ヤコのBumoBumoスタディ

北海道で新規就農し、酪農をやっているヤコといいます。勉強した中から今後に活かせそうなこ…

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北海道で新規就農し、酪農をやっているヤコといいます。勉強した中から今後に活かせそうなことを書いていきます。何かのお役に立てれば幸いです。「物を考えるとは、物を摑んだら離さぬという事だ。」小林秀雄

最近の記事

牧場の風景 〜2022.3 北の早春賦

いよいよ3月に入り、北海道にも春の兆しが。 赤ちゃんも無事に産まれて嬉しい1ヶ月でした。 3.8 親0059 子0116  ホルメスですが、数が増えてきたことと、ペアになれる同期がいなかったので出荷しました。出荷3.28 3.13 春を告げる最初の花、福寿草がついに咲きました。 3.15 いよいよ春が…と思ったらまた雪降ったりね。冬と春が一進一退です。 3.18 白鳥が空を渡って行きます。いきなり頭上で声がするので急いでスマホを空に向ける。 3.24

    • 牧場の風景〜2022.2 少しずつ冬から春へ

      こんにちは、お元気ですか。今月も北海道からお伝えします。 まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ日が長くなるのを感じます。夕暮れの色が何とも言えずキレイです。 今月は分娩もなく穏やかな日々でした。牛舎の扉を開けると脱走牛と鉢合わせになったり… 黒猫ちゃんが子牛に後頭部をベロベロされてたり… 育成牧場に預けられてたムイちゃんが大きくなって帰ってきたり。 2月後半になると、日中は寒さが和らぐことも。気の早い虫たちが起き出して、いよいよ春の足音が聞こえてくるような… でも

      • 牧場の風景〜2022.1 極寒

        早いもので、今年で新規就農7年目となります。 1.1 初日の出。いい年になりますように。 いきなり今年初分娩はじまる。 そして生まれた、身体中から湯気を発して。寒い寒い世界と出会った。 おめでとう。よく来たね。 1.1 親9091 子0109 F1メス 1.10出荷  ーーーーーーーーーー 1.2 翌日、ハッちゃんが分娩 今年初のホルスタイン、メスの赤ちゃん~! 1.2 母0008 子0110 ホルメス ーーーーーーーーーー 1.3 お次はセブ

        • 学問に「理」と「情」を 〜中野剛志先生 ファン10周年 小語り

          ◼️たまたま見た朝の情報番組で中野剛志という人物を知り、その日のうちに氏の本を注文してから今日で10年となる。 今回は、これまでたくさんの知識や考え方をもたらしてもらった感謝と共に、ファンの1人として少しばかり語ってみようと思う。          ◼️私はもともと文学の方面から来た人間であり、そのためか、最も心に残っている中野剛志先生の文章は実は先生の自著の中にはない。 数々の作品を押さえて心のベストテン第1位になったのは、 政治史学者・河原宏さん(1928-20

        牧場の風景 〜2022.3 北の早春賦

          ゆるふわ美術鑑賞〜『聖セバスチャンの殉教』で性的キャパシティを広げよう

          ヘッダー画像… Odilon Redon “The Martyrdom of Saint Sebastian”(1910) こんにちは酪農家ヤコです。 いきなりですが、今回はスタディをさぼっちゃいます笑。一緒に美術鑑賞しませんか。 今回は、よくあるモチーフではあるんですが、画家個人のフェティシズムがとても色濃く現れる『聖セバスチャンの殉教』という絵画をたくさん集めました。 難しい説明はナシ。鑑賞者たる皆さんは、ぜひこちらに注目してみて下さい。 聖セバスチャンに刺

          ゆるふわ美術鑑賞〜『聖セバスチャンの殉教』で性的キャパシティを広げよう

          静かなる社交

          こんにちは酪農家ヤコです。皆さんお元気ですか。 ヘッダー画像の人、煙草を持ってますね。これ私なんですが笑。今ではお嫌いな方も多いと思いますが、今回の大事なモチーフとなっています。 全体としては社交についてのお話です。どうぞお付き合い下さい。 ーーーーーーーーーー さて、新型コロナウィルスにまつわるあれこれ、皆さんの周りではどうですか。まだしばらくは暮らしや仕事に影響を与えそうですね。 ツイッターなど眺めていると、とても深刻な人と、ほとんど気にしない人の差がけっこうあ

