心の視力低下で、物事が見えにくくなってはいませんか？

言い訳ばかり

「こんなはずじゃなかった。」思う様にいかない人生を僕は、そんな風にいっては、よく嘆いていました。ちゃんと考えれば、そうなってしまった理由なんて、全て自分が悪いのだということくらい分かりそうなものですが、そんなことに気付くこともなく、いつも誰かのせいにしている僕がいました。

いや、実際は自分のせいだと気づいていたのかもしれません。ですが、それを受け入れることが出来なかったんだと思います。誰かのせいにしないと心が壊れてしまいそうで、そうするしかなっかったのかもしれません。

「あの人が、あんなことを言ったから。」
「あの人が、あんなことをしなければ。」
「あんなことがあれば、出来なくなっても仕方のないことだ。」

こんな風に、上手くいかないことを、いつも誰かのせいにしたり、起きた出来事のせいにばかりしていたんです。言い訳ばかりしていたんです。

でも、何かのせいにしていたって、何も変わらなかったんです。

いつ迄経っても僕の人生は辛くて苦しいことばかりで、いつ迄経っても嘆いてばかりいたんです。

心の視力低下

そうやって、自分を誤魔化し続けると、様々なことを見えにくくさせてしまいます。

僕の場合は、両親を言い訳に利用していたんです。

僕がこんな大人になってしまったのは、あの人たちの育て方が悪かったからだ。僕がこんなにもだらしないのは、あの時に、あの人たちがあんなことを言ってきたからだ。僕がこんなにも自信がないのは、あの人たちに、子供の頃から否定な言葉を浴びせられてきたからだ。

そう思い続けていたら、いつの間にか僕の中で、両親は極悪人になっていたのでした。憎むべき対象でした。

そうなってしまったら、両親のなすことすべてが、僕を蹴落とすためであるようにしか見えなくなってしまっていました。

確かに、世間の目からみても、僕の両親はおかしな部分があったのかもしれません。あんなにも苦しい思いをさせられたのは間違いありませんから。ですが、僕自身も、自分の人生が上手くいかない理由の全てを両親のせいにしていたのです。その言い訳ばかりして、自分と向き合うことから逃げていたから、心の視力が低下して、偏ったもの見方しか出来なくなっていたのです。大事なものが見えていなかったんだと思います。

心の視力は改善出来る

よく誰かが言うのを耳にします。こんなにも生活がくるしいのは社会のせいだ。日本の政治家があんな風だから、何時まで経っても、国が豊かにならないんだ。こんなにも人生がぐちゃぐちゃになってしまったのは、あの人と出会ってしまったからだ。あの人と結婚しなければ、あの人と付き合わなければ、あんな人と友達にならなければ。

そんな思いが心の視力を低下させて、正しく物事をとらえることが出来なくなってしまうものだということなのです。

そうなってしまったら、本来の自分の姿も周りにいる人も、この世界の見え方も、見誤り、受け入れることが出来なくなってしまうのです。

でも、心の視力は、一度失ったとしても回復させることが出来るのです。

実際に、視力が低下したら、自分に合ったメガネやコンタクトレンズを使って見えるようにするようにします。心の視力が低下しているのは、その眼鏡やコンタクトレンズが汚れてしまっている状態なのです。本来の見え方に戻すのには、それを綺麗に磨いてあげればいいのです。

実際に言えば、自分の中にある思い込みや偏ったものの見方に気付き、それらを取り払っていけばいいのです。

ただ、簡単に聞こえるようで、なかなか難しいものです。こうした思い込みなどは無意識のうちにしてしまっているからです。ですが、自分のことをちゃんと理解しようと心掛けることが出来れば、必ず気付くことは出来るはずなのです。決してあきらめてしまわないことです。

先ずは、自分の気持ちを、ちゃんと受け止めてあげること。

ここから、始めていくことなのです。

僕自身も現在、根気よく自分と向き合い続けています。そして、世界がこんなにも素晴らしいものだということに気が付き始めています。

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今日も自分をご機嫌に。
メルシー