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日常美術館
身近にある綺麗なもの、身近な芸術品というものに思いを馳せている。それは例えば、誰かからの手紙に貼られていた切手や、メッセージを書いてくれたカード、あるいは何かのパッケージ。そういうところにある「ちょっと綺麗」「なんかいいな」を集めて、今日は「日常美術館」をやります。
最近、受け取った手紙に貼られていて「いいな」と思った切手はこれ。金が上手に使われていて、華やかな気分になれる一枚。金縁の鏡の中に花束が映っているという、なかなか豪華な絵柄です。
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郵便局から出ている、今期の「ハッピーグリーティングシリーズ」。他にも香水瓶の絵柄なんかもあって充実しています。63円、94円のシートも同シリーズであるらしいですが、個人的に一番好きなのは、この84円の面々。
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上の切手とは打って変わって渋いのが、次の2つ。父が送ってきた絵葉書と、貰った紅茶のパッケージ。
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陶器が好きな父親らしい。正式名称をなんというのか知りませんが、手前の器にかかっている、深緑色の釉薬がいい味出してる。「和」を感じさせる一枚だったので載せてみました。画面暗めですが。
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こっちは紅茶のパッケージ、シックな装いの中に黄色が効いています。中身は「DARJEELING」──ダージリン。下に書かれたフランス語が、読みにくいですが「ダージリンは紅茶のシャンパンと言われています」と、中に入っている茶葉を紹介しています。
それからこちらは、ムンクの描いた二人の少女。ムンクと言えば『叫び』があまりにも有名で、他の作品を知らないまま終わりがち……。私も「ムンク=橋で叫んでいるあの人」というイメージでしたが、知人から頂いたポストカードで「こんな絵を描いているんだ」と思いました。
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知人曰く「女の子の表情、あんまりかわいくないよね」とのこと……。
絵の正式なタイトルは『青いエプロンをつけた二人の少女』。ムンクは不穏な絵画で知られる画家ですが、注文を受ければこういう絵も描いたらしい。へえ。
最後はシンプルなメッセージカードで。冒頭の切手と一緒に撮りましたが、白くて可愛らしいカードも、華やかで金色使いがうまい切手も、どっちも好きです。共通点はどちらもキラキラしていることだろうか……。
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写真だとわかりにくいけど、花の周りが銀色で縁取りされています。個人的に、白×銀、黒×金の組み合わせはいつも強いなと思う。
本を買ったり、勉強したりするのに使っています。最近、買ったのはフーコー『言葉と物』(仏語版)。