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人生がつまらない?

人生がつまらないのは、誰のせい?

仕事がつまらない。家庭がつまらない。学校がつまらない。同級生との付き合いがつまらない。人生がつまらない。そう思っているのは、もうお分かりだとは思いますが、全部自分のせいなんです。

しかし、人生がつまらないと愚痴を言ってしまっているうちは、自分がみえていないものなんです。

僕は過去に、誰しもが認めるような有名な立派な料理人になる夢を持っていました。自分で言えるほど、厳しい修行を必死に耐えて努力していました。

しかし、目指すべき方向を間違えたのか、やり方を間違えたのか分かりません。それとも、努力が足りなかったのか。僕の夢は叶えることができませんでした。

知らない間に、いつの間にか身も心もボロボロだったのです。どうやら、意識すらなく戦っていて、ボクシングのように誰かに白いタオルを投げ込まれたかのように、最後はあっけなく終わってしまったのです。

何が何だか、訳がわからなくなってしまい、色んな問題を起こしてしまい、辿り着いた精神病院での診断は、重度のうつ病でした。

僕は、人生をかけた大きな試合に負けてしまったのです。抜け殻のようになってしまいました。再び、また頑張れることなんて、ないと思っていました。そこから随分と時間はかかりましたが、ようやく、また頑張って働き、生きていこうと思えることが出来たのでした。そして、僕が選んだ再出発の仕事がコンビニのバイトだったのでした。

その時に、いくつも会社を経営している友人から言われたことは、そんなつまらないバイトをしていないで、うちの会社でまた、料理人として働かないかというものでした。

こんな僕に、そのような有り難いお話しを頂けたことを嬉しく思いましたが、僕にはもう一度、以前の夢と同じ土俵に上がる自信はありませんでした。

初めて、出勤したときに、その友人が言っていたことが理解できました。そこで働いているスタッフのほとんどが、コンビニの仕事に対して、不平不満を抱き、つまらないと言っていたからでした。入社した初日の僕が、耳にするくらいなので、よっぽどのことではないかと不安に思いました。

しかし、初めてみると、僕にとっては何もかもが新しいことばかりで、楽しく感じたのでした。何と言っても、もう一度、誰かの役に立てる喜びと、社会に復帰出来たような、許されたようなものを感じることが出来たのですから。そして、楽しかったからこそ、僕はそこのコンビニを大きく変えることが出来たのでした。

そこで、僕がしたことは、ただ一つでした。アルバイトやパートスタッフみんなの共通の目標を作る事でした。

先ずは、本社の方々から、毎月抜き打ちでお店をチェックされるのですが、その時に、高評価を得られることを目標にしたのでした。お店の掃除をみんなで話し合い計画して、頑張ってみたのです。

その時は今日と同じくらい冷え込んでいた日ですが、僕は一番に率先して、外を掃除しました。はじめは、躊躇していた他のスタッフの方々も、僕がしている姿や、楽しそうに仕事の話をする姿を見てくれていたのか、とても協力的になってくれたのでした。

そして、高評価を頂けたときは、みんなで喜びました。そして、お節やクリスマスケーキの販売、ポイントカードの加入と次々に目標を立ててはみんなで取り組んだのです。次第に僕が働いていたコンビニの中では、この仕事がつまらないという人間は一人もいなくなりました。

ちなみに、店舗の売り上げも凄く良くなったと、褒めて頂いたのでした。

自分の心を成長させる目標を持つこと

目標もなく、自分で何かを起こそうという気持ちもなければ、仕事であろうが、何であろうが、つまらなく感じるのは当たり前のことなのです。

やりがいって、何かを目指す活動の中で感じるものであり、自分自身で生み出すものなのです。人から、言われてやりがいを頂くものではありません。

ささやかなものでもいいんんです。「何かを変えたい」「達成したい」という思いを抱いていくことなのです。そうでなければ、毎日ただ過ごしていくだけになってしまうのです。

僕はその両方を味わいました。重度のうつ病と診断されたとき、長い間、病院のベットの上で何もせずに過ごしました。そのときのつまらなさから、自分はこの世に存在してはいけないのかもしれないと思うほどでした。だからこそ、余計に復活することが出来て、働く喜び、誰かの役に立てるという喜びをより強く感じることが出来たのかもしれません。

多くの人は、自分がいかに恵まれているのかに気づいてはいないはずです。そこに気づくことが、僕は豊かに生きる秘訣だと感じています。それだけで、退屈な毎日だと感じる人であっても、がらりと人生を変えることは簡単に出来るのです。

自分の意志で行動するだけなのですから。

どんな目標であっても、実は心の成長が含まれていると僕は思っています。だからこそ、その部分に意識することが出来れば、価値のある目標ではないかと今は考えています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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