見出し画像

【ライラック杯】勝手にめろ賞 春を物語る12句

COUNTDOWN TVをご覧の皆さま、こんばんは。
めろです(´めωめ`)オイラデス



やっちゃいましたよ。いや何がって。ライラック杯の話ですよ。ここ数回のみん俳はギリギリ滑り込みで参加してきましたが、とうとう今回は投句出来ず終わってしまいました。みなしゃまの記事にも全然遊びに行けてないし、正直これを書いている時点で誰が大賞で誰が白金賞かも知らないという体たらくなのであります(๑`→Д←´乂)


だがしかーし。だがしかし。riraしゃん主催の大会での記事ゼロは、あってはならない。大会終了後になってしまっても、せめて勝手に賞は出したい。GWも終盤ですが、少しだけ自分の時間が出来たので、こうしてPCに向かっております\_ヘヘ(-`ω´- ๑)カタカタ



今回も俳句部門で好きな句を選んでみました。投句一覧の中から、詠み人知らずの状態で純粋に俳句だけで選んだ12句です。勝手に賞で一番楽しいのは、誰が詠んだのか答え合わせをする瞬間ですよね。(´めДめ`)<誰が出るかな!誰が出るかな!とサイコロ投げたい気分。


みん俳のキャッチフレーズは毎度素晴らしい

ライラック杯のキャッチフレーズは「私らしい、私になる」。物語を感じさせるよね。俳句は詩心。うむ。分かる。ただ個人的には、物語を感じる句も好きなんです。読んだ瞬間、頭の中で勝手にストーリーが展開していくような句というのかな。オイラの場合は想像というより妄想ですけども笑


というわけで。十六夜杯では「命と生きるの12句」、白熊杯では「たとえてガッテンな12句」でしたが、今回は物語を感じさせてくれた「春を物語る12句」での選出です。COUNTDOWNとか言うとりますが、順位付けはありません。投句順でのご紹介です。また、敬称略とさせていただきます○┓


ではいってみよう! m9(´🔥ω🔥`)カウントダウン



沈丁花じんちょうげ初研修の帰り道
西野圭果

一目惚れ。今回公式審査員なら1位にしてたかも知れません。「新しい環境、挑戦、緊張感」は春ならでは。逆に言うと、こういう類の句は結構あると思いますが、御句は頭一つ二つ抜けていると思います。ことばのチョイスが絶妙過ぎるもん。何より「帰り道」ってのが良いのよ。初日が終わってホッとした気持ち。明日以降のことを考えて不安になる気持ち。てか疲れた・・・お腹空いた・・・かも笑 結構グチャグチャした感情ですよね。


合わせた季語は「沈丁花」。春の到来を告げる花です。花言葉は「優しさ、大人しさ」。読み手の性格を表しているような気がしました。優しくて大人しい新人さん。人一倍気疲れしますよね。そんな自分を癒してくれる、帰り道の沈丁花。本当に素晴らしい句だね。リンク押して圭果ちゃんの句と知り、ガッツポーズをしました。



朧夜の鏡の中に知らぬ顔
汐田大輝

春のホラー句?いやいや、妄想マニアを侮ってはいけません(´めωめ`)←? 静かな夜。男が一人、池の周りを歩いていた。散歩か、或いはコンビニへの買い出しの帰りか。水面に浮かぶ朧月。ふと男は立ち止まって、水面の朧月を眺める。何の気なく、ただボーッと。


ふと足下に視線を移すと、見知らぬ男性の顔。「誰だコイツ・・・」。水面に映る絶望を湛えたその顔が、やつれ切った自分だと気付くのに2~3秒かかった自分自身に愕然とする。俺ってこんな顔して生きているのか。愕然とした男は、組織を抜ける決断をする・・・って何の話やねん!(*✪д✪*) それくらい、妄想を捗らせてくれた御句ということです。汐田さんごめんね笑



