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はじまりがあれば、終わりもある。そしてまたはじまる。~アクティブニート生活、〆話~

先月、9月から始めたアクティブニート生活こと「はらにーと生活」の終わりを迎えた。
約7か月間、長いようで短い、短いようで長い、そんな時間であった。
はらにーと生活とは、
"新卒入社した会社を退職し、定職につかない期間をあえてつくってみる"、そんな自分史上だい~ぶ振り切った挑戦である。
こう見えて、ガチガチの優等生気質だったもので。笑

そして、老子の「上善若水」(理想的な生き方とは“水”のようであることだ)の言葉から、“水のように、柔らかく生きる”をテーマに、自分の中にある枠や制限から飛び出してみた。

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かねてからやってみたかった“ものづくりの場づくり”。
物理的な場づくりとして空き家活用について学んだり、関わらせてもらったり。また、コンテンツとしての場づくりとしてアートと自己表現の「面刺ワークショップ」を作り上げ、たくさんの人に参加してもらった。

正社員としての働き方の疑問から“これからの働き方”の模索。
固定観念にとらわれずいろんな情報を得て、新しい業界や産業、ビジネスモデルを学んだ。今まで向き合ってこなかった“稼ぐ”ということや、“お金の回り方”について脳みそを使ってみた。

今まで自信がなかった“自分”というものを全面に押し出すということ。
依存し続けていた所属というものを失ったことで、自分の名前でしか自分を表せない状況。どう自分を伝えるかを考えるうえで、自分は何者なのか、何者になりたいのか、自分自身に問うた。

どれも正解はわからない。やってみたことが正しいかはわからない。
でも言えることは、動いてみないと何にもわからない。
大きくとも、小さくとも、何か動いてみる。なんでもいいから仕掛けてみる。
行動することで新しい出会いや発見、未知との遭遇、思ってもいなかったことが起こる。実際にその連続だった。
これがはらにーと生活における最大の学びであり、得たものである。

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今まで傍観者だった私。
好奇心と行動力には自信はあったが、とはいえどこか自分に制限をかけていた。一歩後ろで見ていた。
目立つのも、頑張ることも、なんかダサい。そんなスレた奴。

「自分の人生の主人公は自分自身だ!」
「一度きりの人生、後悔するな!!」
なんて、そんな熱いことを言うつもりはない。
言うて、根はスレた奴なので。
でも、現状に不満があったり、不安があったり、やりたいことがあるのに踏み出せてなかったり、何かわからないけどモヤモヤしていたりする人が目の前にいたら、今の自分であれば言える言葉がある。

それは、
「だったらこうしてみれば?」
この魔法の言葉だ。

TEDで植松努さんが話されていた言葉であるが、今とても好きな言葉だ。
会社員時代、私はとってもモヤモヤしていた言葉があった。
それは、「しょーがない」という言葉だ。
仕事で同僚や上司たちが、どんなこともこの言葉で解決(自分自身を納得させようと)しているのをよく見ていた。ある意味、魔法の言葉。
何でも「しょーがない」で終わらせてしまうことにモヤモヤしていた。もはや、イライラだったかもしれない。一体、なぜそこで思考停止してしまうのか…?と。
でも環境というものは恐ろしいもので、いつしか私も「しょーがない」と口に出してしまっていた。
はっとした。このままだと自分のことが嫌になる。
この「しょーがない」からの卒業も、はらにーと生活スタートのきっかけの一つでもある。

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アクティブニート生活における行動の指標は「だったらこうしてみれば?」を自問自答してからの「ソウゾウ(想像/創造)」だ。
最初は何をすればよいかわからなかったので、とりあえずいろんなものを見てみた。視野を広げたことで、いろんな選択肢を知ることができた。そして、いろんな選択肢を選ぶことができるようになった。
あとは組み合わせと行動のみ。いろんなソウゾウができる未来が生まれてきた。

よくよく思い返してみたら、今までの人生で大切にしているのが「選択肢」だったような気がしている。高校も、大学も、当時自分が考えうる選択肢の最大化が可能な環境へ目指し進んだ。
ただ、そんな環境にいたとしても、それだけでは選択肢が増えるわけではない。その環境を自分の手で活かさなければ何にも意味がない。そのことは学生時代に痛感した。(後悔していることも多々ある)
いろんな選択肢を知って、選ぶことができるようになった今、その選択肢をちゃんと使わないと、ただ知っているだけで何もしていないのと同じだ。

4月からの働き方として、”未来の選択肢が増えること"を軸にパラレルワークをしている。一つの会社に頼るのではなく、いろんな選択ができるように自分のスキルや時間を増やす働き方にシフトした。選択肢が増えたからこそ選べた道である。

アクティブニート期間を経てたくさんの学びや経験、そして出会いがあった。その財産たちを今度はどう活かしていくか、ここが重要である。
アクティブニート生活は終わりを迎えたが、私の冒険は続いていく。

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はらにーと生活を応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。共感の声や、エール、活動を面白がってくださる方々のご協力、どれも私の力となりました。
この生活を選択したからこその出会いが多く、今後に繋がる活動やパートナーとなったり、人の縁というものを実感しています。

実は4月からもこれらのご縁から、新たな挑戦をしております。もう、めまぐるしく活動中です。
「はらにーと生活」改め、「続・はらにーと生活」としてまたこのnoteにて発信し続けますので、今後ともよろしくお願いします。(名前は、また変えるかもしれないですが。)

終わりはまた新たなスタート。
どんな未来の選択をしていくのか、自分でもわくわくだ。

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