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自分をみじめにしない方法

みじめにするのは簡単だ

自分をみじめにするのは簡単なんです。誰かと自分を比較すればいいのですから。僕はずっとみじめに思っていた。そして、ずっといじけていたに違いない。だから、コンプレックスが物凄く多い。
僕には4つ下の弟がいる。とても優秀で、何をしても勝てなかった。僕目線でいうと、そんな弟を母は愛した。野球をやってもドッチボールをやっても彼は上手かった。ゲームを一緒にしていても勝てるものは一つもなかった。そんな彼は、きっと兄である僕を馬鹿にしていたのだと思っている。馬鹿にする態度と兄としてのプライドもあって、ゲームで負けると僕は腹を立てるのでした。だから色んなことで喧嘩した。すると決まって母は僕だけを叱り飛ばすのでした。頭の良さは明らかに差がひらいていて、僕が悪い点数をたたき出していた歴代のテストたちを、ものの見事に100点を掲げて帰ってきたのを覚えている。母は何かとこの兄弟を比べ引き合いに出してきた。弟はこんなに勉強しているのに、あなたは何でやらないの?弟はこうだから!弟はこうだから・・・。僕自身の誰かとすぐに比較する癖はこうやって出来上がりました。


比較はやめられない

大人になってから、どうにもこうにもそういった自分が嫌いでした。みじめな自分から抜け出せませんでした。そんな時にどこからか比較することがよくないものだと知りました。比較することを辞めようと心に決めたものの、決意が足りないのかすぐに誰かと比べてはみじめになり、どうせ私なんて。あの人はあれがあるから。そうやっていじけてはあれやこれやと言い訳ばかりして、出来ない自分をごまかしていた。だけど、自分の心は誤魔化すことが出来なかった。何をやっても比較する自分、言い訳する自分を否定するしかなかった。そんな僕は悩み苦しみました。
昔の僕のように悩み、そんな方から比較は辞められないのかと聞かれると僕はやめられませんと答えると思う。比較を辞められないのは、人間の本質と、この比較の社会がもたらすもので、そこから抜け出すためには、社会から離脱し仙人にでもならないと出来ないことだから。その理由は、私たちは産まれたときから、両親との比較を受けているのです。大きいとか小さいとか。顔つきはどうだとか。歩きはじめやじゃべり出す時期も。両親は、自分やその子の兄弟や平均値。これらと比べて我が子の成長を測ります。それは、人は産まれながら比較するオプションが備わっているようなものだということです。更に、学校教育も成績は比較して自分の実力を知るもの。張り出された順位表は誰かと比較するためのもの。そして、社会の在り方として、テレビをみればランキングといった比較するものが多く流れている。SNSをみても“いいね!”といった数字によって比較する文化が出来ています。更に、輝かしい誰かの食事や旅行、楽しんでいるような写真。他人の輝かしい生活をのぞくことが簡単に出来るし、簡単に自分の現実と比べることが出来る。この比較する人の本質と比較社会の中で、比較しない自分に変わることは容易なことではないものなんです。


習慣の上書き保存

そうとは言っても、比較する自分を否定する必要はどこにもないはずなのです。SNSでみる誰かのほんの一部の生活よりも自分の人生のほうがよっぽど大事なはずだから。もう、自分からもうみじめになるのはやめよう。自分の人生をもっとよくみて、誰かとの比較に使っていた時間もエネルギーも自分の人生を良くすることに使っていこう。
どうすれば良いものかと言うと、物事には裏と表があるということ。これを意識してから、僕は徐々に変わり始めました。僕の料理が美味しいと言ってくれる人もいれば、不味いと感じるひともいる。僕の性格を好きだと思ってくれる人もいれば、嫌いだと思う人もいる。太陽と月。朝と夜。このように全てのことに表と裏があります。あとは、僕自身が自分の嫌な面ばかり見て意識して生きるのか、少しでも自分の良い部分探して生きようと思うのか。
どうしても比較してしまう自分、自分の嫌な面、良くない面ばかりをみてしまう。これは、癖であり習慣なんです。そういう習慣で生きてきたのだから、もうネガティブ思考のプロのようなもの。コインで言うと裏の面ばかりみてしまっているということ。それを変えていけばいいのです。僕の中にも悪い面ばかりではないはず、良い面も必ずあるはずですから。その良い部分を見ていくのです。自分の良い部分を見るという習慣で上書き保存するのです。どういう風に自分を見ていくのか。ただそれだけのこと。それは、もちろん難しいことに間違いありません。だって、長い年月をかけて自分の良くない面をみるプロになっているのですから。時間もたくさんかかるでしょう。ただ、今日この話をよんで、出来ないと思うのか、なるほどと思ってこれから自分の良い面をすこしでも探して生きていくのか。それは、もう自分の中でわかっているはずです。もう自分からみじめになるのは辞めようと誓ったのですから。

最期まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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