一か月前より寒い花のころ
くうちゃん

こっそり白状すると、前回白熊杯の時ってnoteチルドレン部って良く分かってなかったんですよ。ウソやろ自分。「🔰マークをボッシュートしたいnoter No.1」に君臨するMITEI NARICO氏が提唱したんですね。いやはや、素晴らしいアイディアじゃないですか。「いい大人たちが大人げなく本気で詠んでくるけど、キミたちはのびのびと素直に詠めばいいからね!何かあったらおじさんが全力でみんなを守るからね!」って語り掛けるMITEI氏の姿が浮かんできます(´めωめ`)ンム


さて。くうちゃんの御句は視点が面白いなと。春で花を詠むと、やはり楽しいとか嬉しいとか、ウキウキ感が出ることが多い。そんな中、寒の戻りに着目した御句が目に止まりました。いや分かる。急に寒くなるんよね。花たちも「うわ!さみーじゃん!やっべー早く咲きすぎちったか(´桜ω桜ヾダハハ」なんて思ってるかもね笑



花の散るひとつひとつにいのちをり
rira

リンクを押してガッツポーズ2nd Season。忖度も癒着も春の嵐が吹き飛ばすぜ。誰が詠もうが、良いものは良い。いや、ぶっちゃけ御句はリンク押す前にriraしゃんぽいなーとは3%くらい思ったんだけどね笑 すごく繊細さを感じたから。それに加えて、中七+下五のこの優しさよ。声に出してみるとより感じる。響きが実に心地良いんだよね。オ段が効果的になのかなーと。


桜の花びらなんて、ピューと吹いたら忽ち散りまくるよ。そのひとつひとつに思いを馳せるなんて、繊細さの欠片もないオイラには絶対に無理笑 というか、riraしゃんだからこそ詠める句だな~って思います。主催者が、キャッチフレーズ通りの私らしさ全開の句を詠む大会。改めて素敵なイベントだなと思います。



リード引く御主人様は花粉症
KOMA

うおー犬視点!この時点で合格。こんな俳句ないよ。俳句は客観写生で詠んでこそ派の人には、全く評価されないかも知れない。これは俳句じゃなく川柳ですって言う人もおるかも知れない。そういう人たちを否定はしません。だから、オイラの意見も否定しないでと言いたい笑


KOMAさん、みん俳だからこそこれやったんじゃないかな。KOMAさんで印象的なのは、鶴亀杯で「コンビニまでのデスロード」って詠んでた句。うつスピ先生がすごく評価しててね。「デスロード」って造語で詠む。実にチャレンジング。今回もそれに通じるものをすごく感じました。創作って遊びだよねって体現してくれた一句。Great Job!



待ち人をあきらめ歩く春の海
さち

オイラは不思議と、寂しさや悲しさを感じませんでした。待ち人がこない。相当待ったんでしょう。勿論、来てほしかったんでしょう。でも、お目当ての人は来てくれなかった。「待ち人をあきらめ」ですから、前半は明らかにネガティヴな内容。それでも、後半の「歩く春の海」が全部ひっくり返してくれる印象です。



いや、実際はツラいよね。ため息ついて、涙目で歩いてると思う。だがしかし。だがしかーし。傍らには春の海がある。だから歩けるのだと思います。穏やかな波、優しい風。海鳥の声。いきなり前向きとまでは行かずとも、よし、歩こうって軽い決意は出来る。そこがアスファルトやコンクリートジャングルだったら、その場にしゃがみこんで号泣してるかも知れないよね笑 春の海という季語が凄く効いている佳句だと思います



桜東風パーカーフードの花弁居る
しろくまきりん

「良いな~これ」が第一印象。不思議ですよね。服に花びらが付いて、知らない間に家に持って帰って、後で気付く。これが嬉しいんですよねーなぜか笑 「何だよ、桜の花びらがフードに入りやがって!」って怒る人なんてまずいないでしょう。これがゴミとか、靴についたガムとか、鞄にへばり付いた蝉とかだったら話は別ですけど笑


