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食む音

他人行儀の街、他人ばかりの街、ひとつ間違えれば、誰もが転落の恐れありで、ひでりばかりだし、すべては、枯れるし、毒されるし、麗しいものですら、いつしか、うるさいものに変わるし、余りある時間の中では、余りすらないし、気怠い時間の最中、最低限の食餌で満足する瞬間、取り外された時間、悲観的な理解、悔悟ばかりの虚空、隠棲する結末、あのひとの死も雪に変化して、交わる街角、重複する生命、オリジナルの気持ちも、すぐさま大破して、様々な全容が加速して、幾らかの可能性を肥大化させ、苦しみ悶え、おどけた群像を食べて、きらびやかなノイズに縁取られた永遠を即座に愛したり、あいまいな心情を吐露する六歳児の観念で捻出される差異、立証される出来事のすべての表面はスベスベで、無くした感情やら、ころがる思い出、数々の意味合いの不潔さに捩れる身体、干からびた自由、時間とは、前後は存在せず、せいぜい、そこに残るような瞬間を捉えては、良い気になっているだけだ、と、ドングリを抱えたリスがカタルシスに至るまでの距離や虚偽、歯止めもなく愛が波及し、淘汰されずに、問いただされ蠢く後の祭り、臨月と震源の網目、模倣された真理を崇めるだけの熱病に冒された君が唆す罪、見窄らしい意味を書き留めて、とめどない愛を廃棄にして、辛辣な森羅万象だ、誰もが何かを求めるが故に全ては、少しずつ擦れが生じ、今に突きつけられた意味をそのままに受け取り、その場で身動きも取られないでいるし、そこで立ち止まって見つめるもののどれもが、何か欠如を孕んでは、ランダムな今に飲み込まれていく。

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