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事象

頭の中での磁気嵐、怠惰な感情を引き摺る人々の群れ、記録の中の老廃物をかき消すために、鋭利な理論を携え、正義を超越して、群がる思い出も、はしたないものに変わり、関わるほどに増して行く空腹を癒すばかりで、卑しいままに、今を愛しているなどと、うつつを抜かし、絶え間ない自己愛や、絶えずぶつかり合う恋人たちや、曖昧な試練を弄る大きな手や、たちまちに現れるエゴ、廃れた世界の王が破壊した今朝を這いつくばる英雄たちや、真理に司るものの正体や、主体性すらなくなり、ゾンビのように彷徨う人々、諦観ばかりに苛まれ、乱立する情報の中で、飢え続けるだけの夜、堕落した私たちの空間、紊乱な焦土で蹲る子供たち、荘厳な結末に酔いしれるペシミストたちの群れ、拭い去れぬ痛みから解放されるために、剪定される草木、均等なものすらないのに、善悪で判断するだけの、拙い君たちの世界、正解や性悪説などに引き摺られていく囚人たち、認識に食い込むあらゆる数式、管理下に置かれた猿たる私の利便性やらを謳うテレビ、倫理観の裏側でカタルシスに至る反抗的な奴ら、刺激的な狂騒で加速する原理、永遠性から解き放たれ、因果律に反し、独立した考えて、AIにより作られた脳が見せる幻覚に満たない今を超越し、私が作り出したものだけが、今を飛び越え、厭世観などに騙されずに、ただひたすらに乗り越える事だけが、退屈な答えを掻き消し、重用されるものなどに利用されず、本質を捉え、自らの意思だけが、自らの世界を救うのである。

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