統率

肉体を破棄して電子の海を泳ぎ、気圧を無視して、悲劇的な様子を攪拌して、皮下脂肪の宇宙で、理論値や細胞膜や、議論の果ての闘争などなどに絡まる動機を砕き、現れる猜疑心や、数多の疑念を消費しながら、全てを偽装しては、清貧な結末に絡まる陽気と友達になって、縫い付ける日々の間であらがう最後、社会性なんかを用いて、引き裂かれた関係性や、聖骸布に包まれたプリミティブな核融合や、偶像崇拝の果てに産まれた赤子たる私の虚像を打ち倒し、硝煙立ち込める戦乱の朝、爛れた形式からこぼれる永遠性の端数、分裂していく猜疑心にサインインして、陰鬱な衝動を呼び覚ますカラスの角膜の真裏に広がる世界、退廃的なまどろみや、間違いを格納し、降り注ぐミサイルの雨に、ミザリーが暴れる強迫的な部屋、紊乱なショーウィンドウや、昇華し切れずに、高尚さを謳いながら、君たちが保つ社会の中で、立場なんかを、ちまちまつまみ、未熟な荘厳さに絡まる茎や蔦、償いや、少ない稼ぎや、加算される原理や、原型を留めずに、溶けていく日々の懸隔や、ゲームのような毎日の通勤や、通気口から現れる毒を持つ生物や、虚偽の畑を耕し、嘘偽りを重ねては、カビ臭い現象の波形や、歪な成功体験により、硬直していく身体や、痩せ細った時代に打ち出された答えを破壊し、新たな意味を受け入れ、軽薄な今を飛び越え、怠惰な今を遡り、過去からこぼれ落ちる膿、あらゆる弊害の上で眠る猫。