見出し画像

映画鑑賞のすゝめ

皆様ごきげんよう。
映画が大好きなムッシュ不規則です。

顔がこわいね!

私は映画をそこそこ観ます。
ジャンルは問わず、過去の名作からマイナー作品まで、とにかくその時気になった作品を観ます。

学生時代にレンタルショップでアルバイトをしていたのですが、
1回出勤すると旧作DVDを3本、無料でレンタルすることができたため、多い時は年間150〜200本ほど鑑賞しました。

「趣味は映画鑑賞です!」と積極的に発言しているため、
映画の良さとは何か聞かれることも多々あります。

しかし、映画が趣味の人間というのは意外にも数少ないようで、
「拘束時間が長いから」「役者に詳しくないから」といった返答をよく聞きます。

そこで今回は「映画鑑賞のすゝめ」と題しまして、
私なりの映画の鑑賞方法を書き連ねていこうかと思います。
(映画鑑賞自体の良さを語るのは、評論家のコメントや様々なサイトで見ることができるので、今回は割愛いたします。)



①鑑賞時の飲食物

いきなり食べ物の話です。
いえ、鑑賞時の飲食物はとても重要なので語らせてください。

映画館に行くと、ポップコーンを買う方が多いんじゃないかと思います。
映画館のポップコーン、美味しいですよね。キャラメルが好きです。

しかし私はポップコーンを買うことは、ほとんどありません。
友人知人と鑑賞する際はシェアできるので買うこともありますが、基本的には食べません。

では、何を食べるのか...それは...

ドライフルーツ!

なぜドライフルーツなのか。
それはずばり、

自らの咀嚼音を抑えつつ、長時間の鑑賞に耐えうる魔法の食べ物だからです。

ポップコーンを食べると、どうしても音が立ってしまいます。
他の方が音を立てることはあまり気にならないのですが、自分の咀嚼音がどうしても気になる私はドライフルーツに辿り着きました。
特に邦画を鑑賞する際、邦画特有のボソボソしゃべりが聞き取りにくいので、咀嚼音の少ないドライフルーツを重宝しています。

色々なフルーツが入っているミックスタイプのものが販売されている場合は嬉しいですね。
様々な味が楽しめるので、長時間食べ続けても苦になりません。

飲み物に関してはその時の気分によって変わるのですが、
映画館の飲み物は量が多いので、そこだけ気をつけています。

劇場によっては、その映画をイメージした限定ドリンクを取り扱っているところもあるので、見かけた場合は必ず注文するようにしています。

飲食物は必ず映画館の売店で購入するようにしています。
他所のものを買ってきても別にいいとは思うのですが、
これまでに廃業した映画館を数件見てきました。

良い劇場は末長く続いてほしいものです。
少しでも映画館の売り上げに貢献できているといいですね。


②鑑賞時の「音」

咀嚼音について話が出たので、映画館で鑑賞する際の「音」についてお話しします。
劇場の音響、それも大切ですが、今回は難しい話は止めにしましょう。

劇場でのマナーについては、昨今あらゆるところで議論されています。
その中に「上映中の会話」という項目が、一際目立つように思います。

上映中の音は会話の他にも、鼻を啜る音、ポップコーンを食べる音、衣擦れや椅子の軋む音などが聞こえてきます。

これに対して過敏に反応する方々もちらほら見かけますが、
私としては「別にいいじゃないか」と思います。

「劇場で映画を体験すること」とは、こういうことなのです。

人が数人集まれば、音なんて必ず出ます。
それにいちいち腹を立てるよりも、もっと大切にすべきことがあるはずです。

感動に声をあげる子供、カップルのコソコソ話、思わず漏れる笑い声...大いに結構!

ある決まった時間に、知らない人間が集まり、同じスクリーンを眺め、心を動かすという貴重な体験を大切にしましょう。

※もちろん度が過ぎた音を立てることはいけません。最低限のマナーを守って、皆気持ちよくエンドロールを迎えることができるように配慮しましょうね。

ちなみに、広島のミニシアターで観た『カメラを止めるな!』は、まるで応援上映のように盛り上がり、上映後はスタンディングオベーション...
最高の鑑賞体験だったと思います。


③座る位置

映画はどの位置で観るのが良いのか...
これは永遠に解決しない問題のように思います。

どの席にもメリット•デメリットはあるものですから、一概にここが良いというのは無いのです。

例えば、左右後方の席は視界が開けて意外と見やすいし、最前列であればその没入感は凄まじいです。

あえて言うとすれば、自分のお気に入りの席を見つけることを、劇場に足を運ぶ楽しみの一つと考えてみてはいかがでしょうか?

私が座る位置は決まっていて

それは...

最中央!

