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チャンスを得るための教え

人の倍働きなさい

ある時、会社のスタッフがこんなことを言い出したのです。

「あの人は、給料に見合った仕事をしていないじゃない。」

話を聞いてみたところ、同じ時給であるのに、あの人は、嫌な仕事は逃げてばかりで、私だけが仕事を押し付けられて、あたふたしている状況だということでした。それに対して、あの人ばかりが楽をしてずるいという不満でいっぱいだという主張でした。

その話をふときいた時に、嫌だった上司の言葉を思い出しました。

それは、「同じ給料をもらうなら、その人の倍働きなさい。」「給料を上げたいのなら、今の倍以上の働きをしなさい。」

そんなこと、昔は本当によく言われていたものです。今、そんなことを言えば、たちまちパワハラだと言われてしまうかもしれません。確かに、当時の僕も、それを言われた時は、とても不満に思ったものです。決して人に言うべきではありません。ですが、あながち間違ってはいないものではないかと思うことがあります。

自分の中に、大事なマインドとして今でも残り続けているからです。

思い返せば、そうしたことに従った結果、チャンスが巡ってきたからです。

多くの人の中で、何かに真剣になったときに、今よりも上達したいだとか、どんどんと成長したいといった気持ちは自然に湧いてくるものだと思います。

それは、決してお金だけではなく、もっと多くの人に喜んでもらいたいからだとか、もっと会社に貢献したいとか恩返しがしたいとか。自分の喜びに繋がることも、大きな理由としてあるはずです。そのことが、自分の中にあると感じられたのなら、自分の未来に大きな希望を持てるものです。

働き始めた頃を振り返ってみれば、いわば雑用と言われる、誰にでも出来る仕事をさせらたものです。どの世界においても言えることで、お寿司屋さんに就職した初日からお寿司を握らせてくれるものはありません。サラリーマンだって、いきなり大きなプロジェクトを任される訳ではありません。先輩について、サポートの仕事をしたり言われたことをやる仕事です。

そんな誰にでも出きる仕事をしていく中で、どんどんと大事な仕事を任されるようになっていくには、誰にでも出来るような仕事を、きちんと丁寧にすることが出来るとか、仕事に対する姿勢で判断してもらえるものです。

僕自身も、料理の道に進みはじめた時は、何もさせてもらえませんでした。お皿や食材を触ることすら許されませんでした。それが悔しかったんです。だから、誰よりも早く出てきて、先輩たちが仕事をしやすいように掃除をしたり、調理道具をセッティングしたりしていたんです。そうしているうちに、その場の偉い人が見ていてくれて、あいつにも仕事をさせてやれと言って貰えたんです。

その時の喜びは今でも鮮明に憶えていて、忘れられないのです。

言えば、それは与えられた枠を、自分で考えて飛び出してみたから、得られたチャンスだったと言えます。そうした中で、自分でも気づかないくらい、仕事に対しての思いが熱いものになっていて、どんな大事な仕事を任されても、ああでもないとかこうでもないとか、模索しながらでも、必死に食らいついていくことが出来ました。

あの時、もしも、同僚と給料が同じだからといって、同じように出勤して、準備をしていたら、思いは叶わなかったと言えます。

才能がある人や結果を出せる人だと言う人は、何も失敗しない人ではなく、失敗したら、自分で考えて何度でも立ち上がれる人だと僕は思っています。

そうしたものの、原点である教えが、人の倍働けという教えによって培われたのではないかと思えます。

話は戻りますが、スッタフの不満を聞いた僕は、どのように問題を解決したのかというと、不満を口にしたスタッフに、もっと大事な仕事を任せて、時給も上げたんです。何事も一生懸命に頑張ればチャンスが来るんだと言ってとても喜んでもらえました。

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今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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