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【共感覚+超能力】混ざり合うと面白い事になる

先日の、共感覚の説明についてのお話の続きです。
今回は、共感覚と超能力の関連性についてのお話です。

そういえば前回、書き忘れた事があります。
共感覚の中にも『軽度』と『重度』のレベルがあり、
プロジェクターが大体は軽度で、アソシエイターは重度だそうです。

プロジェクターは、実際に目で見て数字に色が見えるぐらいですが
(紙に印刷された特定の数字のみを、わずか数秒で探し出すのが得意)、
アソシエイターは、実際に口の中で味がしたりなど、証明するのが
不可能に近い体験を色々としますからね。

あと共感覚持ちは、女性の方が圧倒的に多いらしいです。
恐らく女性の方が、脳内が複雑に構成されているからだと思います。
そう考えてみると、『脳』の病気である『統合失調症』などは、
女性の方が複雑で、重症になり易いのだろうか……なんと恐ろしい。

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とにかく、前回、わたしはエスパー的な能力のコトをお話しました。
今日は、それの詳しいお話をシェアしたいと思います。

特別なゲスト集団が来たとお話しましたが、まずはそこからです。
黒いバッグを持った、赤髪のオバちゃんがクラスに入って来ました。
わたしは何よりも先に、その黒いバッグの存在が気になりました。

初対面なので、バッグの中身なんて、もちろん知るハズありませんが、
気付けば、わたしは考えるよりも先に、口走っていたのです。

『その黒いバッグ……中に、黒いカメラが入っているよね?』

オバちゃんは両目をまん丸く見開いて、一瞬だけ立ち止まりました。

『…えっ?! スゴイ…! 確かに中身は黒いカメラよ!
良く中身が分かったわね! 何、あなた、サイキックなの?』

なんと、わたしは見知らぬ初対面のオバちゃんのバッグの中身を、
そしてその中身の物の色までも、一発で当ててしまったのです。
自分でも驚きました。 どうして黒いカメラだと思ったのかは謎です。

そのオバちゃんも共感覚の持ち主でしたので、そういう超能力的な
力の存在に抵抗は無かったらしく、メチャクチャ興味津々な様子で、
わたしに大量に話し掛けて来てくれました。

ゲスト集団といっても、ほんの4人程度の集団でしたが、オバちゃんは
その集団の他の大人達に、『早速よ! スゴイ子を発見したわよ!』と、
興奮気味で話していたのは、今でも忘れられません。

オバちゃん達は、共感覚のコトを広める為に、色んな学校を回り、
そのついでに、わたしのような『お仲間さん』を捜していたそうです。
共感覚なお仲間さんを求めていた中、サイキックの可能性もある人物が
見つかったのですから、オバちゃん達にとっては大収穫だったそうです。

それから様々な共感覚の実験が行われました。
クラスの先生はそういった第六感的な能力を信じないタイプなのか、
とにかくメチャクチャ頭ごなしに、わたしの言う事を全て否定しまくり、
挙句の果てには『嘘つき』呼ばわりまでされました。

先生だけでなく、クラスの中には、同じような生徒達も居りました。
赤髪のオバちゃんは、そういう態度の者達に対し、つい言ってしまった…。

『何? このクラス、頭の中がガキんちょな連中だらけじゃない!』

そう言ってしまったオバちゃんは悪くないと、わたしは思います。
しかし、そう言ってしまったオバちゃんに対し、クラス一番の悪ガキが
『じゃあ帰れ、バァ~カ! 誰もお前達なんか呼んじゃいねえんだよ!』と、
反撃をし始め、しばらくクラスはメチャクチャな事になりました…。

特に、赤髪のオバちゃんと、先生の口ゲンカは、かなり続きました。
先生のような、何でも頭ごなしに否定する心の狭い大人が居るから、
このクラスに存在する、素晴らしい能力を持つ子供達の才能を削って
しまったりして、そこから能力が失われてしまうのだ、と…。

『犬猿の仲』という言葉がありますが、まさに2人はそれでした。
オバちゃんは最後に、わたしに訊いて来ました。

『ねえ、最後に訊かせて? あなた、この先生のコト、どう思ってる?
もちろん、共感覚で答えて欲しいの! お願い!』

その瞬間、わたしの頭の中に、すぐに、とある絵が浮かびました。
それは真っ赤な分厚いドアで、鍵が大量に付いている物でした。
鍵が大量に付いているので、当然、ドアが開く気配はありません。

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オバちゃんにそれを話したら、オバちゃんは大笑いし始めました。
みんな、訳が解りませんでした。 何がそんなに面白いのかと訊きました。
そうしたら、オバちゃんはわたしにこう言いました。

『あなた、よっぽどこの先生のコトが大嫌いなのね(笑)!』

確かにわたしはこの先生が大嫌いでしたが、どうして鍵の付いた赤いドア
見えたとお話しただけで、それがオバちゃんに伝わったのかが謎でした。
オバちゃんはキョトンとするわたしを見て、さらに話し続けました。

『あなた、赤いドアの意味を知っている?
アメリカって、赤いドアのお家が、メチャクチャ多いでしょ?』

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…確かに、アメリカって、無駄なほど赤いドアのお家が多いです。
でも、赤いドアの意味なんて、もちろんまったく知りませんでした。
それをオバちゃんに伝えたら、オバちゃんは驚きの答えをくれました。

『赤いドアはね…”ようこそ、いらっしゃいまし~!”って意味なのよ。
でもあなたの場合、そのドアにメチャクチャたくさんの鍵が付いていて、
ドアが開かないんでしょう? だから、先生がドアから入って来る事を
完全に拒否しているって意味になって、つまりは大嫌いなの(笑)!』

なんと…!!!
赤いドアに、そんな意味が込められていたとは…!!!
…なるほど、それで、アメリカには赤いドアの付いたお家が多いのか…。

わたしがこの『何でも否定する先生』に対し、心のドアを完全に締め切って
いる事が、オバちゃんにとっては、よほど愉快な事であったのでしょう。
ずっと笑っていらっしゃって、ある意味、オバちゃんの勝利でした。

先生は、それでもゲストに対して失礼な態度を取りました。

『フンっ!! な、何よ! どうせそれも嘘なんでしょう?!
赤いドアに意味があるなんて聞いた事ないし、勝手に作り上げた話よ!!』

しかしオバちゃんの嘘ではないのです。
アメリカのGoogleで、アメリカのお家の赤いドアの意味をググッてみると、
確かに『ようこそ、いらっしゃいまし~!』という意味だと表示されます。

それにしても不思議です…。
わたしは赤いドアの意味なんてまったく知らなかった上に、
『この先生のコト、どう思う?』と訊かれた瞬間、不思議なほどまでに
大量の鍵が付いた真っ赤な分厚いドアのイメージが、頭にパッと浮かび、
すぐに『絵』として見えたのですから、口で『大嫌いです!』と
答えるまでも無かった事が……。

オバちゃんは、わたしには確かに『何か』がある、と言ってくれました。
そして、それを『ギフト』と呼び、いつまでも大切にして欲しい、と……。

あの赤髪のオバちゃん、今頃は何をしていらっしゃるのでしょう…。
敵だらけの学校の中で、唯一、わたしを褒めてくれた大人でしたので、
元気であって欲しいなぁと願います。

オバちゃん! わたしは今でも『ギフト』を大事にしているよ!!!
共感覚のアソシエイターとして、生き辛くても、がんばって生きています。

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