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憧れの模倣と憧れをやめるとき。大谷選手の言葉と「ちひろさん」

WBCでの侍ジャパン優勝。
うれしいニュースの日です。

今までは野球に興味がなかったわたし。

知らぬルールをなんとなく追いながら
観ていました。 

優勝というキラキラした光景の背後には、
どれだけの汗と涙と
わたしたちには想像もできない努力とプレッシャー、
過去の悔しさややるせなさがあるのだろう。


大谷選手が試合前の円陣で放った

「憧れるのをやめましょう」
「憧れてしまったら、超えられない」

というメッセージが話題になっています。

憧れるのは良いことだ。
素敵なことだ。
モチベーションになる。
でも、あの決勝という場で
「憧れ」という感情は優勝の邪魔をしてしまう。

だから、
今日、今、この試合のときだけは
憧れるのをやめて
自分たちを信じるべき。

この信念と、
もちろん忘れない相手へのリスペクトが生んだ
優勝なのでしょう。

憧れるのをやめることができるほど、
ひとりひとりに積まれた努力と
ここまでの様々な経験、
そして
チームへの信頼を
心から尊敬します。




【憧れ】という繋がりで
最近Netflixで観た
『ちひろさん』
という映画のことを思い出しました。

元風俗嬢のヒロイン、ちひろさんが
海辺の町でお弁当屋さんの売り子をしながら、
自分らしく生きるその姿を通して
様々な人の心をほぐしていく物語です。

「ちひろ」は本名ではなく、
風俗嬢時代の源氏名。
子どもの頃に憧れ、心救われた
お姉さんの名前を名乗ることにしていたのです。

ちひろさんは、
「子どもの頃に出逢ったちひろさん」に
憧れ、真似るように夜の世界に入ります。
しかし、そこからは
憧れへの模倣ばかりではなく
自分の考えや信念をもとに
自由を貫き
「ちひろ」という名前を
確実に自分のものにしていくのです。


今回の大谷選手の言葉と
『ちひろさん』という映画。
一見、
二者間にはなんの関係性もなさそうに思えるけれど、
わたしの中では【憧れ】という言葉で
繋がりました。

ちひろさんのように、
【憧れ】に対するアプローチは
模倣やまねっこからはじめてもいい。
その過程で努力や経験を重ね、
徐々に自信と自分らしさを身につけよう。

そうして、
大谷選手が言うように、
憧れを超えられるのは
憧れるのをやめたとき。

それは決して
寂しいことではなく
リスペクトを捨てたものでもない。
ほかでもなく、
自分が成長した証。



侍ジャパンの皆さん、
本当におめでとうございます💐

素敵な時間と感動を
ありがとう!!!!


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