          終わりゆく中世、ドイツの農民たちが守ろうとしたもの

          こんにちは酪農家ヤコです。皆さんお元気ですか。 北海道もようやく花咲く季節となりました。 すっかり久々の投稿となりましたがどうぞお付き合い下さい。 今回はこちらを取り上げます。 堀越宏一『中世ヨーロッパの農村世界』  (1997年)山川出版社 です。 中世ヨーロッパの農村、農民と聞くと、自由もなく死ぬまでひとつの土地に縛られ、領主たちに不当に搾取されている… といった暗くマイナスなイメージのみが浮かびがちですよね。 しかしこの本には次のように書かれています。

          終わりゆく中世、ドイツの農民たちが守ろうとしたもの

          鼎談『新型コロナと無責任な言論人 中野剛志×佐藤健志×適菜 収』を読み直してみた

          こんにちは酪農家ヤコです。 今回は農業とも北海道とも関係ない話ですが、気になった記事のことを取り上げます。 新型コロナと無責任な言論人(シリーズ全5回) ちょっと長く、ねちっこくなりますが(笑)、改めて記事全体を読み直した上で考えたこと、感想や意見などを書いていきます。 ①最初に確認。 この鼎談のタイトルは「新型コロナと無責任な言論人」であり、様々なコロナ問題に対しての「無責任な言論人の批判」が目的なのである。 ②その批判の対象は、藤井聡氏、宮沢孝幸氏、中野氏と私信

          鼎談『新型コロナと無責任な言論人 中野剛志×佐藤健志×適菜 収』を読み直してみた

          飼養衛生管理基準改正案のこと農水省に問い合わせてみた

          6月15日追記 こんにちは。動きがあったようですね。 パブリックコメントが締め切られた翌日6月12日にこのような記事が出ました。 農水省は12日、飼養衛生管理基準の最終案を示した。防疫対策を強化する大臣指定地域の「舎外飼養の中止」の文言を削除し、豚は条件を満たせば日中は放牧可能とする考えを明らかにした。また、放牧の停止や制限があった場合の「畜舎の確保」の文言は「避難用の設備の確保」に変更し、同省は「放牧する農家全てが畜舎を建てる必要はない」とした。 ・大臣指定地域の舎

          飼養衛生管理基準改正案のこと農水省に問い合わせてみた

          北海道酪農の民は守られている

          こんにちは。これから本のご紹介や考えたことなど書いていきたいと思います。よろしくお願いします。 さて今回の本は、 『酪農語録 北海道酪農を築いた人びと』 髙宮英敏(2008年)酪農学園大学エクステンションセンター です。 明治期に始まる北海道開拓、それは北海道酪農の始まりでもありました。様々な困難に立ち向かい、その歴史に名を刻む21人1団体の業績を、平易な言葉で伝えてくれる良書です。 思えば、私たち家族が酪農家になろうと一念発起し北海道に移住してから7年経ちました

          北海道酪農の民は守られている

          中野剛志先生(評論家)の講演を聞いてきた

          かちまいセミナー2019  atとかちプラザ インフラがつくる十勝の未来 II 令和元年11月23日 「公共投資と国家財政」 かちまいセミナー、中野剛志先生の講演に行ってきました。「公共投資と国家財政」というタイトルですが、その実態は超濃縮MMT講義でした。 MMTというのは現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)の略で、最近は日本でも話題になっている経済理論のことです。中野先生はこの理論をいち早く日本に紹介なさった1人です。

          中野剛志先生(評論家)の講演を聞いてきた

          和泉晶裕先生(前国土交通省北海道局長)の講演を聞いてきた

          かちまいセミナー2019 atとかちプラザ インフラがつくる十勝の未来 II 令和元年11月23日 「地域を拓く道路ネットワーク」 かちまいセミナー、和泉晶裕先生の講演に行ってきました。これからの北海道発展の可能性を、先生の実際の体験やデータを使って示して下さり、非常に勉強になりました。 ・平成28年の台風10号通過で日勝峠が寸断された。これがきっかけとなり、北海道の高速道路事業が見直され始めている。 近年、北海道では地震、停電、そして台風など

          和泉晶裕先生(前国土交通省北海道局長)の講演を聞いてきた