感想になりますが、ネタバレはしないよう心がけますのでご安心ください。

上巻を読んだ後の正直な気持ちは、
「さすが面白いしスイスイ読める。きっと現地調査なんかも重ねたんだろうなあ」
くらいのものでした。
身の程を弁えずに言うと、「面白いけど普通」です。

最近流行りのドラマみたいにバタバタ人が死ぬわけでもなく、重病のヒロインも出てこない。
素敵な描写や個性的な人物は沢山出てくるのですが、刺激が強いとは言いにくい。
私の感覚がジャンキーな具合に麻痺しているのが悪いのですが、下巻を読むまでに時間が空いたのはこんな感想を持ったことが関係しています。

でも下巻も買ったし。続きもの読みたい気分だし。読むか〜。
と思っていざ読んだら、

西加奈子先生、やっぱりあなたは天才です。

上巻を普通だなんて思った自分が恥ずかしい。

下巻を読み終えた感想は、もはや1冊の本ではなく1人の人間を相手にしているようでした。伝わるでしょうか。
まさに、人生が描かれていたのですね。
そりゃあ名だたる人々が大絶賛するわけだ。
物語に命がある、と言えば良いでしょうか。
キャラクターが生き生きしてる、なんていうのではない。お話そのものが息をしているのです。

これ程に人間的な小説を書ける西加奈子先生には本当に恐れ入りました。
二度目の読み方がこんなにも変わる小説は初めてです。下巻を読み終えた瞬間に上巻を開きました。

『サラバ!』は、間違いなく、人生で出会えて良かった小説のひとつに数えられます。
「名前は知ってたけどまだ読んでない」
と言う方、絶対に、今すぐ読んだ方が良いです。
後悔は絶対にしませんよ。私が保証します。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
『サラバ!』に熱くなりすぎ、もう一冊の紹介が出来ませんでしたので次に回させていただきます。(常套手段?)
機会があれば、また🌼

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