インターネット予約の際に最中央の席が空いていなければ、劇場に行くのを諦めるくらいです。

厳密に言えば、視界の端とスクリーンの端が重なるくらいの位置を狙っています。

詳しくは後述しますが、これは私にとって最も没入感を感じられる位置なのです。

視覚•聴覚ともにバランスが取れていて、場内の雰囲気を前後左右に感じることができる点を気に入っています。

座る席によって、鑑賞する映画の感じ取り方は変わるものだと思っています。

ジャンルによって座る位置を変えてみるのもいいかもしれませんね。

皆様もぜひ自分の特等席を見つけてみてください。


④映画に入り込むポジション

ここでは「没入感」についてお話しします。

映画への没入の方法は、大きく分けて2種類あると思っています。

1つ目は、登場人物に感情移入するタイプです。

自分の経験や感情を登場人物にリンクさせて、喜怒哀楽を感じ取りながら映画を鑑賞する方法です。

テレビのインタビューでよく見る「めちゃくちゃ共感できました〜!」とか「元カレのこと思い出しちゃいました〜!」的なアレです。

2つ目は、俯瞰的に捉えるタイプです。

一歩引いた立ち位置で、演技から思考を読み取りながら映画を鑑賞する方法です。

ちなみに私は後者の方法で鑑賞しています。

映画を鑑賞する際は、どこにポジションをとって鑑賞するかを大切にしています。

登場人物の心に直接入り込むのか?物陰からこっそり覗いているのか?至近距離で?10mくらい離れた位置で?といった具合です。

私のポジションを具体的に説明すると、
それはカメラマンの位置であるとか、登場人物と同じ部屋にいるけれど部屋に取り付けた監視カメラのような位置で、屋外であれば偶然そこにいた野良猫のような視点で、映画に入り込んでいます。

この方法では、登場人物の心情をダイレクトに受け取ることはできないように思います。

しかし、表情や目線、セリフや立ち居振る舞い、一挙手一投足に注目することで、登場人物の心情を読み解くことが、私の楽しみ方です。


⑤映画の中で最も重要な時間

物語の中には重要な時間というものが存在します。

「起承転結」という言葉を使うと、「転」「結」に集中するかと思います。

物語ですから終盤が面白くなっているのは当然なのですが、それとは別に、
私が映画を鑑賞する際に最も重要だと考える時間があります。

それは...

冒頭5分間!

先ほど「没入感」についてお話ししましたが、映画に没入するために、この冒頭5分間を最も重要視しています。

この5分間で、どれだけ映画に入り込めるかが決まります。私にとっては、その映画の良し悪しを決める分岐点であるとさえ思っています。

冒頭シーンは、どんな人が、どんな場所で、何をしたいのか、どのように見て欲しいのか等、その映画の空気感を読み解く大切な時間です。

ここで心をガシッと掴まれるような感覚があれば、それはあなたにとって良い映画になる可能性が高いです。

人間関係における「第一印象」と同じようなものですから、私はこの冒頭5分間に集中できるよう心掛けています。
ライトの明るさが落ちてくると、深く深呼吸をして精神を統一させます。

先日、A24が公開した『関心領域』を映画館で鑑賞しました。

この映画の冒頭シーンは特に印象的でした。
真っ暗闇の中、爆音だけが響くのですが、
「これから恐ろしいものを見せるぞ」と言われているような感覚と「この映画は音に注目して鑑賞してほしい」という監督のメッセージを同時に受け取れる素晴らしい冒頭シーンでした。


⑥鑑賞作品の選定方法

世界中に存在する映画の数は200〜300万本以上と言われています。

日本人の平均寿命は3万日と言われていますから、毎日1本鑑賞したとしても、全ての映画を網羅することは不可能ですね。

短い人生ですから、1本でも多く、観て良かったなぁと思える作品を増やしたいと常日頃考えています。

私なりの鑑賞作品の選定方法は至ってシンプルで、
その時に観たいものを観る!というものです。

例えば、嫌なことがあった日には、元気が出そうな作品を選ぶこともあれば、逆に「ここまできたら一層どん底まで落ちてしまおう!」とメランコリーな作品を選ぶこともあります。

また、メインビジュアルを見て、所謂「ジャケ買い」のように選ぶこともあります。

気持ちや感性で選んでみましょう。
鑑賞してみないと、良い作品かどうかは分かりませんし、あなたが「良さそう!」と思って選んだ作品は、あなたが好きになる可能性を大いに含んでいますから。

それでも難しければ、映画評論サイトやアプリを使うことをオススメします。

私は「WATCHA PEDIA(ウォッチャペディア)」というアプリを5年ほど使用しています。

このアプリは、自分が鑑賞した作品をもとに、好きな作品の傾向や予想評価を教えてくれます。

よろしければご参考までに、私のマイページをご覧ください。


⑦役者と役柄

皆様は、好きな俳優•女優は誰かと聞かれて、すぐに答えることができますか?

