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成熟

形式的なものに遮られ、モノアミンが加速して、脳内で重複する信号が囀り、能動的な恋に応じる余暇の隙間、紊乱な焦熱や、底なしの欲望や、衰退や睡魔が折り重なり、絶えずオーガズムに至らせるための、道具たる自己を掲げては、殲滅するだけの帰り道、ろくでもない衝動を重ね、対比されるだけの日常の強度や、そこかしこで同化し、道化として生きるだけの意識を蛇行する、壊れた車たる君の予感なんかや、加算される思い出が詰まり、その思い出に、アレルギー反応を示すような、間柄から、重なる罪の愚かさなどを謳うような輩こそ、いちばん罪の道具になって、ニセモノの正しさを補完するためだけに、生贄を必要としていて、何も正しくないから、正しくあろうとするだけの、拙い日常に、罪など不必要であるし、現れた意味の中での原理に寄りかかっては、正しいフリをするような奴らの権力なんかに、加担したくもないし、自分こそは、正しいなどと思い込む今に、正しさなんてものは、異物に感じられるから、理解なんかを強制し、正しさの下で、裁かれる意味などは、今に影響を与えずに、過去を引っ張り出して、君を殴打するような、正しさを、次々にすり替えるような、後先に屠られた結末の残骸で、山盛りになっているし、信用などを謳いながら、蓄積する理由の山々を登り、疲れ果てた身体すらも、吊し上げるような、世界では、正しさなどは、利用されるばかりである。

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