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思想家の休日

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#心理学

寒そうな肌

標準的な世界の終わりがささやかな幸せをも駆逐する。悪夢に苦しむ私の疎外感なんてものが、今を支配するだけの退屈な互換性が感性を奪うような退屈な論理が帰巣する曖昧な日々に付着する相違や同意とすれ違い、つたない一生が補完するものにより保守的になるから退屈になるのではなく、はじめから生きるというのは暇つぶしの連続など、と言い放つ暇すらもないから、暇をつぶすような生き方などは、はなからするつもりもないし、教

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感情がない者たちの夏

みんな過去に取り憑かれているばかりで、どれが事実かすらも理解できずに居て、過去にすがるだけの日々は、何かに掴まることでしか、この命は継続できないのだ、と惰性にみちびかれる日々の忌々しさを示唆しては、散漫な意識に囚われ、途端にせまる苦しみの虜になる。信仰を破壊するほどのよろこびが迫り、狭い価値を押し広げては、多幸感により敷衍していく一切が極彩色に染まり、聡明な時は、安直な時間に妨げられずに、健気に今

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感触がない夏

思い出のない日記の中、満足を求めるばかりで、一向にやってこない満足を追いかけるだけの人々の無表情な顔の荘厳さ、相互するほどに険悪になってしまう私たちの陰りから生まれる毒虫たちが飛び回る夏の街灯、夜に生まれる真理ほど、勘違いが多いものはなく、そこかしこで儚く結ばれる進路は、蜃気楼をさまようようだ、と君は惰性な靴を履いて、正解を求めるほどに縺れる意識が加担するものに支配され、そこで芝居を続けるほどに虐

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破損

正解すら持たぬし、モラルも要らぬ、ただ有する価値などは、誰かや何かを強請るためのものであるし、あらゆる偏見や差別の中で忿怒するだけに至るような憤懣を瀰漫させ、不満足に至らせる、と語れば語るほどにかたよりは生まれ、今に膠着し、過去を引きずりながら、女々しくむすばれる先々では、詐欺まがいのものが横行する。そんな中での正しさなどは、正しくしようとすればするほどに、すがるだけの命は、たちまちにからまり合い

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長い眠り

誰もいなくなった後、ぬかるんだ道で躓く伴侶、保たれるものもなく、損なわれるだけの運命に跪いて、失われるだけの日々でうとましくかかわる事実、時系列もうやむやにして、レトリックを食べ尽くしてくつろぐリビング、豪華な悩みに、傲岸不遜な君、即座に変化する品性や品位、普遍的で不便な精神、正義なんてとっくに終わったものであるし、絵文字だけの返事がクリミナルなものに誘う帰り道で乖離してゆく面影、痛みを孕んだ雨が

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焦熱

焦熱

叩いたら壊れてしまう君は、好きな人と死にたいと言う。カタルシスにより溶けたアイロニカルに歪んだ心が路上でコールタールかなんかになって地固める的なメルヘンを引き起こす魔法を考えながら精神は肥大化する苦悩により沈み込み、意識の最奥地までめり込んでゆくけど、けれども何が解決したわけでもないから、デタラメに感情を撒き散らかして、数々のジレンマを超越して、悲哀に満ちた季節を齧りながら、がんじがらめになってい

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