私は答えることができません。

これだけ映画について語っているのに?と思われるかもしれませんが、それにはちゃんと私なりの理由があります。

私は役者と役柄を分けて、映画を鑑賞したいのです。
そのため、役者の名前と顔をわざと覚えないようにしています。

例えば、「田中太郎」というキャラクターを松田龍平さん(松田龍平さんは覚えるくらい好き...)が演じたとして、私にとってその人は「田中太郎」でしかありません。

役者の顔と名前を一致させてしまうと、どうしても脳裏にその人柄がチラついて、没入感をかき消してしまうことがあります。

それを避けるために、あえて顔と名前を一致させないよう努めています。

映画により没頭するために、悲しいかな、私はいつまで経っても役者に明るくなれません。

それでも記憶に残るほどの強烈な演技を魅せられると、どうしても覚えてしまいますね。

『ジョーカー』で主演を務めたホアキン•フェニックスさんは、活躍を追っている数少ない俳優です。
2024年10月公開予定の続編『ジョーカー:フォリ•ア•ドゥ』は、レディー•ガガさんとの共演も相まってものすごく楽しみです。


⑧自宅で鑑賞する

近年、上映技術の発展が著しいことを大変嬉しく思っています。

4DXを取り入れた体験型ムービー、圧倒的な音響が魅力のドルビーサウンド、映像美を追求したIMAXなど、映画館に足を運ぶべき要素が増えてきました。

しかし、問題なのは「お金」です。

IMAX上映で2,600円+飲食代で3,000円を超えてきます。
さらにパンフレットやグッズも欲しくなりますから、5,000円は見積もっておきたいところです。

その金額を出す価値は、確かにそこに存在するのですが、現実を見てみれば空っぽの財布とひもじい食事の上に成り立っているのです...

そんな時はサブスク配信サービスの出番です。

私はAmazon primeNetflixU-NEXTを掛け持ちしています。

月額さえ払えば映画見放題ですから、とてもお財布に優しいですね。

また、自宅に居ながら、他の人を気にせず自分のペースで鑑賞できることも魅力ですね。
スマートフォンひとつで、映画館の出来上がりです。

また、分割して鑑賞できることも、1つの利点です。

映画を鑑賞しない方にとって、2時間の拘束は辛いものだと思います。
そこで、30分×4回に分割して鑑賞してみてはどうでしょう?

ドラマだって、1話1時間枠で10回くらいに分けて放送されますよね。それも、週単位で。
それでも面白いのですから、映画だって分割しても良いのではないでしょうか?

これをナンセンスだと思われる方もいらっしゃることでしょう。
ですが、まずはハードルを下げて1作品試してみることをオススメします。

どうせなら、自宅鑑賞のクオリティを少し上げてみるのも良いかもしれません。

私は自宅では主にiPad Proプロジェクターネックスピーカーを使用します。

ご参考までに、私の使用しているプロジェクターとスピーカーの製品情報を掲載します。

Anker Nebula Capsule Ⅱ

モバイルタイプのプロジェクターです。
Android TV搭載、スピーカーと内蔵バッテリーを備えたオールインワンモデルです。
天井にも投影できて非常に便利です。
難点としてはルーメン数値がそこまで高くはないため、明るい場所だと使い物になりません。

SONY SRS-NS7

迫力のあるサウンドに一目惚れして購入しました。
非常に音質も良く、より臨場感を味わうことができます。
難点としては、少し重いので長時間首にかけていると疲れてくることです。

両製品とも型落ちで価格も下がってきていますので、よろしければ使ってみてください。


⑨映画の感想について

映画評論サイトでは様々なレビューを拝見することができます。

ストーリーがどうだったとか、心情の変化がどうだったかとか、あのシーンの考察だとか、各地の映画好きが専門家のようなレビューを投稿しています。

映像を詳細に言語化できるというのは、とても素晴らしいことです。
私も鑑賞後にレビューを拝見して、思考の整理をするのに役立てています。

しかし、皆それができるかというと、そうではありません。私だって得意ではありません。

「私はレビューが書けないから、物語を読み解く才能がないんだ」などと考えてしまって、映画を観なくなってしまうのは悲しいことです。

極端に言えば映画の感想なんて、

「良い映画だった!!!」

「つまらない映画だった!!!」

これでいいんです。

あなたが映画を観て、少しでも心が動いて、でもどんな言葉で表現したらいいか分からない時は、
「良かったな」「つまらなかったな」でいいんです。

映画初心者であろうが、ベテランであろうが、映画を鑑賞し終わった直後、真っ先に出てくる言葉は、このどちらかですよ。

それでも面白かった映画を友人に伝えたい時は、ちょっとだけ背伸びをして、「あのシーンが美しかった」「このキャラクターが好きだった」「こんな気持ちだった」と一言添えてみてはいかがでしょうか?

