世界情勢わからんけど、いい本をみつけた。国家、政治体制、国益、支配、内戦、紛争、安全保障、外交、地政学をひとまとめな”世界政治学”で、世界情勢の解像度を上げてみる
国家、政治体制、国益、支配、内戦、紛争、安全保障、外交、地政学
これらのワードは近寄りがたい。
見知らぬタームで物語られる世界情勢や世界政治は、あまりに別宇宙なのだ。
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メディアや映像作品で世界情勢が取り上げられる度に、危機感を感じてしまう。
リアル世界の国々が相関しあう有り様を、まるで理解していない。
漠然と歴史として知るだけではだめなだろう。
第二外国語ほどには知覚できないといけない、とずっと思っているのだけれど。
それってどうやるの?
世界史を少し知っているだけは把握しきれない。
そもそも、世界情勢の歴史は、フォークに巻かれたパスタのように、ぐちゃぐちゃだ。
「世界の歴史 (中公文庫)」のような本を手にとっても、いまいち全体像が見えてこない。
このアプローチでは、読むボリュームが増えていくばかり。
ありました。
「世界政治学」という分野があったのですね。
この2冊に知りたいことが網羅されていました。
有名なフランシス フクヤマ『歴史の終わり』は「世界政治学」の分野だったんですね。『よくわかる国際政治』にエッセンスがまとめられていました。
分野の背景を知らず、ムダに時間を過ごしてしまった。
世界史と哲学(イデオロギー)、政治からのアプローチではなかった。
この「世界政治学」での基本図書は、この2冊。
詳しい人から、これ読むといいよ、と必ず言われるらしい。
わたし自身、中江兆民『三酔人経綸問答』を読もうとしたのだけれど、いまの「世界政治学」はこっちだよ、とカーとモーゲンソーを教えてもらった。
※ 中江兆民については『TN君の伝記』(なだいなだ,福音館書店)という卓越した伝記があります。読みやすい!
カーとモーゲンソーの著書を読むには、いさささかボリューミ。理解できるのか?という危惧もある。
このため、『国際政治学をつかむ』『よくわかる国際政治』で済ませました。
さらなる文献には
著者ジョセフ・S.ナイ・ジュニア,デイヴィッド・A. ウェルチは、いずれも「世界政治学」分野の大家
このどちらかでも読むと、世界情勢についてのググっと解像度が上がります。
わたしはナイ『国際紛争』をGWの読書リストに入れました、とさ。
新聞を読むよりも、これらを読んだほうが、世界情勢への思考をインストールできます。
20歳ごろの学生の時に、誰か言ってほしかった。
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