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「こんばんは」たったそれだけで始まった夏休み。

皆さんどうもウッディです。

もう最近めちゃくちゃ暑いですね。
カレンダー的な季節感はありません。
もう真夏です。

毎年夏が来るたび思い出す事があります。

いや正式に言えばその出来事自体は夏に起きたのではなかったものの。

これから話すことは紛れもなく実話です。
いつも実話で何も誇張していないけど今回の話は少し現実感が薄いですが実話です。

大して壮大な話ではないけど僕にとっては大切な話。

今から話すのは小1の頃の話です。と言っても20年近く前の話なので記憶があやふやなとこがあったり少し間違ってるとこもあるとは思いますが大筋は間違ってないのでふんわり読んでいただけたらと思います。

ではお話していきます。

入退院を繰り返してた幼少期

私がよく話す出来事なのですが
私は10歳から19歳まで入院生活を送っていました。

今回お話しするのはそれより前の話。

私は幼い頃から体調を崩すことが多く
入退院を繰り返していました。

年に何回も入院していました。
ずっと母が付き添いでいてくれていたのですが地元と実家が遠い事もあり入院回数も多いので小学生になると大部屋で親の付き添いなく入院することが増えてきました。

そんなこんなの小1の入院の時。

僕は8人部屋の大部屋で入院していました。
急性期の病棟で結構重めの病気の子供から手術直後の子供など様々な病気と闘っている子供たちがいました。

そんな大部屋で私がいるベッドの目の前に1歳前後くらいの子がいました。

その子には毎日お母さんが来たり夕方仕事終わりのお父さんが来たりしていました。

そんなある日。
いつものようにその子のお父さんが来た時の事

僕は元々極度の人見知り子どもで初めて会った人と話すなんて事はありえないし相当何度も会って向こうから話しかけられ続けてようやく話すような子どもでした。

それなのになぜかこの日だけはふと口から
「こんばんは」と勝手に出てきた

いや、まあ挨拶なので出て当たり前なのですが当時はそんなことが出来ないような子供だったのです。

でもなぜかこの日だけは話しかけようと思った

お父さんは笑顔で返してくれました。

でも特にそこから話すわけではありません
こちらも挨拶だけをして夕食を食べていたのでそちらに気が向いていました。

そしてお父さんが帰った。

僕もそれ以上深くは考えておらず
なんか今日珍しく人と話したなーくらいであとは忘れていました。

すると後日…

その子のお母さんから紙袋を渡されました
「これ、うちの夫から渡して欲しいと」

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