やっぱり桜って日本人のDNAに訴えかけるものが相当強いんだと思います。それを気付かせてくれるような御句。第一印象も良かったけど、読み込んでいって更に好きになりました。「パーカーフードの」の中八にムムッ!?とする川平さんがいるかもですけど、オイラ的には委細構わんぜって感じです。だって、「パーカーフード」だから良いんだもの。フードだからこそ、忍びこんだ感、その場で気づかない感、後で知る感が出るんだもの。これが「パーカーフード花弁居る」だと、逆に詰め込んだ感、カタコトの日本語感が前面に出ちゃう。ここの「の」は必要だとオイラは考えます。



手を叩きジャンプジャンプジャンプの春
とのむらのりこ

個性的な視点で春を描く句に惹かれることもあれば、やっぱり王道も選びたい。春のウキウキ感がこれでもか!と出てるのを一句・・・と考えていたら、御句に出会いました。大悟がこの句を詠んだら、ノブが「何回言うねん!」ってツッコむであろうジャンプ3連発。しかもジャンプの前に手も叩いてるんだよ?どんだけウキウキしてんだよ笑 


またね、具体的な描写は何もないんよ。時間も場所も人も書かれていない。良いよね~。それでこそ想像が捗るってもんよ笑 合格発表かも知れない。告白が成功したのかも知れない。カエルの近くで手を叩いたら、びっくりしてジャンプしたのかも知れない笑 そこは読み手の分だけ解釈がある。でも共通しているのは、春のウキウキ感。オイラが審査員なら、こういう句を待ってたんよ!って感じで嬉しくなっていたはずです。



光降ひかりおる青くさい風振り切れば
やよい

良いね!物語を感じさせます。「青くさい風振り切れば」なんて、そのまま曲のタイトルになりそうなフレーズだもん。青くさい風を振り切った結果どうなるのか→光が降りる。いやーここも良い。前出ののりこしゃんの句と同じく、御句も具体的なことは何一つ書いてありません。だからこそ、読み手に色々と想像させてくれます。


あと、自分に照らし合わせたりするのかな。それぞれの「青くさい風」や「光」があるもんね。オイラも、青くさい風の中で立ち止まってしまうことも多々・・・振り切って、光を目指していきたいなと、前向きな気持ちにさせてくれました。好きな句です。



桃の花君が貼ってくれた絆創膏
理菜

リンク押してうつスピ先生が出てきたんで、一瞬え!?先生の句なのこれ~(*✪д✪*)ってビックリ笑 なるほど。先生の俳句仲間の方ですね。五九六で計二十音。みん俳でここまで大胆な字余りはあまり見たことがありませんが、ちゃんと意味があるというか、このフレーズしかない感があります。だからこその選出です。


中七の「君が貼ってくれた」が実に良い。毎度の勝手な妄想をすると、2人は幼なじみの男女。よく桃の木に登っていた。女の子の方が足に擦り傷を作る。男の子が絆創膏を貼ってくれた。赤らめた顔を悟られまいと俯く。初めて異性として意識した瞬間。桃の花。タマランチ会長です。



満開が吾の存在縮ませる
たまごまる

一言で表すと「わかるー!」って感じ笑 最小言語でここまで共感を得られる御句。かなり考えられて作られているのが伝わってきます。普段からことばを大事にしている方の句だな~と思ってリンクを踏むと、なるほどたまごまるさん。


花見の場で肩身の狭い思いをしてるんでしょうかね。単純に人が多くてワイワイしているところが苦手で、早く帰りたいな~家でゲームしたいな~なんて思ってるのかも知れないね笑 ま、これはオイラの想像なので、たまごまるさんは別の解釈で詠まれたのかも知れません。でも、たまごまるさんは「創作は読み手の数だけ解釈がある」ということを誰よりも分かっている方なので、オイラの勝手な読み方も大いに結構!と思って下さるはずです。



転んだらまかしときなと春の土
山口絢子


優しい句だな~。「まかせとけ」じゃなくて「まかしとき」なんですね(関西弁?)。ふかふかの土なんですね。転んでも大丈夫。だから安心して歩いていきや~!って、春の大地が励ましてくれているようです。


