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構造

静謐な原理を弄る偶像の手、用いられる論理を漁る形あるもののすべて、歴史に沈積した理由の上澄みを掬い、あたかも、正しいもののように崇めるほどに生まれる隙間や、伸縮していく可能性や、数多の制限の中で、ないがしろにされるだけの疎ましい現実の後ろ姿や、補填されるだけの意味や、厭うだけの空間に漂う疾しさや、躍動感に満ち満ちた自己を追いかける自らとの乖離、理解などは要らないし、理解されたとしても、理解からは、かけ離れていくばかりであるし、その場で敷衍していく理由が、やがて、正しいことですら、駆逐してしまうし、辿々しい過ちが、やがて、世論なんかを持ち出しては、感覚や機能を奪うばかりであるし、その場で間延びした問題が、やがて、答えなんかを持ち出して、君を責め立てるばかりであるし、この世界での結末に遮られ、幸せであるという幻想から解き放たれずに、日々に現れる残酷さに見向きもしないで、その場で、縛られるだけの毎日に集約されるものが、膨張し続け、破裂するまでの時間に、覆い被さる退屈さを消費するためだけの、暇つぶしの最中、刷新されるべき今の感触、不感症になってしまった精神的奴隷たちの欠如や、生活のリズムをむちゃくちゃにするために、現れたニセモノの友達、偏執狂たちが生み出したムーブメントや、義務的な伴侶たちが斡旋するだけの、関係性や普遍性の中での、本当の正しさなんてものは、わかりにくくなってしまうばかりであるし、君が言う普通なんてものは、信じるに値すらしないから、知らないふりして、全部忘れて、わずらわしいものから、すぐさま、解放される。

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