1h? $3?(異国は油断ならねぇ)
2016年の秋、LA旅行の際にあったお話。
場所はトーランス。
日本人駐在の方々が多く住む地域と聞いている。
ロサンゼルス空港から車で約一時間程南下した地域。
そこから東側に向かうとディズニーランドとか大谷選手で有名なアナハイムがある。
治安は比較的良いらしいが、公共交通機関が発達していない為、
基本は車での移動となる。
西に少し行くと海岸線があるが、逆に言うとそれくらいしかない為に旅行者にはある意味厳しい地域だ。
そもそも、なぜに「トーランス?」
私もそれを聞きたい。
JTBのぼったくりツアーで宿も決まっており、そこがトーランスだった。
宿自体は清潔で快適で満足。
中庭にプールもあったし(11月だったから入れませんが)
ただ、バスルームの蛇口に悪戦苦闘。どうやったらお湯が出るの?
海外に来るといつもコレに苦労させられる。
ひねってもバス蛇口から水しか出ないし、シャワーヘッドからお湯出すのどうやるのーーーー?ってしばらく悩む。
日本のバスルームとシャワー付きトイレが恋しくなる瞬間だ。
朝食がてら、お散歩へ
宿から歩いて2kmちょっと。
1ブロックが約500m、4ブロックちょいを歩いて向かう事に。
散歩にはちょうどいい距離だ。
片側4車線もある広い車道。
朝なので出勤途中なのか交通量もそれなりに多かった。
交差点付近は左折専用レーンが2車線、右折専用レーンが1車線増え、
合計で7車線にもなる「THE・アメリカン」的な幹線道路だ。
その幹線道路の脇にある歩道を歩いていた時だった。
ベンチに座っていた老婦人がおもむろに声をかけてきた。
見た目は普通の老婦人だ。
年齢はどうかな、皺の感じから70代以上だったかも。
そんな老女が私と友人に向かって、何やら話しかけてきた。
当然その老女は英語で話しかけてきた為、こちらとしては何を言っているが正直解らなかった。
友人が「我々は旅行者だから何を言っているか分からんよ」って言ってくれたんだけど、お構いなしに話しかけてきた。
何のこっちゃと思いながらも、よくよく聞いていると断片的に伝わってくるものがあった。
要約すると・・・
わたしゃここに1時間も座ってバスを待っている。
すでに2~3便乗ることが出来なかった。
それはお金が無いからだ。
こんな老人をこのままここで座らせておいて、
お前らは平気なのか?
たった3ドルだ。
3ドルくれればバスに乗れるのに!
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・・・カツアゲでした
カツアゲ老女をやり過ごし、朝食を楽しむべくお店へ向かったが、
老女がベンチに座ってカツアゲしてきたが所がバス停の前である事を知った。
鉄のポールがにょきっと地面から生えた様に立っており、
見上げなければ停留所の看板の存在にも気が付かなかった。
一番上にBUS STOPって書いてあるが、その文字すら薄すぎて
近づかなければバス停であることすら認識できなかった程だ。
タイムテーブルも無かった気がする。
無事?に朝食を済ませた帰り道。
先ほどカツアゲされそうになった現場に通りがかった際に、
とても珍しい体験だったので、$3カツアゲされそうになった事を意味する「すりーだらー」ってポーズを友人にやってもらい記念撮影しておいた。
その時にはカツアゲ老女は居なかったので、諦めたのか誰かが3ドル与えたのか分からず仕舞い。(居たらまたカツアゲされただろう)
よりにもよってマツダとスバルのディーラー前だったりするところが日本人多いんだなと感じる瞬間でもあったが、それは別のお話。
カツアゲ老女事件 了
顔出し写真掲載のお許しが出たので、ちょっと宣伝を。(著者近影)
上記写真はトーランスの本屋で逆転裁判の英語版コミックスを見つけ
記念撮影してました。(STORY by KENJI KURODA)って書いてあるのよ。
そうそう表に出せない写真だから4年ぶりに日の目を見たw
<直近の新刊をオススメ致します>
私に新たなる世界を教えてくれた師匠です。
ちなみに
これまで食べたハンバーガーの中で、ここのハンバーガーが一番旨かった。
あーたべてぇな
今後も様々なコト・モノについて多角的に見ていきたいと思います。サポート頂けた場合、それらのネタの足しにさせていただきたいと思います。