また御句は、春の土のような包容力のある、頼れる人になりたいって思いを投影した部分もあるのかな~と感じました。先生でも上司でもいますよね。その人の元だと安心して進んでいける!と思わせてくれるような人。オイラも職場ではそういう人間でありたいなと考えて仕事してます。中々上手くはいかないですけどね笑 春の土のような人。実に素敵だと思います。





さてさて。遅ればせながら、お楽しみの公式賞を見てみよう。
大賞は・・・おお!十六夜杯以来の同点優勝(*✪д✪*)

ふぅ。しゃんは剛田タケシ以来の2回目の大賞受賞者(前回は鶴亀杯)。1年前に「この後2回大賞取るよ!」と言われても、ふぅ。しゃん本人が絶対信じなかったはず笑 みん俳のジャイ子になったねおめでとう٩(๑•̀ω•́๑)۶


チズしゃんは鶴亀杯で白金賞を受賞され、今回は大賞。白金賞&大賞を取った人は史上初なんじゃないかな?人の心を動かすことばの持ち主。みん俳の申し子と言っても良いよね。チズしゃんおめでとん( ●´ސު`●)


そして。みん俳の中でも特別な賞、やさしさ数珠つなぎ賞は・・・おおお!!我らがすーこしゃんやん実にめでたい(ノシ*`ω´*)ノシ

リコットさんの記事がまた素敵だよね。やさしさ数珠つなぎ賞の歴史を丁寧に記してくれていて、初参加の方でも、これがどれだけ特別で大切な賞か分かるような内容です。次回は一区切りの夏の大会、すーこさんがラストバトンを渡すのは誰になるんだろうね(*✪д✪*)ドキドキ



そして今回の白金賞は誰だろな~とポチると・・・

スターライトキターーーーーーーーーーーーーー(´◔ロ◔)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーてか先生遅すぎますよ(ノシ*`ω´*)ノシ


のりこしゃんやIKUKOちゃんに負けじと、うつスピ先生には相当な思い入れがあるオイラなのです。少しだけ暑苦しく語らせてください。

春光のラストピースとしての僕


この、春の光の最後の一粒としての自分
みんなの俳句大会に、
自分が入ることで、この春の光が完成する。

みんなの俳句大会は自分の存在で完成した!
そううぬぼれよう!笑

Mr.スターライトの記事より抜粋


「みんなの俳句大会は自分の存在で完成した」。先生は冗談めかして書いてますが、オイラは本気の本音でそう思っています。先生がいなかったら、みん俳の参加を途中でやめてたかも知れない。審査員のお誘いも受けなかったかも知れない。オイラ自身が本心でそう思っているのです。オイラは宇宙杯では運よく大賞を頂けましたが、これはひとえに、先生の「取り合わせの句を作ろう」の記事があったからです。

なぜオイラが「うつスピ先生」と呼んでいるのか。それはみん俳における活動を、心からリスペクトしているから。どこをリスペクトしているの?それは継続力。オイラもみん俳に関する記事はいくつか書きましたが、先生のように継続した活動は出来ていません。



どうやったら初心者の方を取り込めるか。素敵な俳句を読むには。ギネスに挑戦。それが無理ならネップリはどうだ?かっちーさん、riraしゃん、母ちゃまを除いて、ここまで初期から継続して、様々な角度からみん俳を盛り上げる活動をしてきたのは、うつスピ先生をおいて他にいません。みん俳を支えたスーパー功労者の1人という肩書に異を唱える人はいないと思います。


今回の白金賞に関して、先生は「花を持たせていただいた」と謙遜されてますが、ご存じの通りみん俳の審査は「何もそこまでしなくても」ってくらいのウルトラスーパーハイパーガチモードですから、功労賞や特別賞なんて趣など1㍉もなく、シンプルに実力者が相応の賞を取ったということですね。


先生、本当におめでとうございました○┓



今回は参加出来ませんでしたが、オイラのみん俳への思い入れは変わっていません。初めて参加してからずっと好きな企画です。だって、大会が終わった後にこうして6000字の記事を書いているんだよ?(*✪д✪*)←お前がドストエフスキーなだけだ


凍結前のラストの夏の大会は目にもの見せてやる(ノシ*`ω´*)ノシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?