大人の喧嘩の作法
仕事でもプライベートでも、全てが順風満帆!というのは人は稀です。
時には、諍いに巻き込まれてしまったり、メンバーを守るために傘になったりと戦わざるをえない場面も出てきます。
完全勝利が正解とは限らない
相手と2度と会うことはない…のであれば良いのですが、その後も相手と関わらなければならないという場合の方が多いのではないかと思います。
明らかに相手側に非がある場合も、完全にやり込めてしまうことが正解とは限りません。
相手が、後に引けなくなってしまっていることもあるからです。
相手がメンツを保てるように、振り上げた手の下ろし先を作ってあげることが大切です。
退路を完全に断ってしまうと、相手もどんどん感情的になっていきます。
あからさま過ぎない逃げ道をそっと提示できると、スマートです。
流す血の量を減らす戦いもある
最初から、勝ち目がない戦いもあります。
そんな時は、勝とうとするのではなく、いかに軽傷で済ませるかを考えるのもアリだと思います。
この際、怪我をしてしまうのは仕方がありません。
その後、相手との関係も自分の中の感情も、後を引きずらないようにする方が重要です。
絶対に勝ちたい場面のために、あえて負けることも
人格だったり、家族だったりと内容は人それぞれですが、絶対に侵害されたくない部分は誰しもあると思います。
そういった部分を守るための喧嘩であれば、しっかりと勝ちましょう。
そうでなければ、「貸イチ」を作るためにあえて負けておくのも、1つの手です。
毎回同じ相手と争っても生産的ではないですし、そういう相手との争いは、大小あるにしろ今後も続きます。
4勝5敗の負け越しでも、大事な場面で勝てればそれでOKです。
勝っても小さな利益しか得られないのあれば、相手を立てた方がトータルの利益が大きくなります。
外面はスマートに、内面は「ククク、バカめ…‼」でも良いと思います。
相反する意見を言い合えるチームは、強い
対立や争いに当たる「コンフリクト」という言葉には、良い意味と悪い意味があります。
完全勝利が必ずしも正しくないように、対立自体が必ずしも悪とは限りません。
健全に意見を言うことができるチーム、心理的安全性が高いチームは高いパフォーマンスを発揮することができます。
大切なのは、
意見をぶつけ合ったとしても、
関係が悪化することがないように互いに配慮すること
です。
相手と利害関係にあったとしても、お互いの尊厳を守りながら喧嘩ができている…そんな関係もステキだと思います。
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