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あえて遠回りをして分かったこと

効率化を目指し過ぎて

今更ですが、僕は今、字の練習をしています。毎日一ページ。字を丁寧に書いているんです。

これをはじめてみようと思ったきっかけは、あえて時間をかけることの幸せを知ったからです。

考えてみれば、こうして生きている上で人生を楽しみたいと願いながら、時代の流れに翻弄されたように、いき急ぐように生きているように感じました。

昔は、あんなにあっちこっちに電話しては連絡していたのに対して、今は、メールの返事をするのも煩わしく感じるものです。LINEで、スタンプひとつで返事をしてしまうことに慣れ過ぎてしまったのかもしれません。

欲しいものを手にする時だって、かつては、休日に街に出かけては、探したりもしていました。もしかしたら、あそこのお店だったらあるのかもしれない。そう思いながら、一日中、歩きながら探していたこともありました。それが今は、スマホの操作で簡単に手にすることが出来ます。

ここ数十年で、本当に便利になったと感じています。

しかし、何か大切なものを無くしてしまったかのように感じるのです。いや、そういうよりは、見落としている?見過ごしてしまっているように感じたのです。

数年前の話になりますが、僕は、一度バーベキューをしたことがありました。それまでは、会社の行事としてしかしたことがありませんでしたので、本当に大っ嫌いでした。どうして、大事な休日を使って、会社の人達に気を使いながら過ごさなくてはいけないの?これって、ほとんど仕事と同じじゃないかって。そこで、段取りが悪いと叱られたこともあったので、凄く嫌なものとしか認識していなかったのでした。

しかし、その時はどうにかして思い出を作りたかった。もう二度、同じことはないと思ったからです。何をするのか、沢山の選択肢があったと思います。でも、あえて嫌いであってもバーベキューをすることを選択したのです。確信があったんです。絶対に思い出になるものだって。それくらい僕の中で思いがありました。

慣れない手つきで、準備をはじめました。薪を集めて、火をつけようとしましたが、これがなかなか火をつけられませんでした。それでも、ああだこうだ言いながら、やっとの思い出火をつけることが出来た時の、みんなと喜びを共有出来たことは想像を超えるものを感じました。喜んだのも束の間に、今度は火が強すぎて、あっという間に、お肉や野菜たちが焦げてしまいました。あの時の、ショックもまた大きかったものでしたが、後になると笑い話になりました。

でも、未だに憶えているくらい、幸せの時間であったと、僕の中で記憶に残っているのです。

かつての僕は仕事で毎日毎日、時間に追われていました。何かあれば効率化、効率化と口にしていました。しかし、今となっては、自分が何をしたのかは憶えていないのです。

あえて遠回りをしてみたくなった

ある仏教の本を読んでいると、そこには、自分のどの行為にも無駄というものはひとつもありません。そが生きているということです。時間と労力の中にこそ命が宿っている。すなわち時間と労力を省くことは、人生の楽しみを省いているのと同じこと。そう記してあったのです。

その時に、かつてのバーベキューの体験を思い出したのです。

確かにそうだったって思いました。あの時の思い出は、しっかりと残っていて、今でもキラキラしたものとなっているって。

便利なことを否定するつもりはありません。だって、その恩恵は本当に有難いもので、多くのものを手にすることが出来るようになったし、楽になりました。むしろ、救われた部分の方が大きいように感じます。

だからこそ、だからこそです。時には便利さの裏側といいますか、あえて、不自由であることを選んで体験してみることが、僕らには必要でないかと感じるようになりました。それが、豊かさや感謝を感じられるものになるからです。

そこで、字を丁寧に書いてみる。これをやってみようと心に決めたのでした。

字を丁寧に書くということ

字を丁寧に書いてみて、分かったことがあります。

自分の心境で大きく字が変化するのです。気持ちが焦っている時は、丁寧に書いているようで、後で見返してみると、非常に雑になっているのでした。

何か不安なことを抱えていたり、悩みがあると、字そのものが乱れてしまいます。

つまり、字というものは、自分の心そのものだということです。

字を本気で丁寧に書こうとすることで、自分の心と向き合うことが出来て気持ちを穏やかにさせることが出来るというものです。

それは、他人と比較しやすい社会の在り方から、他人に向いてしまっている意識を自分に戻すことが出来るというものです。

それを実感することが出来たのです。

字を書くことで、心を整えられる。自分と向き合うことが出来る。

あえて、遠回りしてみたことで分かったことでした。

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