それだけで、あなたは立派な映画好きです。


⑩私のオススメ映画

これから映画を観てみようかなと思った方に向けて、
「まずはこれを観てほしい」という作品を5つ選んでみました。
洋画2作品、邦画2作品、アニメーション1作品です。

本当は20作品くらい紹介したいのですが、流石にキリがないので、泣く泣く5作品に絞らせていただきました。

『バック•トゥ•ザ•フューチャー』

友人の科学者ドクの作ったタイムマシン・デロリアンに誤って乗り込んだ高校生マーティは、30年前の世界に飛んでしまう。その世界でのドクの協力を得て元の世界へ帰る方法を見つけたマーティだったが、彼には少女の頃の母親に惚れられたために変わりつつある歴史の修復作業が残っていた。

私にとって映画といえばこの作品!
色褪せない不朽の名作!
魅力あるキャラクターたちの友情•恋愛•ドタバタコメディに加えて、タイムトラベルできるかっこいい車!文句なし!

『LEON』

外出中に家族を惨殺された12歳の少女・マチルダは、隣に住んでいる男・レオンに助けを求める。レオンが凄腕の殺し屋であることを知り、そして彼の言葉に共感を覚えたマチルダは、殺しの技術を教えてほしいと願い出る。そして奇妙な同居生活を始めた2人は、次第に心を通わせていく。

これを超えるメインビジュアルはなかなか出てこないんじゃないかな?
本当に子役?ってくらいナタリー•ポートマンの色気が出てます!シリアスなストーリーと反して、心温まる映画です!
カメラワークもいちいちかっこいい!というか全部がかっこいい!

『怒り』

東京・八王子で起きた、現場に「怒」の血文字が残された凄惨な殺人事件。犯人は顔を整形して逃亡し、市井に紛れ込んだまま1年が経過していた。そんな中、東京、千葉、沖縄に、それぞれ素性のわからない男たちが現れる。

キャストが発表された当時の「ガチ感」は今でも覚えています!近代邦画の最高傑作!
男たちの怪しい演技が素晴らしい!
ぜひ誰が犯人か推理しながら観てください!
あと、広瀬すずが素晴らしかった!ブラボー!

『愛のむきだし』

理想の女性にめぐり会うことを夢見ながら、神父の父テツと共に暮らす高校生ユウ。しかし、テツは失恋を機にユウに懺悔を強要し始める。父の言いつけに応えるため「罪作り」を重ねていくユウは、やがて同じ高校生であるヨーコと運命的な出会いを果たす。しかし2人には、謎の新興宗教団体の魔の手が迫っていた。

これは完全に趣味で選定!
エロス、グロテスク、バイオレンス、スプラッタ、カルト、そしてラブストーリーを全部煮詰めて煮詰めてできました〜みたいな映画!
映画ってこれくらいやんなきゃな!という凄みと熱量があって大好きな作品です!
ただし、上映時間237分あるので根気がいるよ!

『スパイダーマン:スパイダーバース』

名門私立校に通う中学生のマイルスは、クモに噛まれて特殊な力を手に入れるが、その力をうまくコントロールできずにいた。 そんなある日、何者かによって時空が歪められる大事故が起きる。 その影響で別の次元で活躍していたスパイダーマンたちが集結。 マイルスは彼らの協力を得て、世界の崩壊を企む敵に立ち向かっていく。

スパイダーマン原作を知らなくても楽しめます!
オシャレなアートワークとド派手な演出!
マルチバースのスパイダーマン達が集まって爽快な映画!
最近続編も公開されたばかりで、まだ追いつけます!


まとめ

いかがでしたか?

これから映画を見始めようかなと思っている方や、既に映画をたくさん楽しまれている方にとって、映画の楽しみ方の選択肢が増えたら嬉しく思います。

今回オススメした5作品の他にも、まだまだ素晴らしい作品はたくさんあります。

あなただけのベストワン映画を見つけてくださいね。

私のWATCHA PEDIAのマイページでは、私が5段階でつけた評価を閲覧することができますので、選定に迷った時はぜひご参考にしていただければと思います。

最後になりますが、ある映画のセリフをご紹介して締めくくりとさせていただきます。

「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない。」

『フォレスト・ガンプ/一期一会』

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは今日も良い映画ライフをお過ごしください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?