休暇
むしばむ日常、線をも無視して、サイクルを続ける星の憂鬱、君の確かさは、きっと足枷に変わるだろうし、世界を狭めてばかりいるし、惜別を繰り返し、世界の色が暗くなっても、この空白に迫る窮屈な信仰心を突き抜けて行くキツツキの鼻先、サンダルのぺたぺたする音で目が覚めまた春の昼下がり、公園では、伝奇的な逍遥を繰り返す老人たち、アルカロイドを搾り取る老獪、快楽を受理するために、冥界の穴を広げる深夜、暗澹とした帰り道に孕む回答のむず痒さに苦しみ、被害者意識を加速させ、世界や社会に責任転嫁して、その責任を追うことなく、逃げ回るのもアリだし、配下になるよりも、配膳されたものを、そのまま受け入れ、鎮静剤により、簡単に操作されてしまう人類的な汚穢、段々と善悪の境目も無くなり、どこかでは喜ばれることは、どこかの誰からしたら、悲しむ結果ばかりを生む的な発想しか出来ないから、依然としてニヒリズムに捕まったままであるし、ニヒリストに利用されてばかりいるし、男根主義的な発想しか出来ないマッチョイズムが、やがて、独裁にまで移行し、簡単に処理される生き物たちの悲しみなんてものを、測る物差しなんてものは、存在しないのに、なんで簡単に善悪で処理するんだ畜生、と、泣き叫ぶ彼の疲憊した心情に託されたものが、際限なく成長を遂げて、何度でも、自らのデコボコとした感情を平地にするために、降り注ぐ物質なんてものすら、信用ならないから、このままに、きのみきのままで、キラキラした夕焼けに、憂鬱を隠して、中途覚醒を繰り返す季節の終わり目を超越したいと思う。