『実践Webディレクション』コンテンツマーケティングの提案前に知っておくべきこと
コンテンツマーケティングはリスティング広告やSEO対策と並んでよく取り組まれるWeb集客施策です。今回の記事では、Webディレクターがコンテンツマーケティングを提案する前に知っておきたいポイントについて解説したいと思います。
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01. 外部のライターに丸投げするコンテンツは結果が出ない
とりあえずキーワードを入れて2000文字程度の記事を書けばOKというのはひと昔前の話です。ライターに安い単価で丸投げをし、誰でも書ける一般的な説明をしたコンテンツでは、費用対効果に見合う結果は出ません。エンドユーザーも検索エンジンも価値がないと判断し、反応しないためです。
良質なコンテンツの最低条件としては、自社で書く、もしくは自社と同じレベルで専門的な知識や視点を持った人が書くことです。
とてもハードルの高いことですが、コンテンツマーケティングで結果を求めるにはこの覚悟が必要です。そして、Webディレクターはクライアントにしっかりとこのことをお伝えする必要があります。
02. 結果につながりやすい良質なコンテンツ作りの3ポイント
❶ ペルソナ・コンセプトが明確であること
誰に何を提供するのか、ペルソナやコンセプトが定まっていなければ、ぼやけたコンテンツになりがちです。
コンテンツ作りの最低条件ではありますが、逆に「このコンテンツを作りたい」という気持ちが強くなるあまり、案外置き去りにされがちなポイントでもありますので気を付けてください。
❷ 過度な売り込みは避ける
コンテンツマーケティングはあくまでもユーザーへの情報提供と考えてください。その後の集客を期待して文中にお問い合わせバナーがいくつも出てくるようなページは、どうしても売り込まれていると感じます。
また、企業の思惑に沿った不自然な文章を読んだユーザーは、不信感を抱きますのであくまでも情報提供に徹してください。
❸ ノウハウレベルの情報開示
例えば、「Web制作会社を選定する手順と見極めるポイントについて」という記事は、Web制作会社だからこそ得られる知識や視点によって信ぴょう性を伴って書かれる記事です。この記事を読んだユーザーは、結果として弊社を選ばないかもしれません。また、場合によっては他社の利益の後押しになるコンテンツになるかもしれません。
しかし先に説明した通り、クライアントにとって有益な情報を作らないとコンテンツマーケティングの成功はありません。昨今、SNSやメディアサイトには無料の情報が溢れています。その中で一定の効果を得るには本当に有益な情報でないと厳しいということです。
03. コンテンツの拡散
ユーザーにとって本当に有益で良質なコンテンツであったとしても、自然と広まっていくということはありません。能動的に拡散していく必要があります。まず初めに可能な限りのSNSの開設をし、Twitter、Facebook、Instagram、noteなど、幅広いチャネルを開設してリリースできる場を持つことが大変重要です。
また、noteにはnote固定のユーザーがいることで、自社サイトと同様のコンテンツを上げても、自社サイトだけではアプローチできない層に届けることが可能です。
04. まとめ
以上の内容を、まずはクライアントと共有してみていただければと思います。おそらくクライアントにしてみるとかなりハードルが高いと感じると思いますが、コンテンツマーケティングで成功するためにはそれだけの手間と覚悟が必要です。その上で、一緒にやっていけそうだと感じたクライアントには、ぜひ積極的に提案いただければと思います。
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