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媚びない社内政治

私は、社内政治が苦手です。
20代の頃は、「自分のことを分かってくれる人だけに伝われば良い」というスタイルでした。

家族が幸せになれるかどうか

私の人生の最優先事項は、妻と子供です。
お金でしか買えない幸せもあるので、不自由ないだけの収入は手に入れたいと思っています。
一方で、仕事での我慢がストレスになっているようであれば、それを機敏に感じ取るのも家族です。

性格の不自由さで「〇〇さん、さすがですね!尊敬しています!」まで振り切れない気持ちと、家族のためであれば自分を押し殺して出世に挑む気持ちで、揺れる時期もありました。

最終的に行き着いたのは、
 媚びない。だけど、敵になるような言動もしない。
というスタイルでした。

スタイルを決めておくことで、ブレない

昇格試験を意識するようになって大切だと思ったのは、「社内でどういう人だと思われているか」です。
経験上、1番避けなければならないのは「どんな人物か、周りがパっと言えない」ことです。

 ・ 自分が認識している姿
 ・ 周りから見た姿
が一致しているかどうかで、自己認識能力を図ることができます。
(お金をかけることができるのであれば、360度評価をすると振り返りがしやすいと思います。)

また、軸がブレないことで悩むストレスが減ったり、判断のスピードが速くなったりすることが期待できます。

敵にさえならなければ、無理に媚びる必要はない

人と人との関わり合いなので、合う/合わないは当然あるはずです。
会社の風土もありますが、目指す方角が同じであれば無理に合わせたり、ましてや媚びる必要はないと思います。

こちらが合わないのであれば、向こうも少なからず同じような感情を抱いています。
最低限のことだけすれば良い…というと乱暴な表現になってしまいますが、本質的に合わないものを無理に合わせようとするよりも「互いに干渉しないけれども、同じ目標に向かって協力する部分はしっかりと取り組む」の方が建設的です。

味方にする人を1人決めておく

敵さえいなければ、味方も最低限いれば乗り切れます。
この場合の味方は、
  立場は強くないが、自分の話を親身に聞いてくれる人
よりも、
  ビジネスライクだが、フラットに良い/悪いを判断する人
の方が良いと思います。

その時々のストレスの吐き口としては前者の方が良いのですが、評価・昇格の面では後者の味方が必要です。
評価の場面では、常に声が大きい人の発言よりも、レッテルを貼ったような物言いをせずに、事実ベースで良い/悪いを判断する人の発言の方が重要視されます。

ターゲットが決まれば、自ずと戦略も見えてきます。
逆にスピーカー気質な人をターゲットにしなくても良い…とわかるだけで、幾分か悩むストレスも減るのではないでしょうか。

戦いを避けるのではなく、流れる血を最低限にする

触れるもの全てを傷つけていくような思春期全開の人は、どの年代にも一定数存在します。
ただ、戦いを挑まれたからといって、全て受けてたつ必要はありません。

相手にしない、と思っていても、言葉のナイフを向けられれば多少なりともダメージは残るはずです。
少し前に流行った「レジリエンス」の考え方のように、傷を受けた後の「回復力」「適応力」を意識すると良いサイクルに転換することができます。

最優先事項が、
  お金を稼ぐこと・出世をすること
であれば振り切ることも可能なのですが、多くの人は媚びることにも/全面的に戦うことにも、どちらにも振り切れないかと思います。

そんな時は、
  どちらかに振り切る
  常に両者の間でバランスを取る
のどちらを選択するのでもなく、
  〇〇の場合は、●●するというスタイルを事前に決めておく
ことを意識してみてください。

ここまで読んでいただけた方の社内立ち回りの一助になれば、嬉しいです。

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