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どうせ私なんて

よく成功の秘訣は、素直であることだと言われています。だから、僕も素直に言われたことを受け取ろうと決心したことがありました。

ところが、アドバイスを受けた時に、素直に受け取ろうとしても、否定されたとかダメ出しをされたと感じてしまうものだから、上手く素直に受け入れることが出来ませんでした。

例えば、「君はもう大丈夫だ。」といわれても、認めて貰えたと感じる人もいれば、僕なら、拒絶されたと受け取ってしまうのです。

その違いはどうして生まれたのかというと、心の奥で、「どうせ私なんて」という心理が隠れているからなのです。


「どうせ私なんて」の心理って

今でも、振り返ると何かと「どうせ」という言葉が口癖だったように思います。

その心理の奥には、認められたいという思いがあります。その思いが叶わなかった過去があるためにどうせ私なんてとおもう心理が働き、苦しめているものです。

僕の過去にもありました。ここでは、割愛させて頂きますが、僕が素直に受け取れないのには原因があったのです。だから、どうせ私なんてという思い込みをしてしまっているのです。

この思い込みはやっかいなもので、例えば、近くでひそひそ話をしている人と遭遇していれば、全然関係がないはなしなのに、自分は馬鹿にされているんだと捉えてしまうのです。

どうせ私なんてという思い込みが、真実を変えて受け取ってしまうのです。よく僕はそれで、勝手に不安になって、勝手に傷つき、勝手にイライラしたり、酷い時は、勝手にその人のことを恨んでいました。あまりにも勿体ないことだし、生きづらさを感じてしまうのです。

思い込みはどうして起きるのかというのは、僕のように原因があり、過去に見てきたもの、聞いてきたこと、経験したことが、たった一回でも経験したことによって起きてしまうものなのです。

それも、何故か自分のことに関してです。他人のことなら、そんなことないよとか、大丈夫だよと言えるのに、自分のことは信じてあげられないのです。


思い込みの足枷を外すには

僕らは選択の中で生きています。その中で私たちの未来は幸せなことも不幸なことも用意されているものなのです。だから大事なのは、自分がどちらを信じんじていられるかなのです。

わたしは幸せになれるのだと思っているのか。私はこういう人生だから、不幸なんだと思うかで、現実の捉え方が大きく変わってしまうのです。

同じアドバイスを受けたとしても、同じひそひそ話を聞いたとしても。幸せな未来、不幸な未来のどちらを信じるのか。それで、未来は決まってしまうのです。

だからと言って、幸せな未来を信じましょうと言われても、なかなか難しいものです。だって、それは、自分が想像している以上にどうせ自分なんてという強い思い込みをしているのですから。

そんな時にだれかが味方になってくれると、心強くなれるし、励まされるのではないでしょうか。

どうせ私はと思っていても、そんなことないよと言ってもらえたら、嬉しく思えるし、なんだかほっとするし、不安が和らぐ気がします。言ってもらえるだけでもです。

そんな味方になってくれる人を、自分がしてあげるのです。自分が自分の味方になってあげるのです。ひとりの人間として大切に扱うのです。

誰かに優しくして欲しいと良く思うものだけど、それなのに自分に厳しい人は、物凄く多くありませんか。

人には優しくできるのに、自分に厳しくしてしまう。極端に言うと、人には失礼がないように気を使うのに、自分には失礼なことを言ってしまったり、したりしてしまうことがあるのです。

体調が悪いときでも、他人なら休んだ方がいいよと言えるのに、自分自身になるとやらなきゃって思ってしまう。それは、すごく分かります。

しかし、それって自分に鞭を打つようなもの。それを続けていけば、どんどんどうせ自分なんかと自分が拗ねてしまうのは当たり前のように思えます。

そして、自分に声をかける。これが、何よりも自分を励まして勇気づけてくれるのです。

自分が言われたい言葉が浮かんできたら、自分をどんどんかけてあげるのです。

僕は過去に気持ちが追い込まれいっぱいいっぱいになっていた時がありました。それでも、まだまだ頑張らなくちゃと自分を追い込んでいました。

そんな時に、この話を聞いて自分に声を掛けてみました。「もう十分がんばっているよ。いっぱいいっぱいで苦しかったよね。」その言葉を口にして、自分の耳で聞いた時に涙が止まらなかったのを覚えています。その時の感覚は、なんだか自分と仲直りした感覚でした。

それから「無理させてごめんね」「要求ばかりしてごめんね」「不器用がダメだと言ってごめんね」「怒ったらダメだと言ってごめんね」そういた言葉が次から次へと出てきました。

そうしているうちに、いつの間にか自分なんてって思うことがなくなっていったのでした。

自分なんてという思い込みは自分への思いやりで癒せるのではないかと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー


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